MMA
インタビュー

【RIZIN】クレベルに“ボペガー”は言わせない! 佐々木憂流迦「勝てば扉は開く」=2月23日(水・祝)「TRIGGER 2nd」

2022/02/21 19:02
 2022年2月23日(水・祝)静岡・エコパアリーナで開催される「SPASHAN HPS presents RIZIN TRIGGER 2nd」にて、クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)と対戦する佐々木憂流迦(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)が21日、事前インタビューに応じた。  UFC時代にフライ級、そしてRIZINバンタム級から今回フェザー級に転向するが、「いつも通り(減量で)ヘロヘロになるので、明日の計量が待ち遠しいです」と言いながらも笑顔を見せた佐々木。  和術慧舟會駿河道場出身で、沼津が地元の佐々木にとって、静岡大会は「バチバチに気合、入ってます。静岡大会で大好きなケージであること、対戦相手がクレベル選手なので、気合がめっちゃ入りまくって、抑える方が大変です」と語り、メインイベントに向けて滾るものがあるという。  事前の試合紹介動画では、クレベルがRIZINフェザー級2戦目の佐々木との対戦に不満をぶち上げ、「NO.1は自分。朝倉(未来)、斎藤(裕)、堀江(圭功)、萩原(京平)……佐々木は10位かな。私に勝てると思って試合を望んだと思うけど、無理。バンタム級に戻させる」と語っており、その言葉を受けて佐々木は「腹立つな」と言いながらも笑顔を見せていた。  その笑顔の意味を問われた佐々木は、「“やってやろう”ですね。俺、ムカつくときに結構、笑うんで。結構、腹立ちました」とクレベルの辛辣な言葉に闘志を燃やした。  事前動画では「“クレベル幻想”はない。怖い気はしない。相性的にはいいし、寝技で極められる気はしない。打撃、レスリングと寝技、俺が3R、ちゃんとやったら勝つ」と、柔術の“鬼神”を等身大で見ているといい、フェザー級戦線についても「ぐっちゃぐっちゃにしたい。今回がその始まり。勝ったらGPを開催してもらえばいい」と、フェザー級の新たな台風の目になると語る。  今回の直前インタビューでも「戦績を見てもかなり強い印象は変わらず、特に寝技にすごいキレがあるいい選手だなと思っています。試合展開は……言えないですね。ほんとうに勝ちに行くので、もう何も外には出さないようにしています」と、戦略は定まっているという。 [nextpage] (極めのポジションに)持ってこさせない自信があります  クレベルとは、2011年にグラップリングの「DEEP X」で対戦し、佐々木がアドバンテージ差で勝利。今回、その動画も目にして肌感覚で記憶が蘇ってきた。 「試合前に相手のドキュメンタリーとかは見ないようにしているんですが、煽り映像はどちらにしても試合前に流れるので、そこで見ました。あっ(映像が)残ってるんだって。それで思い出しましたね。人間なんで変わるものもあれば、変わらないものもある。(記憶を)過信しすぎないようにとは思ってはいますけど、触れた感覚とか試合前のメンタリティとか、印象はフラッシュバックして、思い出していますね」と、いいイメージも出来ている。  クレベルは試合中、相手を“キャッチ”したときに、自らを鼓舞するように、そして相手を観念させるように、咆哮する。  それは、ブラジリアン柔術やアマチュアの試合では「言葉や身振りによって、対戦相手または公衆に対して攻撃的または無礼な行為を示した」として「懲罰的反則」になるものだ。  プログラップリングで対戦したときのクレベルから、そういった言葉を聞いたことがあるか、と問われた佐々木は、「いや、無かったと思いますね。聞いたことない」という。  ボペガー(極めるぞ)、アカボー(終わりだ)、アパーガー(眠れ)、トゥマ(見たか)等、クレベルがリング上で発する言葉は“何でもあり”のMMA仕様の魂の叫びともいえる。 「どうなんですかね。ただ、ボンサイ勢は勝ったときに滅茶苦茶喜ぶのは昔からそうだと思います」と、和術慧舟會の一員としてボンサイ勢と“静岡ダービー”を戦ってきた佐々木は語る。  そしてもし、今回の試合中に煽られたら、と問われ「何も変わらずに僕は遂行するので、試合中、相手がどうのとはあまり気にしない」といい、「(そういうポジションに)持ってこさせない自信もあります」と、“ポペガー”と言わせない自信を語った。  クレベルは佐々木との試合に勝利した後、タイトルマッチを希望しているが、佐々木は「僕は前戦を落としているので勝ってすぐタイトルマッチというのはちょっと違うと思っています」という。 「ほんとうにこの試合に懸けているというか、それしか考えていない。勝てば扉は開くと思うので、先のことを考えずに、ここをしっかり勝ち取ることに徹底しています」──フェザー級の新たなトリガーを引くのは、佐々木はクレベルか。
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