大晦日に番狂わせを起こしたパク。これがプロ4戦目ながら新人離れした強さを見せる古賀が今度は番狂わせを起こせるか
2022年3月12日(土)東京竹芝・ニューピアホール『skyticket Presents DEEP JEWELS 36~フライ級(56.7kg)GP 2022 1ST ROUND~』の追加対戦カードが発表された。
大晦日のRIZINでRENAを破り、一躍名を轟かせたパク・シウ(韓国/KRAZY BEE)の凱旋出場が決定。49kg以下契約5分2Rで古賀愛蘭(フリー)と対戦する。
パクはテコンドーとキックボクシングがバックボーン。2019年6月のREBELSでは立ち技でぱんちゃん璃奈に敗れるも圧力で苦しめ判定まで持ち込んでいるストライカーだ。
MMAでは、2018年8月のDEEPで富松恵美を打撃で制し、寝技を完封。韓国での試合を経て、2019年12月の青野ひかる戦では、青野の組みをことごとく切り、左三日月蹴りを腹に突き、左右ラッシュで1R KO勝ち。2020年12月にはDEEP JEWELSアトム級(47.6kg)で大島沙緒里のテイクダウン狙いを切り、判定勝ちを収めている。2021年3月には、DEEP JEWELSアトム級(-47.6kg)GPに参戦。1回戦でにっせーに5者が3点差をつけるフルマークの判定勝利でMMA5連勝。
しかし、続くGP準決勝でのDEEP女子ミクロ級(44kg)王者・大島沙緒里との再戦で、左ストレートでダウンを奪うも、パウンドを腕十字に極められ、1R 一本負けを喫し、戴冠ならなかった。10月には-49kg契約試合で、伊澤星花からダウンを奪い攻勢に立つも、禁止のサッカーキックの減点が響き判定負け。
そして大晦日のRIZINでRENAの対戦相手に抜擢されると、組みを軸にスタンドでもジャブ、右の合わせで先手を取って退かず判定3-0で番狂わせの勝利を収めた。
そのパクのホームリング凱旋試合で対戦する古賀は、2019年の桜丘高校日本拳法部時代に全国高校日本拳法選手権大会で女子個人戦優勝の実績を持つ。2021年3月の『DEEP JEWELSアマチュア』に出場し、アマチュアSPルールで悠花に判定勝利。ヒザ蹴りも得意とするストライカーで、7月のプロデビュー戦ではパンナコッタみのりをなんと1Rわずか18秒、左フックでマットに沈めた日本拳法仕込みの女子離れした強打を見せつけている。
10月の2戦目ではJKファイターの竹林愛留と対戦、今度は竹林の打撃を封じるため組み&寝技でも強いところを見せつけ、判定3-0で勝利した。さらに11月のRIZIN沖縄大会に参戦し、キャリア差のあるにっせーと対戦すると、接戦の末に判定で敗れはしたものの場内が大いに沸く熱闘を繰り広げた。今回がプロ4戦目となるが、キャリア以上の活躍をしていると言っていいだろう。
勢いに乗るパクが連勝するか、それとも急成長の古賀が今度は番狂わせを起こすか。