プーチン大統領がロシアで出版した柔道本、DVD教則本も出している
ウクライナへの軍事侵攻を進めるロシアのプーチン大統領について、国際柔道連盟(IJF)が27日に名誉会長職とアンバサダーの役職の資格を一時停止したのに続いて、欧州柔道連盟(EJU)も28日、同氏の名誉会長の地位を取り消すと発表した。IJFは2012年に「八段」の段位を授与。同氏は来日時に講道館も訪れている。
EJUではロシア出身のセルゲイ・ソロベイチク会長が辞任を表明。「我々の結束を維持するために、辞任しなければならない。私の心が柔道に向いていることを疑う人はいないが、同時にロシアにも根ざしているのも事実だ」との声明を出している。
IJFは、ロシアで5月に開催予定だったグランドスラム・カザン大会の中止も発表。
また、国際オリンピック委員会(IOC)は同日、五輪・パラリンピック期間中の五輪休戦決議に違反しているとロシアによるウクライナへの軍事侵攻を非難。ウクライナ選手の国際大会参加が困難になっている中、ロシアとベラルーシのアスリートを国際大会から除外する方針を決定。「中立的なアスリート、チームとしてのみ受け入れられるべき」として、参加する場合は国旗、国歌などを使用しないことを求めている。さらにプーチン大統領らロシア関係者が受賞していたオリンピック功労賞をすべて撤回した。
スポーツ界では大会開催禁止や出場停止など“ロシア・ベラルーシ外し”が広がっている一方で、ロシア出身アスリートへの誹謗中傷も問題視されている。