RISEでも活躍してきたBOM王者の竹内(右)が電撃参戦、森坂と対戦する
2022年4月30日(土)東京・後楽園ホール『Krush.136』の対戦カード発表記者会見が、3月7日(月)都内にて行われた。
フェザー級3分3R延長1Rで、森坂陸(エスジム)と竹内将生(エイワスポーツジム)が対戦する。
森坂は2017年5月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、2019年3月にはK-1出場も果たしている。2017年7月には現K-1フェザー級王者・江川優生から勝利を収めた戦績が光る。2020年には「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」に出場して決勝まで勝ち上がったが、決勝で新美貴士に敗れて王座を逃した。3月のK-1では軍司泰斗に判定負け、12月のK-1でも斗麗に判定負けと3連敗中。戦績は12勝(3KO)12敗2分。
竹内は2011年K-1甲子園東日本準優勝で、プロではBigbangフェザー級王座、MA日本スーパーバンタム級王座など5本のベルトを獲得してきたムエタイスタイルのファイター。近年はRISEにも参戦し、2021年1月のRISEフェザー級次期王者挑戦者決定戦では門口佳佑に判定勝ち。7月には王者・工藤政英に挑戦し、1Rにダウンを奪うも工藤の逆襲に3度ダウンを奪われてKO負けしたが、大きなインパクトを残した。9月にはホームリングの『BOM』で元RISEランカーの佐野貴信を破り、BOMフェザー級(57.15kg)王座決定トーナメント決勝戦で優勝。今年1月のRISEでは平野凌我に判定負けを喫している。現在RISEフェザー級2位。戦績は24勝(6KO)15敗2分。
Krushには今回が初参戦となる竹内は「初参戦なので、まずはインパクトを残したい」との意気込み。森坂は「12月のK-1大阪大会に出させてもらってからの復帰戦になります。大怪我して初めて骨折して期間が空きましたが、あの試合で負けたからこそ強くなった自分を見せられる。僕の復活劇場を見ていただけたらと思います」と復活の舞台にするとコメントした。
互いの印象はとの質問に、竹内が「トリッキーな戦い方をするので、僕はトリッキーな選手と試合をしたことないので初めてですが、僕はムエタイなのでムエタイの力を見せつけて勝ちたい」と言うと、森坂は「ムエタイスタイルの選手。他団体でベルトをたくさん獲っていて上手い選手だと思いますが、アツくなると打ち合う選手だと思うので、1Rから倒しに行きたいと思っています。打ち合いで倒したい。ふらっと来て勝てるリングじゃないよってところを見せないといけない。一方的に勝ちたい」と敵意をむき出しに。
他団体で活躍し、ベルトも5本獲っている竹内について森坂は「僕より試合数もやっていますし、試合も拝見したことがあります。僕は1本も獲ってない状態ですが、ルールが違って他の団体なので意識はしてないですね。上手いところはあると思いますが、やってきた相手の違いを見せるだけ。そんなに怖くない」と言い放つ。
一方の竹内は「ヒジありで30戦やっていると思いますが、BigbangやRISEに出させてもらったのでヒジなしルールもやってきましたが、慣れない部分がたくさんあって。今回はワンキャッチも禁止なので、そこは難しいところですがこの試合がデビュー戦のような感覚ですね」と、初めてのルールにデビュー戦のつもりで臨むとした。
それでも「フェザー級は層がかなり厚くて個性的な選手も多い。インパクトを残して上位に食い込みたい」とし、「(Krushに来た理由は)いろいろありますが、ジムの先輩がKrushに上がっていて僕も上がりたいと思っていたのでチャンスが来たってところです。Krushのベルトは獲りたいと思っているし、K-1のリングにも上がりたいです」と野望を燃やす。「僕のテクニックをまず見てもらいたい。ムエタイなんですけれどパンチも出来るぞってところを見せていきたいと思います」とアピールした。
「強くなった自分を見せられる」とコメントした森坂。それはどういう部分かと聞かれると「技術的よりも人間としてのメンタル。怖いものがなくなりましたね。そういう意味で強くなったと思っていて。怪我して1月は(練習が)出来なかったんですが、今は普通に出来ています。強くなった自覚があるので、この試合は僕が一方的に勝たないといけない立場だと思うので、僕が勝って当たり前、負けたら立場がないよねって見方をされると思うので、一方的に僕の劇場にしたいと思います」と、一方的な展開にするほどの自信があるという。
他団体から乗り込んで来た相手を迎え撃つという図式となり、「負けたら本当に立場がなくなると思う。僕も最初にこのリングに来て苦労したじゃないですけれど、いろいろと思わされたことがあったので、今このリングで戦わせてもらっている身として、登竜門役じゃないけれど厳しさを教えてあげないといけない立場だと思います」と、かつての自分がそうであったようにKrushの厳しさを教えてやると言い放った。
最後に、竹内は「インパクトを残してクラッシュしたいと思います」と宣言、森坂は「何度も言っていますが一方的にボコボコにして1Rから倒しに行きたい。このリングの厳しさを俺が教えてやります」と言うと、竹内の方を向いて「1Rから打ち合ってください。よろしくお願いします」と宣戦布告。竹内は笑みを浮かべた。