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インタビュー

【K-1】金子晃大「人の記憶に残る試合をしたい」vs黒田勇斗「ただで終わるつもりはない」

2022/02/03 18:02
 2022年2月27日(日)東京体育館『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN』にて行われる「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」。その1回戦第1試合で対戦する、第3代Krushバンタム級王者・金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)と黒田勇斗(K-1ジム心斎橋チームレパード)のインタビューが主催者を通じて届いた。 金子晃大「理想の自分を追求することに楽しさがある」 (C)K-1 金子は第2回K-1アマチュア全日本大会チャレンジAクラス-55kgで優勝し、2006年9月にKrushでプロデビュー。無敗のまま6戦目で軍司泰斗を破りKrushバンタム級王座を奪取、第3代王座に就いた。卓越したテクニックと攻撃力で9連勝を飾っていたが、2020年3月に玖村将史に判定で敗れ初黒星。2021年3月に1年ぶりの復帰を果たすと鬼山桃太朗にTKO勝ち、9月は晃貴に初回KO勝ちと連続KO勝利している。戦績は11勝(6KO)1敗。 ――第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメントの出場が決まりました。今率直にどんな心境ですか? 「最初に自分含めて赤コーナーの3選手が発表されて、それから残りの選手が発表されたんですけど、自分は体力と気持ちには自信があるので、当日いかにいいパフォーマンスに持っていけるかだと思います」 ――改めてトーナメント8選手についても聞かせてください。やはり意識するのは金子選手も含めたK-1スーパー・バンタム級四天王(玖村将史・佐々木洵樹・璃明武)ですか? 「そういう訳ではないですね。“(四天王以外の選手と)やりそうだな”という感覚で練習しているので、そこ(意識する)から外れるっていうことはないですかね」 ――金子選手はスーパー・バンタム級四天王と扱われていることをどう思っていますか? 「正直、四天王と言われるのはよく分かんないというか、階級にはチャンピオンは結局一人しかないんで、あんま気にしてないです」 ――今はコロナ禍で試合が決まりにくかったりもしますが、練習に集中するのに影響はなかったですか? 「影響ないっすね。そもそもモチベーションで格闘技をやっていないので」 ――金子選手は試合があってもなくても練習は欠かさないタイプですか? 「そっちですね。そりゃ試合があれば多少上がるし相手に対しての練習はしますけど、試合が決まったからやるとかでなく、試合がなくても全然普通に練習してます。格闘技自体がそもそも好きというか。これが一番楽しいです」 ――一回戦で対戦する黒田選手にはどんな印象を持っていますか? 「いい選手だなという印象はあります」 ――準決勝・決勝の勝ち上がりはどう予想されていますか? 「自分は玖村将史選手に負けているんで、玖村選手が決勝まで上がってきてくれて、自分も勝ち上がってリベンジするという形でできればメチャクチャいいっすよね」 ――唯一黒星を喫した相手に決勝でリベンジしてベルトを巻くというのは最高のシチュエーションですね。 「はい。そこは意識するんですけど、そのためにやってる訳じゃないっす。僕は自分自身で見えてる動き・理想の動きをやりたくて、それができればもっといい試合もできるので、相手よりもそこを追求している感じです。まだまだ自分はできる感覚もあるし、ちょっとずつ自分の理想のイメージを結果と試合で出せるようになってきています。だから僕は誰かに勝つというより、理想の自分を追求することに楽しさがあります」 ――では今回のトーナメントではどんな自分を見せたいですか? 「去年はインパクトを残して人の記憶に残る試合はやれたと思うので、今度のトーナメントでも相手が誰であろうと人の記憶に残る試合をしたいっす」 ――そのためには何が必要ですか? 「去年も思ったんですけど、ただ練習して試合をするだけじゃ人の記憶には残らないんですよ。僕は試合は生きざまが出るものだと思うので、そこの部分ですね」 ――リングの上で生きざまを見せたい、と。 「それが格闘技の良さじゃないですか。圧倒的に強くて倒しても、試合に対する意気込み・生きざまが甘かったら、たぶん“この人、強かったな”ぐらいで記憶に残らないと思うんですよ。でも、一生懸命(格闘技に)懸けてやっていれば、それが試合にも出て人の記憶に残ると思うんです。前回の試合も僕が勝つだろうって思われていた試合だったと思うけど、僕は相手に対して向き合って、自分にも向き合って試合をしたから、みんなの記憶に残ったと思います。今、自分は本当にこれ(格闘技)に懸けてやっているから、それが試合に出ればみんなの記憶に残る試合ができると思うし、チャンピオンになれると思っています」 ――K-1スーパー・バンタム級のベルトは武尊・武居由樹というK-1を代表する選手たちが巻いてきたベルトですが、そこは意識していますか? 「そこの意識はあんまりないですけど、結果的に比べられると思うので、その2人と比べられた時に今のチャンピオンも強いなと思われる選手になっていきたいと思います」 ――それでは最後にファンの方たちへのメッセージをお願いします。 「前回の試合が終わってからずっとやってきたこと、それは去年・一昨年からずっとやってきたものの積み重ねです。2月27日にその積み重ねてきたものを出して、チャンピオンになれればいいなと思ってます」 [nextpage] 黒田勇斗「自分の持ってる力を全部出して勝ちたい」 (C)K-1 黒田は2018年5月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、林勇汰、森坂陸、蒼士、椿原龍矢、小倉尚也らと対戦して2勝5敗1分。前戦は5月に晃貴と延長Rまで戦い、判定2-1で惜敗した。2021年8月・10月に行われた「第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント」では準決勝に進出するも、璃明武に判定で敗れている。戦績は5勝10敗1分。身長174cmは8人の中で最長身。 ――KrushやK-1のプレリミナリーファイトには出場している黒田選手ですが、K-1本戦には今回初出場となります。試合が決まってどんな心境ですか? 「K-1は自分が目指している舞台でもあるので、嬉しい気持ちはあります。ただ今回は王座決定トーナメントということで、K-1のベルトを争うにふさわしいトップクラスの選手たちが集まっているので、しっかり覚悟を決めて、出るからには優勝を目指してやっていきたいなと思ってます」 ――K-1本戦初出場ということで、これまでの格闘技歴を教えてもらえますか? 「小学校5年生からキックボクシングを始めて、高校2年生でプロになりました。最初は父親に無理やりやらされて、あんまり乗り気じゃなかったんですけど、試合で勝った時の歓声や嬉しさ、努力してきたことが結果につながることが楽しくて。やっていくうちにどんどんのめり込んでいった感じです」 ――黒田選手は自分をどんなファイトスタイルだと自己分析していますか? 「僕はこの階級では一番身長があってリーチもあると思うので、そこを活かして戦っていきたいと思っています。今年は試合内容にもしっかりこだわりたいと思っているので、見ている人たちに面白いと思われるような倒しに行くスタイルを見せたいと思ってます」 ――1回戦で対戦する金子選手にはどんな印象を持っていますか? 「パワーもスピードも全ての能力が高い選手で、過去最強の相手だと思います。試合までの期間でしっかり仕上げて、自分の持ってる力を全部出して勝ちたいと思います」 ――準決勝・決勝の勝ち上がりはどう予想されていますか? 「準決勝は前回負けてる璃明武選手とやりたいと思います。決勝は逆ブロック4人ともやってみたい相手ではあるんですけど、やっぱり一番強いと思う玖村選手とやって勝ったほうが価値があると思うんで玖村選手です」 ――今回のトーナメントでは玖村将史・金子晃大・佐々木洵樹・璃明武の4選手がK-1スーパー・バンタム級四天王として扱われていますが、それについてどう思っていますか? 「4選手が注目されていることは同じ階級のファイターとしては悔しい部分はあるんで、やっている以上は自分が一番注目されたいんでここでしっかり結果を出したいと思っています」 ――トーナメントを優勝するためには1日3試合勝たなければいけませんが、どんな練習と準備をして当日に備えますか? 「元々この大会には出る予定で準備はしていたので、それがトーナメント、3試合やるということでスタミナ面もそうですし、メンタルの部分でもそうですけど、その部分も試合までに作っていきたいです」 ――弟の黒田斗真選手は昨年のK-1バンタム級日本最強決定トーナメントで優勝しました。そこは意識していますか? 「そこまで意識はしないんですけど、やっぱり2人でトップというか、2人でしっかりベルトを獲ることが目標なので、僕がここでしっかり結果を出して、2人でベルトを巻きたいと思います」 ――何かトーナメントを勝ち抜くために斗真選手から話やアドバイスはありましたか? 「やっぱり1回戦を勝つことが重要だとは言っていたので、1回戦に全力を懸けていきたいです」 ――K-1スーパー・バンタム級のベルトは武尊・武居由樹というK-1を代表する選手たちが巻いてきたベルトですが、そこは意識していますか? 「やっぱりK-1でもトップの選手たちが巻いてきたベルトだと思うんで、それに相応しい試合をしたいなと思っています」 ――それでは最後にファンの方たちへのメッセージをお願いします。 「一回戦から誰もが認める強い選手ですが、ただで終わるつもりはないんで、一泡吹かせて勝とうと思っています。楽しみにしていてください」
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