2022年3月21日(月・祝)に開催される1分間ルールの『BreakingDown』の第4回大会に向け、スペシャルアドバイザーを務める朝倉未来(トライフォース赤坂)が新方針を明かした。
“LEVEL UP”をコンセプトに、出場選手のオーディションを行い、物語のある少数精鋭に絞り、試合数を半減。「10何試合になると思うので、20数人しか出られない」形にし、その分、出場全選手の煽り動画を制作してファンの興味を引く演出を行うという。
朝倉は、Breaking DownのYouTubeで、これまでの同大会や、物議を醸したABEMAでの企画も振り返り「“1000万円企画”でストーリー性って大事だなということに気づいて、その人のストーリーがないと(視聴者が)見ないなと思った。一人ひとりにフォーカスして、いままでの人生やこれからの生き方を写していきたい。そのために、今回からオーディションを開催しようかなと。ほんとうの意味でスター選手とか、みんなが感情移入しやすいような選手を作っていこうかなと思います」と、新方針を語った。
オーディションの過程から、影響力のある朝倉のYouTubeを活用し、出場選手を厳選していくという。
「1000万円企画の出場者、結構人生変わったと思うんですよ。戦った人はみんな。人生が大きく変わることは証明されたんで、僕のYouTubeって(登録者数)200万人を超えたんで、一つのメディアと言っても過言ではないので、僕のYouTubeでオーディションをやって、そこで華だったり、カリスマ性のある人を見つけて、厳選して次のBreaking Downに出場してもらおうかなと思います。
応募用紙から面白くないと。面接、その場で集まった全員を1人でやっちゃうくらいのヤツが出てきてほしいし、その場で喧嘩が起きてもいいと思いますし、そのへんから楽しみにしています。狭き門になると思います。出られる人数も。普段600人くらいの応募で、50人ほど出られたけど、10何試合になると思うので、20数人しか出られない。ほんとうに試合に出るためには求心力というか、視聴者も見たいと思わせられないと出られない。オーディションから人生を変えることを賭けた戦いが始まると思っています」
「試合時間1分」はそのまま。煽りVの方が試合時間より長くなる場合もあるが、「60秒のなかで人生が左右されるような試合をたくさん作っていきたい。ちょっと儚いけど、激しくて一瞬で終わってしまう。でもそこに賭けてくる時間は長いと思うので、それがこの大会の美しさかなと思いますけどね」と、1分間大会ならではの見どころを語った。
[nextpage]
格闘技を辞めた果てに、YouTubeだけやる人生はどうなのかなと悩んだ(朝倉)
大晦日に斎藤裕(パラエストラ小岩)との再戦で判定勝ち。11月20日に有料配信された『朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円』企画では、想像以上のプレッシャーを感じていたことを年明けの動画で吐露している。
「1000万企画の試合があって、結構、批判も受けて、まず自分のなかで、1日3、4試合するってことが前代未聞だった。いくら素人の人とかが入っているといえど怪我するかもしれないし、打撃の実力者もいたんで、そこも負けたら終わりだなというプレッシャーはすごかった。無事勝つことが出来たんですけど、次の日に炎上して、視聴者と自分との感覚の違いに気付いて反省して、出場者の方々と撮影をしていったという感じ」
斎藤戦の勝利後、濃密だった時間が過ぎ、「軽い鬱」の症状だったことも告白している。
「格闘技やYouTubeが無くなった人生はどうなってしまうんだろう、と思うくらい急に(鬱が)きたので、そこがちょっと不安ですね。今後の人生でやりたいことを見つけ続けなくてはいけない。ここからは“ずっと自分にプレッシャーのかかるような挑戦をし続けていかないといけない人”なんだなと」と気づいたという。
「YouTubeも、格闘技を辞めた果てに、YouTubeだけやる人生はどうなのかなと悩んだり、シンプルなYouTuberだけだったらどうなのかな、と思ったり、いろいろ考えて。実業家、格闘家、投資家、YouTuberと肩書きが多いんで、何をして生きて行こうかっていうのも、完全に明確には決まっていないんで、今年はどうしようかと具体的に決めていなかった。前年度からの続きをなんとなくという感じで」思いを巡らせた結果、2022年を「努力の年」にしたいと、朝倉は語る。
「今年は人生で一番頑張る年にしようと決めました。もしかしたら今年で格闘技を引退する可能性もあるし、もし格闘技を辞めたらYouTubeを辞める可能性もあるなと思ったんですね。人生のなかでやるべきもの、目標を失ったときに、また大晦日後のように(鬱に)なりかねないなと思って、逆に格闘技とYouTubeが自分の生活のなかで必要不可欠なんだなということを知りまして、それを失わないためにも、失っても後悔しないように、今年本気で頑張ろうかなと思いました。2022年は誰よりも努力して、少しでも長くね、この2つ(格闘技とYouTube)と付き合っていけるように頑張っていこうかなと思いました」
公言していた30歳での格闘技の引退は、次の試合で来るかもしれないし、もっと後になるかもしれない。それは「格闘技とYouTubeが自分の生活のなかで必要不可欠だ」とあらためて再確認した朝倉のこれからの取り組み次第で変わるようだ。
「気付いたら30か(※1992年7月15日生まれの29歳)、早いですね、時が経つのは。twitterで『この世はやったもん勝ちだ』とつぶやきましたけど、やるヤツとやらないヤツはすごく差が開いていくと思うし、僕は今年ほんとうに一生懸命頑張って、人生を変えたいなと思っています。みんなそれぞれ頑張っている人もいると思うんですけど、希望になれたら嬉しいなと思います」
Breaking Downの出場募集期間は1月30日(日)23時59分まで。公式HPでの応募フォームから、エントリーが可能だ。