2022年4月23日(日本時間24日)『Bellator 279』(米国ハワイ・ホノルルのニール・S・ブレイズデル・センター)のバンタム級ワールドGP1回戦に出場予定だった、現Bellator世界バンタム級王者セルジオ・ペティス(米国・22勝5敗)の負傷欠場が決定した。ペティスはGP自体を欠場。ハワイ大会には元Bellator世界バンタム級王者のフアン・アーチュレッタ(米国・25勝3敗)の参戦が決定している。
ルーファスポーツの元同門(※スタッツが練習場所を変更)で、同級3位のラフェオン・スタッツ(米国・17勝1敗)と、2度目の王座防衛戦およびワールドGP1回戦で対戦予定だったペティスは「練習中に怪我をした」ことを自身のSNSで報告している。
「まあ、なるようにしかならないこともあるんだけどね。先週、残念ながらトレーニング中にひどい怪我をしてしまい、(診断)結果を待っていたのだけど、今後6~9カ月は休養することになった。何年も競技を続けてきて、初めての手術を受けることになるんだけど、最悪のタイミングだったね。100万ドルを稼ぐチャンスを失うんだ。確かに憂鬱だけど、健康になって仕事に戻るためにボールを転がすんだ。トーナメントに出場するバンタム級の選手たちに幸運を祈るよ」
一方、ハワイ大会に緊急出場が決まったアーチュレッタは、「ハワイが盛り上がるぜ! ハワイに必要とされる者が降臨するのだ! ハワイの人々は、世界最高のファイターの一人が目の前でショーケースをしてくれることを望んでいる。ティキ・ゴーセンとBellatorのおかげで、最高のマネジメントができた」と、instagramに気合を記している。
本誌の取材によれば、アーチュレッタは、ペティスと戦う予定だった同GPの優勝候補の1人ラフェオン・スタッツと対戦予定で、その試合はバンタム級の暫定王座決定戦になる可能性もあるという。
スタッツは、現UFC世界バンタム級暫定王者のピョートル・ヤンと1勝1敗のマゴメド・マゴメドフ(ロシア・18勝2敗)と2021年8月に対戦し、判定勝ちを収めている優勝候補の一角だ。
今回のペティスの欠場と新たな対戦相手について、スタッツはSNSのセルフ動画で「セルジオは練習中の怪我で試合に出られなくなっちゃった。でも! 俺の新しい対戦相手が決まったよ! やったるよー! アガるぜ! 俺の相手は、言い訳マシーンのアーチュレッタ、そうですあの、ポンチョ、マラカス、ティンカップ被ったハ●頭のアーチュレッタさんです! なぜそうなのかって? そんなのティンカップ被ってるからだろ!」と、ハイテンションで語っている。
なお、ハワイ大会では、堀口恭司(日本・29勝4敗)と同級2位のパトリック・ミックス(米国・15勝1敗)によるGP1回戦が決定済み。
ペティスが抜けるGPの追加選手は未定だが、同大会でジョシュ・ヒル(カナダ・21勝4敗)とエンリケ・バルゾラ(ペルー・17勝5敗2分)の補欠戦的な試合が予定されていたため、そのどちらかがGPに参戦する可能性もある。
ヒルは2021年5月にストッツに判定負けも、12月にジャレッド・スコッギンスに2R KO勝ち。元UFCのバルゾラは2022年1月の前戦でダリオン・コールドウェルを3R TKOに降しており、不屈のファイトはGP参戦選手にとっても脅威となるだろう。
あるいは、ほか選手にもワールドGP参戦の可能性はあるか。また、補欠戦があらたに必要となった場合、どんなカードが組まれるか。RIZINでは、GP優勝の扇久保博正、準優勝の朝倉海、ベスト4の井上直樹が海外勢との対戦を望んでいるが……。
【写真】中央の王者セルジオ・ペティスのGP欠場により、ハワイ大会で1位のフアン・アーチュレッタvs.ラフィオン・スタッツ(3位)が暫定王座戦に。堀口恭司(5位)vs.パッチー・ミックス(2位)は決定済。残る3選手は、4位のマゴメド・マゴメドフ、6位のレアンドロ・イーゴ、7位のジェームス・ギャラガー、そしてもう1選手が加わり、計8選手で100万ドルを争う。日本ではU-NEXTが独占生配信する。