立ち上がれないバダ・ハリ。ウルソーセックは歓喜のガッツポーズ。あの大逆転劇から半年で再戦が組まれた(C)GLORY
RISEとの提携が発表され、日本でもその動向が注目される『GLORY』が2022年3月19日(土)ベルギー・ハッセルトのTrixxoアリーナで『GLORY 80』を開催。同大会にはRISE QUEENフライ級王者・小林愛三(NEXT LEVEL渋谷)が参戦し、GLORY女子スーパーバンタム級王者ティファニー・ヴァン・スースト(アメリカ)のタイトルに挑戦することが決まっている。
メインイベントでは、昨年10月に怪我で欠場したアリスター・オーフレイムの代役出場で、“King of Kickboxing”リコ・ヴァーホーベンをあと一歩まで追い詰めた36勝(29KO)10敗のジャマール・ベン・サディック(モロッコ)が、“キックボクシング界のプリンス”と呼ばれている13勝(6KO)1敗のレヴィ・リガース(オランダ)と対戦する。リグターズは元Enfusionヘビー級王者。前戦は2021年9月の「Glory 78」でスロヴァキアのトーマス・モズニーを3R ローキックでTKOに降している。
サディックは再びこの階級のトップコンテンダーにふさわしいことを証明しようとし、リガースは若いキャリアの中で最も注目される相手に挑む。
ヘビー級キックボクシングのレジェンドである106勝(92KO)16敗のバダ・ハリ(モロッコ)は、14勝9敗で急成長中のアーカディウス・ウルソーセック(ポーランド)にリベンジマッチを挑む。両者は昨年9月の『GLORY 78』で対戦し、ハリが2Rまでに3度ダウンを奪うなど優勢に試合を進めたが、2R中盤にウルソーセックの見事なハイキックでハリが大逆転KO負けを喫した。このフィニッシュにより、ウルソーセックは2021年ノックアウト・オブ・ザ・イヤーを受賞している。
ライトヘビー級タイトルマッチでは、22勝(8KO)6敗の王者アルテム・ヴァヒトフ(ロシア)と64勝(22KO)8敗の1位ルイス・タバレス(オランダ)が再戦。両者は9年前の『GLORY 9』で初対戦し、ヴァヒトフは1RでタバレスをKOしている。それ以来、ヴァヒトフはGLORY史上最高のライトヘビー級ファイターとして確固たる地位を築き、過去5回の防衛に成功。一方、タバレスはトップ5との対戦に4連勝し、この階級のトップコンテンダーとしての地位を確立してリベンジ&タイトル戦に挑む。
さらに、ミドル級トップランカーである18勝(5KO)6敗のエルトゥグル・バイラク(オランダ)は、42勝(34KO)6敗で4位のセルカン・オズカグラヤン(オランダ)と対戦。32勝(1KO)4敗でライト級の雄ゲリック・ビレ(フランス)は、88勝(45KO)8敗でEnfusionのベテラン選手ノーディン・ベンモー(ベルギー)を迎え撃つ。ベンモーは2012年以来のGLORY参戦。
また、Prelimsでは8勝(3KO)1敗のヨス・ファン・ベルゼン(オランダ)と、25勝(12KO)4敗のGLORYが誇る新鋭ジェイ・オーバーミアー(オランダ)のライト級戦も行われる。
On March 19, let's run it back. #GLORY80 pic.twitter.com/UTVHZpxj7k
— GLORY Kickboxing (@GLORY_WS) January 26, 2022