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2022年3月19日(土・現地時間)ベルギー・ハッセルトのTrixxoアリーナで開催される『GLORY 80』前日計量が18日(日本時間19日)同地にて行われた。
GLORY女子スーパーバンタム級タイトルマッチで対戦する王者ティファニー・ヴァン・スースト(Tiffany Van Soest/米国)が120.8(54.8kg)で計量パス。挑戦者でRISE QUEENフライ級王者・小林愛三(NEXT LEVEL渋谷)も120.2ポンド(54.5kg)でパスしている。
日の丸を背負い公開計量に臨んだ小林は、2ショット中は最後まで気合の表情。フェイスオフでは王者も視殺戦で目を逸らさず。先に正面を向くと、報道陣に笑顔を見せた。
先にインタビューを受けた小林は「日本のためにRISEのためにGLORYで試合をする気持ちは?」と問われ「すごくワクワクしています。GLORYのみんなに私の大和魂を見てほしいです」と回答(通訳はサムライスピリットと紹介)。さらに「キツい(試合になる)」とタフマッチを予告。
続けてヴァン・スーストは、「とてもいいコンディションよ。リングに戻るのが楽しみ。GLORYとRISEの大きな提携はこのスポーツ、キックボクシングにとっていい機会になるし、彼女も私も好敵手。私たちが世界中を歓声に包みこみます」と、リラックスした表情で語った。
小林は、2015年2月にプロデビューすると、2018年7月にシュートボクシングの試合でイリアーナ・ヴァレンティーノに敗れるまで13戦無敗を誇った。同年12月には伊藤紗弥を判定で下し、2019年4月にイリアーナと『KNOCK OUT』で再戦してリベンジに成功。さらに11月にはWPMF世界女子フライ級王座を奪取。2020年9月の「初代RISE QUEENフライ級(-52kg)王座決定トーナメント」1回戦ではKOKOZを3-0で破り決勝へ進出。12月には陣内まどかと決勝戦を戦う予定だったが陣内の負傷欠場により暫定王者に就いた。
しかし、試合前に暫定王者として認定されて臨んだその12月大会のワンマッチで初参戦の伏兵・田渕涼香にダウンを奪われ判定負け。その後、2021年4月の「RISE148」で田渕に判定勝ちし、RISE QUEENフライ級(-52kg)正規王者となり初防衛に成功している。
対するヴァン・スーストは、幼少期から少林流空手を学び、アマチュアでキックボクシングとMMAの試合を経験後、2011年10月にプロムエタイに転向。2013年7月にLION FIGHT女子フェザー級王座を初回TKO勝ちで獲得。11月には初防衛に成功したが、2014年2月に判定2-1で敗れて王座を失うと共に10戦目にしてプロ初黒星を喫した。2015年5月に王座に返り咲くと、2016年1月にはスーパーバンタム級王座も手にして2階級制覇を達成。5月からGLORYに戦いの場を移し、トーナメントを制してGLORY女子スーパーバンタム級王座に就いた。同王座は初防衛に成功するも、2017年12月にアニッサ・メクセンに敗れて失い、2019年11月にメクセンにリベンジして王座奪還。2021年1月には初防衛にも成功している。戦績は23勝(8KO)6敗2分。
また、2011年6月にMMAデビューも果たしており、2016年9月にはInvictaに参戦。カリン・シュワルツにリアネイキドチョークで敗れたが、2017年5月の2戦目ではストライカーのクリスティーン・フェレアに判定勝ちを収めている。