持参したキックパンツを「持っておいて」と梅野に渡した皇治。実は意味があった
2022年3月20日(日)丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)『RIZIN.34」の前日公開計量が、19日(土)大阪府内にて15:15より行われた。
第15試合のRIZINキックボクシングルール61.0kg契約3分3Rで対戦する、梅野源治(PHOENIX)と皇治(TEAM ONE)は共に61.0kgジャストで計量をパス。
計量直後、梅野と顔を合わせた感想を聞かれた皇治は「いやぁ、変わらずひょっとこですよ。もうちょっと違う形で、鶴とか亀とかで来るんかなと思っていたんですが、変わらずひょっとこやったですね」と、拍子抜けしたという。
秤に乗る前には、持参したキックパンツを「ちょっとこれ持ってて」と梅野に渡した皇治。梅野は無表情で受け取ったが、皇治は「良いマネージャーみたいになっていましたね。ひょっとこマネージャー。そりゃあ持つでしょう、俺が渡したものは。俺の脇役やのに。そりゃあ主役のもんを持つのは当たり前でしょう」と笑う皇治。
しかし、このパフォーマンスにはこんな意味があったのだという。
「俺が主役ってことですよ。(キックパンツを渡されたら)俺やったら履く(笑)。それくらい面白くないと。エンターテインメントが全然分かってない。盛り上がらないね。リスクを背負って盛り上げるってことを、もうちょっとみんな学んだ方がいいですね。おもんない。みんなおとなしゅうするでしょう? おもんないですよ。今日、公開計量する意味ありました? ぜっかくこんだけええホテルとって、カメラマン来てやっているのに。そういうところがあかんすね。賛否両論を沸かすようなことをせえへんかったらね、格闘技界が盛り上がらないですよ。わざわざこういう公開計量している意味がないですよ。撮れ高全然ないでしょう? だから俺んとこにコメント聞きに来るんですよ」と、話題になることをしない他の選手に不満をぶちまける。
「ごちゃごちゃ言うなら全てを超えて見ろと。ごちゃごちゃ言って全てを超えられないのは、それは単なる実力不足ですからね。実力も全てあるのがプロなので。その実力がまだまだ実力不足ってことなんですよ。ほんまの実力あるヤツやったらね、悔しいですけれどね。天心とかね。アイツは全てを超えていくわけじゃないですか。それができん者はまだまだです。ケツが青い。まあ、今大会は俺に任せておけ」と、ごちゃごちゃ言うなら自分を超える存在になってみろ、と言い放つ。
さらに、キックボクシングはあと2試合で引退と公言していることから、これが地元・大阪では最後のキックボクシングの試合になるかもしれない。そのことについて皇治は「最後になるかもしれんですね。今回は何言うたって俺が出てくるからね。俺が話題の中心で他の選手は安心しとったらいいですけれど、俺が出て来いへんかったらどうすんのと。今回俺がおらへんかったみぃと。どうするキックボクサーたちと。頑張れと。それだけですね。来年からヤバいぞ、と。俺がおらへんキックボクシング、大阪大会はガラガラやぞと。若手が頑張らんと知らんぞと。そういうことっすよね」と、キックボクサーたちに檄を飛ばした。
自分については「調子は全然バッチリですよ。バッチリじゃなくても余裕ですね」と自信をのぞかせ、「俺が中心やって今日の見出しに書いておいてください。結局、俺が中心になってまうんやと。今回のRIZINは『RIZINバッティング大会』にした方がいいですよ。俺がバッティングするかせえへんかの試合なんでね」と、変わらぬ“オレ様節”で締めくくった。