那須川天心、RISEでの最後の相手は父・弘幸会長が打倒・天心に全てを注いで送り込む風音に決定
2022年4月2日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館『Cygames presents RISE ELDORADO 2022 ～Tenshin Nasukawa Finalmatch～』にて行われる、RISE世界フェザー級王者・那須川天心（TARGET/Cygames）のRISEラストマッチ。
その対戦相手が2月9日（水）都内にて行われた記者会見で発表され、「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」優勝者の風音（TEAM TEPPEN）とバンタム級（-55kg）3分3R延長1Rで対戦することになった。
伊藤隆RISE代表は「そうそうたるメンバーの中でトーナメント優勝し、その実績は申し分ない。那須川会長が自信をもって送り出すのが風音です。那須川会長からもやらせたい、天心もやってやるよ、と。その流れでRISEの中で一番押し出せるのがのこのカードだと思います」と、風音に決めた理由を説明。
風音は「僕が3年前、大阪から東京に来た理由は誰よりも一番強くなるために来たんです。今、その一番強い選手が天心選手だと思っているんですけれど、3年間、天心選手を超す思いで結果も残してきたし、勝ってきたし、だからこうなるのは必然やったのかなって、自然な流れだったのかなって思います」と、一番強くなるために普段は一緒に練習していて同門と言える那須川と戦うのは必然だったとコメント。
那須川は「RISE最後の試合ということでたくさんいい思い出があって、ここまで必死になってやってきたと思うんですけれど、最後のRISEでしっかり今まで自分が体現してきたことを今後も次の世代の人たちに伝えられる試合をしたいと思います。期待してください」と、これからのRISEを背負っていく選手たちに伝える試合をしたいと挨拶。
練習仲間ということでやりづらさはあるかと聞かれると、風音は「これだけは言っておきたいんですが、後にも先にも僕がやりづらいと思うのは政所仁だけですね。だから何の問題もないです」、那須川は「やりやすいです。何も思ったことはないです」と互いに気にならないとする。
練習でのスパーリングではどうだったのかと聞かれた風音は「練習では普通に上手い感じで遊ばれるけれど、それは実際の試合でリングの中でやる感じとは全然違うと思うんですよ。本気のぶつかり合いをした時に僕の強さが分かるんちゃうかなと思う。練習は全然関係ないです」と、練習と試合は全く別物だとし、試合の時に自分の本当の強さが那須川も分かるだろうとした。
勝てるという確信は「やっていくうちにどんどん上がっていく感じなので、試合当日に見てもらえれば分かると思います」とどんどん強まっていると答えた。
一方、那須川は風音がラストマッチの相手になったことを聞いて「聞いた時は流れ的にそうなるのかなと思った。海外の選手は来れないですし、ロッタン選手も試合をしたかったんですが、残されているるのはそれくらいじゃないのかなって」と、海外の選手が入ってこれない状況では風音しかいないだろうと予感していたという。
しかし、那須川はここでこんなテーマを打ち出した。「風音選手と試合が決まったんですが、今回僕の自分の中のテーマとしては父親を超えようかなというテーマがあって。今まで作り上げてきてもらっているし、今も一緒にやっているけれど、俺を超える選手を見てみたいっていうのがあって。自分でそれを体現したいと思ったのがあったんです。風音と試合をやるかと聞かれた時にやるとすぐ答えましたし、セコンドとかサポートも全部相手サイドにつけて、俺を超えてくれって思いました」と、この試合を父であり幼少の頃からのトレーナーである那須川弘幸TEPPEN GYM代表との戦いでもあるとした。
風音側のセコンドにも「就いてもらおうかと思います」と言い、「でも変わらず父と練習はしているので、そこはいろいろな気持ちもあるけれど関係ないですね。なかなかないけれど大舞台での親子喧嘩ですね」と、父が全力を注いで作り上げた風音と戦って勝つことで父を越えたいという。
「手加減しなくていいので会長が持っている全てを教えてほしいですし、僕もその技術に対して超えないといけないこともあるし、そこをしっかり見せたい」と話した。
風音は那須川会長が天心にではなく自分に就くことをどう思うかと聞かれると、「最初から就いてくれると言ってくださっているので。僕は那須川会長の弟子なので、那須川会長のやり方、那須川会長の戦い方で天心選手をおもっくそ倒してやろうかなと思っています」と、弘幸会長とのコンビで天心を倒すと宣言した。
