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【K-1】「完封勝利したらマイクで喋らせて」と要求した村越優汰に朝久裕貴は「試合後は倒れてリングにいないから必要ない」

2022/02/17 22:02
【K-1】「完封勝利したらマイクで喋らせて」と要求した村越優汰に朝久裕貴は「試合後は倒れてリングにいないから必要ない」

「完封して勝つ」という村越に「絶対にKOする」と朝久

 2022年4月3日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~K'FESTA.5』の第2弾対戦カード発表記者会見が、2月17日(木)都内にて行われた。

 スーパーファイトのスーパー・フェザー級3分3R延長1Rで、第2代K-1 WORLD GPフェザー級王者・村越優汰(湘南格闘クラブ)と武林風WLF -60kg級王者・朝久裕貴(朝久道場)が対戦する。


 村越は2011年4月にプロデビュー。2014年7月には第5代RISEバンタム級王座を獲得。K-1には2017年12月から参戦し、2018年6月の第2代K-1フェザー級王座決定トーナメントで優勝して王座に就く。2019年3月に卜部弘嵩の挑戦を退け初防衛に成功すると8月にスーパー・フェザー級転向のため王座を返上。11月には武尊に敗れるも武尊を苦しめた。2020年3月にレオナ・ペタスに敗れて連敗を喫したが、12月の両国大会で山本直樹からダウンを奪って再起。2021年3月には芦澤竜誠、9月には西元也史も判定で破っている。戦績は31勝(11KO)9敗。


 朝久は父であり、朝久道場の朝久篤館長のもとで5歳から空手を学び、10歳の時にキックボクシングの練習を始めた。2015年からKrushに参戦し、無尽蔵のスタミナから繰り出すパンチ&蹴りのラッシュで小澤海斗や佐野天馬から勝利を収めている2016年からは中国の格闘技イベント『武林風』に定期参戦し、中国でも活躍。2018年3月には武林風WLF -60kg級王座決定トーナメントで優勝を果たした。2020年11月にはK-1で大岩龍矢に判定3-0の完勝を収め、2021年9月にはMOMOTAROを1Rでマットに沈めた。戦績は22勝(7KO)7敗。

 会見の冒頭で中村拓己K-1プロデューサーより、今大会で行われる無差別級トーナメントの出場8選手の体重を合計すると1トンを超えるという話があり、朝久は「新年一発目の試合がK'FESTAで嬉しく思います。言うことを考えていたんですが、総重量1トンのインパクトに考えていたことは吹っ飛びました」と挨拶。村越は「K'FESTAという大きな舞台で試合できるのは嬉しく思います。自分が目指しているところはベルトなので、しっかり目の前の試合に勝ちたいと思います」と挨拶した。


 互いの印象を聞かれると、朝久は「上手いというより上手(じょうず)というレベルで上手くはないのかなと思います」と独特の表現。村越も「めんどくさいなって感じです」とする。

 理由を聞かれた朝久だが「僕が考える上手さは運が絡まないテクニックというのがあるけれど、村越選手の印象は運が絡んでいるところがあるので上手という言葉に決めました」と、さらに分かりにくい。

 一方、めんどくさいの意味を聞かれた村越は「普通に試合を見ていてめんどくさい戦い方をするなと思っていて。いつ当たるかなと思っていてここで来たかという感じです」と、こちらも感覚的なもののようだ。


 ベルトへの想いを聞かれると朝久は「国内のベルトはK-1のベルトと決めています。ただ、僕らの階級の王者の武尊選手が6月に試合をするので、K-1を背負って戦うのであれば僕たちは背中を押すことしかできない。でもスーパー・フェザー級のトップ対決と言っていただけたので、それに見合った試合と勝ち方にこだわって、武尊選手がK-1に戻ってくるのを待ちたいと思います」とする。

 それに対して村越は「俺は武尊選手とずっとやりたいと言っていましたが、武尊選手とできる可能性は薄いのかなと思っています。純粋にベルトをもう一回巻きたいと思ったのでそこを目指すけれど、朝久選手は良いものを持っていてトップ選手だと思っているので、トップ対決と自分でも思っているのでしっかり勝って自分だけそこから抜けたいと思います」と、トップの中のトップに立ってベルトに挑める時を待ちたいとした。

 村越が“判定マシーン”と呼ばれ、相手を完封する試合を見せていることに朝久は「ここ数試合の村越選手の相手を考えるとレベルが村越選手と比べると低いので(完封が)出来るのかなと思います。あれで完封と言っていいのかなと僕は思います。あと僕を完封するつもりでいるかもしれませんが、僕はKOで勝つつもりでいますし、判定までいったらもう村越選手の勝ちでいいやくらいの気持ちなので必ずKOで勝つ。それだけです」と、完封などさせないと断言。


 それを聞いた村越は「俺は完封勝利を、常にきれいな戦い方を目指しているので。みんな倒すと言っても結局、上手く俺が戦って完封して勝つのでそういう結果になると思います」と、今までの相手と同じ結果になると返答した。

 今大会では無差別級トーナメントが行われるため、その迫力やインパクトで軽量級の試合が喰われてしまう可能性がある。そこで自分たちはどうやって存在感を示すか、と聞かれると2人は次のように答えた。


朝久「一発の重さやインパクトは、無差別級の一撃には僕たちのKOシーンでは太刀打ち出来ないのかなと思いますけれど、試合後に村越選手が倒れていたら“あの村越選手が倒れたんだ”とみんなが反応してくれると思うので、それを楽しみにしていて欲しいですね」

村越「無差別の戦いは迫力もあって凄いとは思うんですけれど、選手それぞれ戦い方があると思うので、僕は僕の戦い方があって技術の部分をしっかり見せて、こういう戦い方もあるんだなというのをしっかり見せつけたいですね」

 質疑応答が終わると、村越は自ら「前回の試合が終わった後にも言ったんですが、俺がしっかり完封で勝ったらマイクを渡してくれと。みんなの判定勝ちと違って俺のはテクニックを見せる判定勝ちなので、しっかり見せて完封して勝つのでマイクを渡してください」と、KO勝ちした選手だけでなく完封勝ちした自分にもマイクで喋らせて欲しいと要求。

 すると朝久は「そのルールはいらない。試合が終わった時には村越選手は倒れてリングにいないので」と言い放った。

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