2022年3月26日(土)東京・後楽園ホール『Krush.135』の前日計量が25日(金)都内にて13:00より行われた。
今大会では女子が3試合組まれ、第6試合で対戦する鈴木万李弥(志村道場)は51.9kgでパスするも真優(月心会チーム侍)が52.1kgでわずかに100グラムオーバーで再計量となったが無事パス。
第4試合の真美(Team ImmortaL)は47.2kgでパスしたが美伶(WARRIOR OSAKA)は48.95kgで950グラムオーバーでの再計量となったが無事パスした(会見は欠席)。
第2試合のもうひとつの女子マッチは、MOE(若獅子会館)が44.55kg、森川侑凜(GRES 8Mile GYM)が44.75kgでそれぞれ一発パスしたが、森川が体調不良のため会見は欠席。
キックボクシングとMMAの二刀流である“流血のマドンナ”こと鈴木は今回初参戦。「計量をクリア出来たのでホッとしています。明日は初めてのフライ級ということで、しっかり自分を見せたい」というように、大幅な減量をして試合に臨む。
「減量は上手くいきました。2カ月かけて11kgを長期間で落としました。食べながら落とせたのでストレスもなく落とせましたね」
これまでと比べ「今までが重い階級だったので、食べて増やしてウエイトトレーニングをやってガチガチの身体をしていたんですが、今回落とした時に身長的には動きやすい。キレも出てきました。これまでとはまた違うスタイルになると思います」と、調子も良く肉体改造の成果を見せられそうだと自信のコメント。K-1 JAPAN GROUPでの目標は「私もけっこう長く格闘技をやってきたので、やってきた証が欲しいのでベルトを巻きたい」とタイトルを狙いたいとした。
対する真優は「計量をクリアしてまずは自分に勝てたと思うので、明日は鈴木選手にしっかり勝ちたいと思います」との意気込み。
計量で顔を合わせた印象としては、「しっかり目と目を合わせた時にメラメラした感じが伝わって来たので明日はいい試合になると思っています」(鈴木)、「すっごい綺麗な目をしていて綺麗やなって感じで。鈴木選手がいうようにいい試合ができると思います」(真優)と、それぞれ好試合になる予感がしたと話した。
6月25日(土)には国立代々木競技場第二体育館でK-1初の女子大会『K-1 WORLD GP 2022~RING OF VENUS~』が開催されることが発表された。今大会の3試合は、出場者選考の意味合いも感じられるもの。
そのことについて鈴木は「女子の試合は男子に比べて迫力がないと見る目が厳しいと思いますが、ここでしっかり結果を残して次のステージへ進みたいと思います」、真優は「6月は一番大きい大会になると思うので、ここが自分の見せ場だと思っているので見せないといい選手と試合を組んでもらえないし、いいところに組んでもらえない。王者の次の位置におるんやぞってところを証明したい」と、それぞれ『RING OF VENUS』へコマを進めるつもりだ。
注目度の高い鈴木を、昨年12月の☆SAHO☆戦に続いて迎え撃つ形となった真優。門番の役割を任されたことに「フライ級の自分は門番と書かれていますが、自分ではそう思ってなくて。ただ、自分に勝てればいい位置に上がれると思われているので、そこを自分がしっかり止めて、自分の方が上やぞというのを見せないと、自分も王者に絡めていけないのでしっかり真優の方が上やぞってところを見せたいですね」と、上には行かせないとした。
初参戦の選手に、Krushはそんなに甘くないというところを見せたいかと聞かれると「見せたいけれどいいところで負けちゃうので(苦笑)。そこで負けへんのを特にメンタル面で自分の先輩たち、佑典君と(椿原)龍矢君に見てもらっているんですけれど、お前はネガティブになりすぎやと言われるので、今回はポジティブに、自分だったら勝てるというのを練習で自分に言い聞かせて。折れそうになってもそこで耐える練習をしてきたので、メンタル的にも余裕を持った追い込みを出来たと思います」と、メンタル面を強化して今回は臨むとした。
鈴木はそのメンタル面について「けっこう私のジムですと気持ちのタイプなんです。館長も。気持ちももちろん大事ですが、アツくなりすぎず冷静さを保つという感じです」と、メンタル面には自信がありそう。
また、MMAの経験がKrushでどう活きると思うかとの質問には「MMAとは別の競技になってきます。間合いや戦い方が全く違うので。今回はステップワーク、ボクシング技術とか出稽古に行って新しい技術を取り入れて挑戦してきました。だからフットワークが変わっているのではないかと思います」と、MAの時とは違う戦い方になるという。
そして、鈴木は「私の実力が世間の皆さんに認められるようにここで見せていきたい」、真優は「自分も初めて東京で可愛がってもらっている人に出稽古に行かせてもらったり、いい経験をしてこれたと思うので、その経験をしっかり活かして試合で見せて目立ちたいと思います」と、それぞれ新しい自分を見せて勝ちたいと語った。
MOEは「明日は後ろの女子の試合に負けないような迫力ある試合をしていきたいと思います」と意気込み、森川を「試合通りの気の強そうな顔をしていると思いました。会見不参加なので、明日にはしっかり万全に整えてきて欲しい」と評して体調を回復させて来て欲しいとした。
『RING OF VENUS』へ向けては「女子の試合はグチャグチャなところが多いと思うので、それもいいとは思うんですけれど、テクニックもしっかり出して自分にしか出来ないような、いい意味でマイペースで進めていければと思います」とテクニックをアピール。「10カ月ぶりの試合で待たせた分、強くなっているのでお楽しみに」と予告した。
真美は「明日はやってきたことをやって、自分自身と会長とやってきたことを信じてやるだけです」と言い、美伶については「真っ直ぐに見つめられている感じがしました。キリっとした表情で見てくれたので迫力があると思いましたが、私も負けずに見返すというかそんな感じでしたね」との印象。
「私ほどアグレッシブな試合をする選手は女子にいないと思いますし、それをやっていって見ていただきたいと思います」と、自分のアグレッシブさをアピールした。