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インタビュー

【RIZIN】那須川天心、未来を見据えて「今回は慎重に戦おうという計画でいます」

2019/05/31 20:05
【RIZIN】那須川天心、未来を見据えて「今回は慎重に戦おうという計画でいます」

今回の試合ではいろいろなことを試したいという那須川

 2019年6月2日(日)兵庫・神戸ワールド記念ホールにて開催の『RIZIN.16』メインイベントで、ISKA世界バンタム級王者マーティン・ブランコ(アルゼンチン)とISKA世界フェザー級王座決定戦を争う那須川天心(TARGET/Cygames)が5月31日(金)大阪市内のホテルで事前インタビューを行った。

 直前で対戦相手が変わるという事態に見舞われたが「相手どうこうよりは自分を極めているだけなので、そこは問題ない」と神童に揺るぎはなかった。

体重調整方法を変えたので、それがどうでるか

――現在のコンディションは?

「コンディションはいつも以上に減量に気を使ってトレーナーと相談してやってきました」

――急遽変わりましたが、対戦相手の印象は?

「相手どうこうよりは自分を極めているだけなので、そこは問題ないかなと思います」

――どんな試合を見せたいですか?

「7月21日にもRISEの大会で関西で試合をするので、そこにもっていけるように那須川天心すげぇってRISEにも来てくれればいいな、と思います。今回は慎重に戦おうという計画でいます。倒すのは倒すんですが、そこまで倒すことにこだわらずにいこうかな、と。最近倒そうとしすぎて粗くなっている部分がある。意識しなくても倒せる攻撃を持っているので、試合になったらどうなるか分かりませんが、そこは冷静に戦いたいと思います」

――連戦ですがどう思っていますか?

「忙しいといえば忙しいけれど、今しかできないことなので賛否両論あって、話題が尽きなくていいんじゃないですかね」

――これで倒そう、というのはありますか?

「ある程度は。技が増えたというよりは精度を上げて出力を上げるトレーニングをしてきたので、自分でもどうなるかやってみないと分かりません。あと体重調整方法を変えたので、それがどうでるか。今までは1週間で減量をやっていたんですが、今回は1カ月以上かけて脂肪だけで3kg削ってきたので、それでどうなるかですね。自分の今の感覚だとキレが出ています。今後を見据えて水抜きも控えています」


――その髪色は?

「関西仕様で目立つようにしてきました(笑)。金とオレンジです。オレンジが一番好きで、派手なのが好きなので。最初は美容師さんと『トラ柄にしよう』と話になったんですが、それは…となって。でもこれで友達と歩いていたら“えっ?”てなりますよね。試合が終わったら変えます(笑)」

――相手が変わってその印象は?

「手数が多いのと、上下左右の攻撃のレパートリーが多いかなと思います。倒している試合もありました。でも穴はいっぱいあるので、波に乗らせないように。5Rあるので試合中にいろいろやってみようかなと思っています。波に乗らせないというのは、コンビネーションが得意なタイプは当ててリズムを作ってくるので、2~3発目に合わせると相手も焦るからそれで連打させずに、連打してきてもしっかりよけていこうと思います」

――警戒するのは?

「コンビネーション、手数、変則的なヒザ蹴りだったりを気を付けます。でも自分の体調がいいと思うのでそれがどうでるか。自分はまだ20歳ですし、毎回試合毎にいろいろなことを試していこうとなったので、それがいい方向に出ればいいですね」

――まだ進化する、と。

「楽しみですよね。前回のRIZINでリッツ選手とやった時に、水抜きしかしなかったら身体が重かったので、この階級でも重いんだろうなって思って。無理はしないようにしました。ちょうど今日が初めてRISEのベルトを獲って4年なんですよね。あっという間でした」


――次の4年後のイメージは

「あと4年やっても24歳。その頃が全盛期じゃないですか。その時はジャブでKOとかしたいです。それくらい強くなっていたいですね。あと5~6年あると考えると、本当にもがいて一生懸命やればなれるんじゃないかな。夢が広がります。夢と希望しかないですね」、

――勝てば世界三冠王となります。

「正直必要ないですね。ベルトを獲れることはありがたいですが、すぐに返上してもいいかなと。ベルトは1本あればいいので防衛戦は考えてないです」

――那須川選手は、世界最強の実感がまだないと伊藤隆RISE代表が言っていました。

「そうですね。まだないです。あと1~2年は強いヤツとキックボクシングでやり続けるしかないですね。または団体を統一するか。でも自分は日本にとどまりたくないので、今後も楽しみなことはたくさんありますし、格闘技をやっていて今は凄く楽しいです。ニックさん(パーソナルトレーナーの永末“ニック”貴之氏)とフィジカルトレーニングをやり始めて意識が変わって、いろいろな発見もあるので、まだまだやっていけそうです」

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