ベイノアと公開練習に臨む弥益だったが…(C)RIZIN FF
2022年3月20日(日)『湘南美容クリニックpresents RIZIN.34』丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)大会で、萩原京平(SMOKER GYM)と対戦する弥益ドミネーター聡志(team SOS)が12日、“ブラックパンサー”ベイノアと大晦日の“あの試合”を模した公開練習。その後、記者団との質疑応答に応じた。
2020年大晦日の朝倉未来戦を経て、2021年6月のベイノアとの試合から9カ月。結果としてはRIZIN1勝1敗のなか、サラリーマンファイターの弥益は、いかに大阪大会での萩原とのメインイベントに臨むのか。一問一答の全文を紹介する。
――弥益選手、先ほどのスパーではベイノア選手にやられっぱなしでしたが、コンディションはいかがですか?
「良くないです。今日は公開練習なんて、やってないです。コンディションですか。花粉症がつらいです」
――記者会見では、萩原選手に対して、「忘れたくても忘れられない日にしてあげる」と言っていたのが印象的だったのですが、試合のプランとか戦略などは考えられている感じでしょうか?
「うーん、まあプランというか、心構えをつくっている状態です、頑張るという」
――今回の試合のテーマなどはありますでしょうか。
「わりといろいろな側面から正反対な2人だと実は思っていて。はたから見ると片方がタトゥーいっぱい入ってて、けっこうやんちゃな感じで、片方は本当さえないサラリーマンみたいで、普段駅とかだったら、自分がもう道空けるタイプ。でもそんな2人が交わるというのが、すごくはたから見てて面白いと思いますし。逆に格闘技に対しては、萩原選手のほうが真面目に取り組んでいると思います。で、自分は片手間でやっている──言ってしまうと、それは自虐にもなるんですけど、本当に片手間でしかできていない、格闘技に対して真摯に向き合えていないということだと思っているので、そういう意味では、いろいろな側面から真逆なんじゃないかなと思って、そこも楽しんでいただければと思っています」
――実生活でも弥益選手は、萩原選手みたいなタイプの人には道を空けてしまいますか?
「ガンガン空けますよ。そりゃもう空けます、本当に。距離を取ります(笑)」
――改めて、どんな試合展開に持ち込めば、自分の理想的な展開だと考えていますか。
「相手の反応より先に自分が動く展開が理想かなと思います」
――そのうえで、どうフィニッシュに持ち込みたいと思っていますか?
「正直、今回は勝ち方はまったく想定していなくて、流れの中で、ただ全てで上回りたいなとは思っています」
――公開練習では、ドミネーター選手から寝技に誘うようなシーンがあったと思うのですが、今回の大会では寝技を狙ったりするのでしょうか。
「前回よりパワーアップしたお願いをしたいなと思っているので。寝技にあれで引き込めるように頑張ります」
――あらためておうかがいしますが、今日の公開練習の意図は?
「公開練習は基本なかったことにしていただきたいというのが正直なところなんです。意図は何もございません(苦笑)」
――ベイノア選手には、萩原選手の動きをある程度やってもらうようにお願いしていたのでしょうか。
「いや、もう何もお願いしていないです。逆に『一緒に滑ってくれ』とお願いをして、付き合っていただきました。ベイさんはもう完全に被害者です。自分が加害者です」
――今日9時半からの時間というのは、ひょっとしてこの後、土曜出勤があるんですか?
「いや、自分は普段、土日はできるだけ早い時間に練習を終わらせて、帰って家族サービスをしたいと思っていますので、先ほどまでガッツリ練習はして、これから家に帰って、家族と過ごす時間をつくりたいなと思っています」
――この1週間前の段階でも、いわゆる家族サービスということは今までもやっているんですか?
「まあ“家族サービス”という言い方もなんか上から目線ですけど、家族が大事なので、その時間をつくるためです」
――家族といるとやっぱりメンタル的に落ち着いていられる?
「いや、別になんかそういう癒し的なものを求めるというよりは、もう本当に自分の生活の中で格闘技は一部なので、そのまま回しているという感じですね。試合1週間前とかはそんなに関係ないです」
――会見で、今回の萩原選手の選択を「損得しか考えていない」と仰いました。あの気持ちは?
「(萩原は)わりとずっとアピールはしてくれていたので、もちろん頭には残っています。ただ、そのアピールの流れというか、弥益に対してずっと対戦アピールしているんだったらまだわかるんですけど、自分がステップアップするための試合という考え方でアピールされるのは──もちろん選手としてそういう試合を求めるのは理解できるんですけど──ただ、格闘技ってそれだけじゃないよなという、ステップアップとかキャリアアップのためだけに試合をするというのでは格闘技は面白くないなと思っているので、あのような表現をさせていただきました」