拳剛(左)の挑戦を受ける鈴木。両者ともタイトルマッチに懸ける気持ちを語った
2022年1月23日(日)東京・後楽園ホール『RISE 154』の前日計量&記者会見が、22日(土)都内にて14:00より行われた。
メインイベントのRISEバンタム級タイトルマッチ3分5R無制限延長Rで対戦する、王者・鈴木真彦(山口道場)は54.85kg、挑戦者の同級2位・拳剛(誠剛館)はリミットちょうどの55.00kgで計量をパス。
続いての調印式を終えた両者。拳剛は「今回RISE 154のメインとして恥じない戦いで、王者とやっとの思いで試合ができるので今まで練習でコツコツと積み上げてきたことを全部発揮して勝って姫路にベルトを持って帰りたい」、鈴木は「明日は2022年一発目のRISEのメインなので、しっかり盛り上げてRISEのタイトルマッチと言うか鈴木真彦の試合はやっぱり面白いって思われる試合をするので期待していてください」と挨拶。
ベルトへの想いを聞かれると、鈴木は「めちゃくちゃ愛着もありますし、絶対に渡さない気持ちあるので僕の前に立っていることを後悔するような試合をしたいと思う」、拳剛は「カッコいいな、欲しいなって。ただただあれを持って帰りたい。それに尽きる」とそれぞれ答えた。
出場選手の中で最も肌が黒いと指摘された鈴木は「僕は黒い方がカッコいいと思うし、しっかり仕上げてきました」とニヤリ。
拳剛には、道場で教えている子供たちからどんな応援の言葉をもらったかを聞かれ「館長頑張ってくださいと、教え子たちから応援してもらって元気をもらっています。毎回自分がする試合に関しては、いつもたくさんの元気をもらっています。タイトルマッチということなので、僕が勝つことで僕らの先生は凄いんだって自慢になるし、そうでありたいなって思うので、何が何でもベルトを持って帰ります」と、子供たちの想いも背負って戦うとした。
鈴木をずっと追いかけていたという拳剛は「僕がDEEP☆KICKに出だした頃に鈴木選手はすでにDEEP☆KICKの王者で、そのDEEP☆KICK王者を目指して元々は参戦して頑張ってきました。鈴木選手が先にRISEに上がって、それを追いかける形で自分がDEEP☆KICK王者になってやっとRISEに立てて、一戦一戦戦ってきてやっとタイトルマッチまで追いついたと思うので、ここでやっと試合ができるので挑んでいきたい」と、鈴木との試合がようやく実現したことに感慨深そう。
迎え撃つ鈴木もまた、那須川天心に敗れて以来、那須川を追い続けてきたという過去がある。自身の経験からそういう執念を持つ相手が怖くないかと聞かれると、「自分もずっと一人の選手を追いかけていた側ですが、明日はしっかりとそんなに上手いことはいかないよ、ってことを見せたいと思います」と、そんな簡単には届かないときっぱり。
この試合はタイトルマッチということで3分5R無制限延長Rで行われる。どのラウンドがキーポイントになるかと聞かれると、拳剛は「1R目から、いつどっちが倒れてもおかしくないような緊張感のある試合になると思っています。僕はいつでも勝負できるので、その時を見極めて仕掛けたい」と、1Rからいつ仕掛けるか分からない試合になると予告。
鈴木も「5Rで延長無制限ですが、全然そんなにいらない。僕は1Rから行くので隙を見せたらすぐにやったんぞって感じです」と、同じく1Rから倒すチャンスがあれば行くと宣言した。
タイトルマッチのその先の目標には、拳剛は「この試合をまず勝ってベルトを持って帰り、4月の代々木に出て可能であれば最後に天心選手と試合をしたいと思っています。あと、負けないというのは大前提で内容にもっとこだわっていきたい。お客さんが喜んで拳剛に期待してもらえる試合を作っていきたい」と、事前のインタビューと同じく那須川天心RISEファイナルマッチの対戦相手に名乗りを上げたいとする。
一方の鈴木は「まずは明日しっかり勝って、4月のビッグマッチはやり返さないといけない相手もいてるし、今年は格闘技界が動く年になっていると思うので、55kgでは鈴木が一番やなって思われる試合にしたい。あとRISEがGLORYと提携したので世界にも行きたいと思っています」と、55kgで最強であることを証明する年にしたいとした。
最後に拳剛は「今大会に全てを懸けて臨みます。病院で戦っているお母さん、手術お疲れさま。今度は僕が勝つからしっかりと、会場には来れないけれどABEMAを通してしっかり見てもらえればと思うので、勝つところを見せます」と、入院中の母へメッセージ。
それを聞いた鈴木は「今のコメントを聞いたらちょっと感動する感じですが」と心を動かされたようだが、「明日は拳剛選手のその想いと僕の想いをぶつけあって、最高の試合にしたいと思います。注目しておいてください」と、拳剛の想いに応えて最高の試合にしたいと締めくくった。