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インタビュー

【RIZIN】山口裕人「当たるまで殴ってやる」白鳥大珠「打ち合っているように見えて自分はもらわない」

2019/06/01 14:06
【RIZIN】山口裕人「当たるまで殴ってやる」白鳥大珠「打ち合っているように見えて自分はもらわない」

KO決着間違いなしの一戦、山口vs白鳥

 2019年6月2日(日)兵庫・神戸ワールド記念ホールにて開催の『RIZIN.16』において、RIZINキックボクシングルールで対戦するWPMF世界スーパーライト級暫定王者・山口裕人(山口道場)とRISEライト級王者・白鳥大珠(TEAM TEPPEN)が5月31日(金)大阪市内のホテルで事前インタビューを行った。

 山口は2008年7月にプロデビューし、2014年12月にINNOVATIONスーパーライト級王座を奪取。2016年4月の『RIZIN.1』では大和哲也にKO負けを喫したが、9月にはWBCムエタイ日本スーパーライト級王座を獲得した。その後はKNOCK OUTを主戦場にし、11試合連続で勝っても負けてもKOという判定無し男に。2018年12月には、ムエタイの強豪ワンマリオから勝利を収めてWPMF世界スーパーライト級暫定王者となった。今年に入ってから北井智大、水落洋祐に連敗を喫しているが、毎回のように激闘を繰り広げて各大会にひっぱりだこの人気選手となっている。

 白鳥は幼い頃から極真空手を学び、2011年2月にキックボクシングでプロデビュー。2013年12月に高校3年生でWPMF日本スーパーフェザー級王座を獲得。2015年3月にプロボクシングへ転向して8勝3敗の戦績を残し、2018年4月にキックボクシングへカムバック。無敗街道を突き進み、今年2月に第5代RISEライト級王者となった。昨年の大晦日にRIZIN初参戦を果たし、ウザ強ヨシヤを右飛び膝蹴りでマットに沈めている。

 KO決着間違いなしの一戦となった。

山口「那須川天心とは違う盛り上げ方をする」

――現在のコンディションは?

「あとは体重を落とすだけ。それ以外万全です」

――対戦相手の印象は?

「身長が高くてサウスポーで元ボクサーでイケメンやなと」


――どんな試合を見せたいですか?

「僕やったら絶対に盛り上がるので、盛り上げて勝たないと」

――RIZINからオファーをもらってどう思いましたか?

「前も出させてもらったんですが、めちゃくちゃ大きい舞台なので出たいと思いました。今回も話をもらってすぐに出えますと答えました」

――相手はRISEで売り出し中です。

「ここチャンスやなと。いま連敗しているので、ここで勝てば連敗した分を取り戻せるくらいの相手ですね」

――地元・関西での試合となりますね。

「いつも東京で試合をしているけれど、地元なら応援がいっぱい来てくれます。俺の生きている道を友だちに見せたい。気合い入りますね」

――もちろん打ち合いに持ち込みますか?

「打ち合いしたいですが、してくれるかな? してくれるならしたいですけれどね」

――格闘技歴を教えてください。

「5歳で空手を始めて中学2年でキックボクシングのトレーナーを紹介してもらって、山口道場に入りました。最初の空手は親がやっていたフルコンの道場です。山口道場はたまたま会長の名前が山口だっただけで、血縁関係はありません(笑)。得意な攻撃はパンチだけれど攻めることが得意ですね。パンチなら右フック。普通の仕事しているヤツらより命懸けて戦っているんだから稼ぎたいと思っています」


――どうやって倒すつもりですか?

「相手はボクシングもやっていたけれど、パンチより蹴るのが上手い印象。だから当たるまで殴ってやろうかなと。その一発で倒してやろうかなと思っています」

――2016年4月の『RIZIN.1』では大和哲也選手と対戦しました。

「あれはほんまヘコみました。初めて出させてもらったのに1Rしかできなくて。あれ以上のことを2日後にしますね」

――以前よりも成長したところは?

「あの時よりは全体的に成長しています」

――RIZINでは那須川天心選手がキックルールで活躍していますが、嫉妬心はありますか?

「嫉妬心はないですね。もっと盛り上げてくれと思いますし、凄いなと思っています。プレッシャーも凄いと思いますよ。天心選手にキックを盛り上げてもらって、僕はそれに乗っていこうと(笑)。天心選手とは違う形で僕にしかできない戦い方をして、違う盛り上げ方をしたいですね。今回もRIZINを盛り上げて勝って、またRIZINに呼んでもらおうと思っています」

白鳥「打ち合うかどうかは向かい合ってから決める」

――現在のコンディションは?

「今回は自分の適性階級でやれるので、ここまではばっちり来ています。残りの体重を落として万全で臨めると思います」

――対戦相手の印象は?

「何回か見たことはありますが、殴り合い、打ち合いですよね。客観的に見ていて面白いなって思います」


――どういう試合を見せたいですか?

「相手は打ち合いに来るのは間違いないので、それに対して打ち合うか、距離を取って戦うか。それは自分次第だと思っています」

――それはどうやって決めるのですか?

「リングの上で向かい合って、1Rで決めます。元々相手は1つ上の階級でやっていたみたいなので、対峙してどれだけパワーがあるか分からないので1Rに向かい合った時にそこでパッとこうしようと決めるつもりです」

――打ち合いをする可能性もある、と?

「打ち合うと言っても、自分の場合は打ち合っているように見えて自分はもらわないですけれどね」

――テクニックの差を見せる?

「テクニックの差を見せないと。打ち合いは山口選手の方が慣れているとの思うので、やるとすれば僕なりの打ち合いをします」

――RIZINで戦う時に心がけていることはありますか?

「今、格闘技で唯一全国放送のテレビもついているし、日本で一番大きいイベントなので、派手な倒し方はしたい気持ちがありますが、自分の戦い方をすれば派手な試合ができると思っているので最近はそんなに意識してないです」


――最初の格闘技が極真空手ですが、なぜ始めたのですか?

「伝統派とフルコンのどっちがいいと言われて極真を自分で選んで通いました。その時に感じたと思うんですが、極真の方があっているなって、その時なりの考えがあったんじゃないですか」

――空手時代の映像を見るとスイッチしていますね。

「空手をやっていると両方できるので。距離が近いのもありますが、構えの右左は関係ないんです。それが今も生きているかな。キックでデビュー当初はオーソドックスでやっていて、なんか違うなって思ってサウスポーに変えました。4~5戦目だったかな。元々両方できるので、サウスポーの方が自分は戦いやすい感覚があったので変えました。今もスイッチはしています」

――2015年にボクシング転向したのはなぜ?

「大人の事情でそこでキックを続けていくのが難しくなったからです。ボクシングがやりたかったわけじゃなかったんですが、このまま腐るよりは格闘技自体は大好きなので続けようと。でもボクシングに行ってプラスになったのでそれは良かったと思います。キックとは重心も距離感も違うんですが、ジャブひとつにしてもそうですし、パンチに対してのディフェンス能力とひとつひとつの技術が違うので、そのままキックを続けていたら今ほどではなかったと思います」

――髪の毛を切りましたね。

「切りました。ウザ強戦もそうですが、最近の試合も毎回毎回やっている時にどうしても前髪が気になってしまって。前髪が目に垂れてくるのが邪魔になるので、切るしかないと。今週入ってすぐに月曜日に切りました」

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