左足を引きずりながら登壇した佐々木だが、表情は元気そうだった
2022年2月27日(日)東京体育館で開催された『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント~』の一夜明け会見が、28日(月)都内にて行われた。
第16試合スーパーファイトK-1スーパー・ライト級3分3R延長1Rで、ヴィトー・トファネリ(ブラジル/ブラジリアンタイ・闘英館)からダウンを奪っての判定3-0で勝利した佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が会見に出席。前夜の試合を振り返った。
左足を引きずって登壇した佐々木は「見ての通り足を負傷して、久々というか凄くダメージを負った試合になりました。ですが、K-1という最高の舞台で、昨日K-1のリングに上がれたことを凄く光栄に嬉しく思います」との感想。
トファネリについて「やっぱり頑丈っていう自分の印象は間違っていなかったですし、トファネリ選手が出してくるカーフキックに対して、その対策としてスネでカットしていたんですけれど、そのスネさえもやられてしまったなという部分が1R目から結構あったので。そこの部分で一つダウンは奪ったんですけれど、どうしても自分の意識が狭まってしまって、本来であれば最後詰めきれる場面をちょっと逃してしまったのは反省と、トファネリ選手の強さだったなと振り返って思いますね」と、手強い相手だったと話す。
2Rにはトファネリのパンチをもらって危ない場面もあった。「様々なテクニック、今までやってきた対応力は自分自身にある中での試合だったんですけれど、やっぱりカーフというか前足をちょっと意識し過ぎてしまって、不用意なものをもらってしまった部分があります。そういう部分は自分にとって大きな学びの一つだったので、今後そういう部分は改善しながらどんどんレベルアップしていきたいなと思います」と反省点をあげる。
2018年11月のゲーオ戦以来となる外国人選手との対決については「この1勝は凄く大きな1勝だと思うんですけれど、実際に相対してみて外国人選手のフィジカルの強さだったりっていうのは感じましたね。だからこそ、今後、凄く自分自身にも楽しみな想いがありますね」と、いい経験になった。
フィジカル差がある相手でもテクニックで翻弄するという戦い方が理想かと聞かれると、「本当だったら昨日もそういった場面はたくさん出来たかなっていう部分はあるんですけれど、意識をどうしても相手に見せないと思っていても、そういった部分が伝わるっていうことの深さだったりも知れたので、また一つ学ぶことが出来たんじゃないかなって思います」と、思ったようにはいかなかったが今回の経験を今後に活かしたいとした。
これで9連勝。そろそろK-1スーパー・ライト級王座に君臨する山崎秀晃との“同門対決”に踏み切りたいかとの問いには、「僕は常に秀さん(山崎秀晃)の背中を追っています。それがどういう形でなっていくかっていうのは時に任せて、運に任せてっていうか、皆さんに任せていきたいなと思います」と、判断は周りに“任せる”とした。