山崎とKYOKAが共に復帰戦で対戦する
2022年5月8日(日)東京・後楽園ホール『skyticket Presents DEEP JEWELS 37~フライ級 GP 2022 FINAL ROUND~』の追加対戦カードが発表された。
DEEP JEWELSミクロ級5分2Rで、山崎桃子(フリー) とちびさい KYOKA(SAI-GYM)が対戦する。
山崎は中学生時、転校をきっかけにいじめにあっていたが反撃を開始。喧嘩に明け暮れ、2014年からは『THE OUTSIDER』に参戦。2勝3敗の戦績を残し、本格的にプロ格闘家を目指すためDEEP JEWELSに参戦。アマチュアルールの3試合を経てプロに昇格したが、デビュー戦で肩を脱臼して川村虹花にTKO負け。手術とリハビリを経て2019年6月に復帰すると組みで圧倒し、プロ初勝利をあげた。
同年9月のにっせー(総合格闘技道場闘心)戦では腕十字に敗れて連勝ならず。その後は仕事と練習に専念していたが、2020年3月にコンビニで酔った男に突然絡まれ、暴行を受けるという事件に巻き込まれて重症を負ってしまった。この事件は様々なメディアに取り上げられた。事件後、10月のDEEP JEWELSに出場して國保小枝から判定勝利を収めたが、以降はリングから遠ざかり、今回が実に1年7カ月ぶりの復帰戦となる。
KYOKAは中学では家庭科部でスポーツ経験はなかったが、叔父がブラジリアン柔術を学んでいたことで格闘技に興味を持ち、中学を卒業してからフィットネス感覚でジムに入門。3~4年経った頃に試合やジムでのスパーリングを見て試合に興味を持ち始めたという。2018年『イサミリバーサルサマーカップ2018』のアダルト白帯ルースター級優勝を経て、2020年北日本アマチュア修斗選手権アトム級優勝。この実績により修斗プロライセンスを取得したがなかなか試合が決まらず、2021年6月の『DEEP TOKYO IMPACT 2021』でプロデビュー。
新潟県で2人目の女子プロ格闘家となったことが話題となり、テレビ新潟のワイドショーでクローズアップされ、2021年2月8日付けの日刊スポーツ新潟版でもクローズアップ記事が掲載されるなど注目を集めた。そこで何が注目されたかと言うと、その小さな体格だ。身長146cm、通常体重42kgで、しなしさとこ(148cm、42kg)やナナチャンチン(147cm、43kg)よりも小さく、新潟の番組でも“国内最小最軽量女子ファイター”として紹介されている。そのデビュー戦では古林礼名に判定負けで黒星スタート。
9月にはシビサイ頌真をもじった、小ささと所属するSAI-GYMを合わせた“ちびさい”をリングネームに付けて心機一転プロ2戦目に挑んだが柔術黒帯の村上彩に一本負けを喫した。その後、デビュー前からの怪我であった足の甲の手術を受け、松葉杖生活を余儀なくされたが、復帰へ向けてリハビリを続け今回が同じく復帰戦となった。
2人ともミクロ級(-44.0kg)の中でも小柄・軽量の部類に入り、キャリアでは山崎が優っているがいいライバル関係となれそう。互いに本来の動きを発揮して好勝負を見せる事が出来るか。