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【Krush】バンタム級4選手の「結果&倒す力」に注目=3・26『Krush.135』見どころ

2022/03/25 16:03
 2022年3月26日(土)東京・後楽園ホール『Krush.135』のメインイベントとセミファイナルにはKrushバンタム級(-53kg)の好カードが並んだ。メインはタイトルマッチ、セミは勝ち方にもよるが勝者がタイトルマッチに近づく「挑戦者決定戦」の意味合いもある一戦。今回はバンタム級王座を巡る4選手にフォーカスしたい。  メインイベントは、Krushバンタム級タイトルマッチ。王者・壬生狼一輝(力道場静岡)に池田幸司(ReBORN経堂)が挑戦する。  壬生狼は昨年3月、プロ無敗(10連勝)でKrush王座を戴冠。だが同年5月のK-1バンタム級日本最強決定トーナメントでは決勝まで勝ち進んだものの、決勝戦で黒田斗真の強打に沈んでプロ初黒星。リベンジを期して臨んだ昨年12月のK-1大阪大会でも再び黒田に敗れて連敗という屈辱を味わった。  対する池田は、昨年5月のK-1バンタム級日本最強決定トーナメント1回戦で優勝した黒田の飛び膝蹴りに沈んでKO負け。だがその後は2連勝をマークして今回のタイトル挑戦となった。  勢いの差は歴然。ただし、壬生狼はバンタム級で頭1つ抜けている感のある黒田相手の連敗。今回、王座防衛に成功すれば再び勢いを取り戻すことは出来る。池田にとってKrush王座は是が非でも欲しいところ。「トーナメント1回戦負け」の屈辱を味わわされた黒田にリベンジするのは、壬生狼に勝ってKrush王座を手にすることが最短ルートだからだ。  一方、セミファイナルの二人は「王座挑戦」に近い位置にいる者同士。  松谷桐(ARONZA ABLAZE)は他団体王者の肩書きを引っ提げてK-1 JAPAN GRUOPに参戦すると現在2連勝中。2020年K-1甲子園王者の野田蒼(月心会チーム侍)は、前述した昨年5月のK-1バンタム級日本最強決定トーナメント1回戦で壬生狼と対戦。大接戦の末にスプリット判定で惜しくも敗れた。  野田と壬生狼は、アマチュアのK-1甲子園で対戦して野田が勝利。現在1勝1敗で、野田は壬生狼とのリベンジマッチを強く希望している。他団体王者の実績を持つ松谷を倒してKrush王座挑戦権を手にし、メインで壬生狼が勝てばすぐ王座挑戦をアピールしたいところ。  勝敗と共に重要なのが「倒す力」を見せることだろう。  壬生狼はK-1・KrushでKO勝ちがない。松谷はKrush2連勝で上手さは見せたが倒しに行く姿勢の点では物足りない。野田はプロ8戦でKO勝ちなし。前戦で激しい打ち合いの末にパンチ連打でKOした池田以外「倒す力」には課題を残す。  壬生狼は公開練習で破壊王(橋本真也)になりきり「倒しにこだわる。倒しと破壊じゃ!」とKOに意欲を見せる。池田は「しっかり倒して獲る」。松谷は「Krushではただ勝つだけではダメ」といい、野田は脱アウトボクシングで「パンチのパワーと精度を上げた」という。  壬生狼と池田のタイトルマッチには、大会ポスターのキャッチコピーにもあるように「倒す、バンタム級」が求められ、松谷vs野田もKO決着で試合を終わらせることがチャンピオンへの挑戦権を引き寄せることになる。 「倒す」という覚悟を持った4選手だけにクリーンヒット1発で流れが変わり、勝敗が決してしまうことも十分に起こり得るが、そのリスクを負って倒しに行く選手こそKrushのベルトを争うにふさわしい。 「倒す力」を見せつけて勝利するのは誰か。メイン、セミに大いに注目したい。
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