RIZINで5連続KO勝ちの吉成名高「今回の試合は自分の中でいろんな思いが重なる試合だった」と吐露、榊原CEOには「KOして、少しは大会に貢献できましたか？」

　2022年3月6日（日）都内某所で『RIZIN LANDMARK vol.2』が開催され、Exciting RIZINほか全9社でPPV配信された。 　その第3試合、RIZINキックボクシングルール（※ヒジ有り）52.5kg契約3分3Rで白幡裕星（Battle-Box）と対戦し、2R1分2秒、2度のダウンを奪ってTKO勝ちした吉成名高（エイワスポーツジム）が試合後の心境を自身のSNSに綴った。 「今回の試合は自分の中でいろんな思いが重なる試合となり、この試合を終えてまたひと回り成長することができたと思います」と名高。白幡との試合後のツーショットも公開し、「裕星とは練習も何度か一緒にやり、切磋琢磨してきた仲間です。ですが、試合が決まった以上はお互いに全力を尽くして戦い切りました。裕星はこれから必ず格闘技界を盛り上げる存在になりますのでぜひ注目よろしくお願いします。自分も負けないようにもっともっと強くなります！」と、戦い終わってノーサイドのコメントを寄せた。 　試合後の名高は「今回でRIZIN 5戦目になって、4戦4勝できていて、パーフェクトレコードをまた更新することができて凄く嬉しく思っています」と、5戦全勝となったことを素直に喜んでいた。 　白幡については「やっぱり練習での動きよりも試合の動きの方が速くて。1Rは結構自分が翻弄された場面もあり、自分が崩されたりもして、本当にKNOCK OUTのチャンピオンを獲っているだけのことはあって。技術もありますし、試合中でも冷静だなというのは凄い感じました」と、強敵だったと称える。 　試合前には「今までと違う自分を見せたい」と話しており、その言葉通り得意のヒジ打ちではなくパンチで2度のダウンを奪った。「今回、ヒジ打ち以外の技でも倒すと言ったように、他の武器も見せようと思って試合をしたので、新たな武器＝カウンターを使って倒すことができたのは凄く嬉しいです」と自身の成長を感じたようだ。 　SNSでもあるように「1Rは自分の中でもいろんな思いがあって、硬くなってしまっていた部分があって。もちろんそれは白幡裕星選手が凄く強かったというのもあったし、まだまだ自分の強いところは見せられると思いました」と硬くなっていたという。「1回自分がうまく崩された場面があったんですけど、普段僕は練習とか試合でもあまりコカされないので、そういう、足をすくうタイミングとか凄く上手いと思いました」という場面で白幡の強さを感じたとする。 　また、「左ミドルキックを何発か蹴っていたのを自分はカットはしたんですけど、やっぱりミドルの重さは凄い感じました」とも。 　その1Rに関しては「元々1Rは様子を見ようと思っていたんですけど、様子を見ながらももうちょい相手の技術を殺しながら、自分のペースでゆったり見て行こうと思ったのですが、予想以上に相手の攻撃が上手かったので、何度かもらいかけたシーンもあったと思います」と、決してラクな展開ではなかったと振り返る。 　2Rにダウンを奪ったカウンターについては「2Rに入ってちょっと白幡選手のステップが変わって、パンチで踏み込んできそうな感じがあったので。そこで1回目は右フックで合わせて、最後は左ストレートに合わせたんですけど、パンチで出て来るところにカウンターっていうのは、いつも練習から意識していた動きだったので、それが出せたのかなと思います」と、白幡のステップが変わったのを見て察知したのだという。「パンチ狙ってそうだな、というのはなんとなく感じました」 　昨年12月にはホームリングの『BOM』で初の55kgに挑んだ名高だが、今回は52.5kg。この体重に関しては「まだ正直、ベストは52kgくらいだと思うんですけど、落とそうと思えば51kgとか50kgのフライ級まではまだ全然落ちてしまうので、やっぱり上の階級のバンタム級で適正になるにはもう少し身体を大きくしなきゃいけないのかなという感じです」と、現在の本当のベストは52.0kgだと話した。 　年末の那須川天心戦についての騒動があり、今回の煽りVでも「打倒・榊原」や「vs.RIZIN」と対立図式になっていたが、終わってみて「どうだ、見たか！」という気持ちになったかと聞かれると、「『どうだ、見たか！』という気持ちではないですけど、でもやっぱりKOしたので、まあそうですね、『KOして、少しは大会に貢献できましたか？』という感じでしょうか（笑）」と、控えめに語った。 　また、今後については「これからもどんどん今の武器をもっと伸ばして、逆に今まだ足りない部分をどんどん強化して、オールラウンダーの、何でもできる、何でも倒せる選手になっていくのが目標です」と、立ち技のコンプリートファイターを目指すと意気込んでいた。