高橋に勝利し、KNOCK OUT-REDライト級王者・重森陽太へ挑戦表明したいという古村 (C)KNOCK OUT
2022年1月22日(土)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2022 vol.1』にて、KNOCK OUT-REDライト級3分3R延長1Rで日本ライト級王者・高橋亨汰(伊原道場本部)と対戦する古村匡平(FURUMURA-GYM)のインタビューが主催者を通じて届いた。
古村は幼少の頃よりムエタイを学び、父親が代表を務めるFURUMURA-GYMで本場タイからムエタイの名トレーナーを招き、弟の古村光と共に強さを磨いている。ムエタイ仕込みの強烈なミドルキック、ヒザ蹴り、パンチを武器に、2020年2月に行われた「KNOCK OUT無法島GRANDPRIX」では1回戦で丹羽圭介を破る番狂わせを起こし、準決勝ではバズーカ巧樹に敗れるも3位となった。今年5月22日のKNOCK OUTで麻火佑太郎に判定勝ち、6月にはシュートボクシングに参戦して笠原弘希に判定で敗れたが、11月のKNOCK OUTでは潘隆成からダウンを奪って勝利した。戦績は18勝(7KO)2敗1分。
次期チャンピオンの強いところを見ておいてほしい
──2021年は勝利で終えられて、いい感じだったのでは?
「そうですね。あの時の自分からしたら潘隆成選手は周りから格上と見られていたと思うので、ダウンを取って勝てたというのはよかったと思います」
──ダウンを取ったパンチは見事でしたね。
「最近、ちょっとずつパンチが見えてきたんですよね。フックとか、試合で合わせようとしていたんですけど、なかなか当たらなかったんですね。でも弟の光が試合前に、『いつも距離が遠くてパンチが届き切れていないから、もっと踏み込んでパンチを打ってみよう』と言ってくれて。それがうまくハマりました」
──自信にもつながりましたか。
「はい。潘選手はいろんな実力者と戦ってきて、勝ってきているので、その選手に勝てたことは自信になってますね」
「大谷翔司選手との試合などを見ました。距離感とか、すごく上手な戦い方をしますよね。極真空手出身だから、パンチよりは蹴りの間合いが上手だなと思いました」
──自分の距離を考え合わせると?
「全然問題ないというか、噛み合うんじゃないかとは思います。蹴りvsパンチみたいな構図を予想されると思うんですけど、今回は蹴りも出していきたいなというのもありますし、重森選手に挑戦する前にいろいろ試してみたい試合ですね。別になめてるとか下に見てるとかでは全くないんですけど、今回はそこも意識して試合を組み立ててみたいと思ってます。髙橋選手は僕の方が上って言ってくれるんですけど、チャンピオンですし、僕からすると髙橋選手の方が上だと思ってますけどね」
──ごく単純に言うと、「空手vsムエタイ」という構図になりそうですが。
「そうなるかもしれないですけど、新日本キックの選手なので、空手というよりは『キックボクシング』のイメージが強いですね」
──なるほど。さらに、重森選手が練習に来て、髙橋選手をサポートしているそうですが。
「そうなんですね。自分のことを実力的に認めてくれているのかなということで、うれしさはありますね。地方の選手ですけど、対策してもらえるぐらいの存在になれているのかなとも思いますし。まあでも、僕がリングで向かい合うのは髙橋選手なので、サポートに誰がついてるからということで気にするということはないですけど」
──実際、髙橋選手とどう戦ってどう勝ちたいですか?
「重森選手がセコンドにつくかもしれないので、理想としては重森選手の目の前で髙橋選手をぶっ飛ばして、マイクで挑戦表明を聞いていただきたいですね」
「そろそろタイトルマッチさせてもらってもいいだろう、という気持ちでいるので。潘選手にもあんな感じで勝っているので、まあ調子に乗ってるわけじゃないんですけど、倒す感じが掴めたところもあって、今回もしっかり倒したいです。「挑戦するのは自分しかいない」というのを分からせるような試合にしたいです」
──それができれば、今年はいいスタートを切れそうですね。
「元日に初詣でおみくじを引いたら大吉で、けっこういいことが書いてあったので、実現できると思います(笑)」
──大吉だったんですね。
「願い事のところに、『努力すれば思いのまま』みたいなことが書かれていたんですよ。けっこうそういうのは気にするので、大事なんです(笑)」
──それはいいスタートですね(笑)。では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「REDのライト級で次に重森選手のタイトルに挑戦するのは僕だと思うので、次期チャンピオンの強いところを見ておいてほしいと思います。今年は絶対にチャンピオンになるので」