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【RISE】朝倉兄弟が高評価した元プロ野球・相内誠が1年ぶり出場、元Jリーガー安彦孝真との対戦に「練習しなくて大丈夫」

2022/01/14 20:01
 2022年2月16日(水)東京・新宿FACE『RISE FIGHT CLUB』の記者会見が、1月14日(金)都内にて行われた。 『RISE FIGHT CLUB』は昨年5月から試験的に導入されたオープンフィンガーグローブ着用によるRISEルールで全試合が行われる新大会。今回の会見では3試合が発表された。  -66kg契約3分3Rで、相内誠(K26)と安彦孝真(Executive Fight武士道)が対戦する。  元プロ野球(西武ライオンズ)選手の相内は、2019年末に球界を引退すると格闘技転向を表明。2021年2月の『RISE ELDORADO 2021』でプロデビュー戦を行ったが、Delgermuru拳信王にKO負け。その後は元プロボクシング世界王者・竹原慎二氏の指導を受けるなど練習を積み、2021年11月の『Breaking Down』で久しぶりの試合に臨み右ストレートでKO(25秒)して格闘技での初勝利をあげた。  BreakingDownスペシャルアドバイザーの朝倉未来は、「150kmくらいの球を投げると聞きましたけれど、凄く肩がいいですし、パンチ力が凄くありましたね」と高く評価、解説を務めた朝倉海も「凄かったですね。タイミングが絶妙だったので。本当にクロスカウンターで出て来たところだったので、相当衝撃があって効いたと思います。センス・才能を感じました」と絶賛した。  対する「年俸120円のJリーガー」として話題となった安彦は、2017年に全ての仕事辞して若き頃に断念したJリーガーを目指し、翌年に年俸ほぼ0円で契約をつかんだものの2020年にはJリーガーを引退。格闘家に転身し、2021年4月にセレブ格闘技大会『Executive Fight~武士道~』にてデビュー。現在3戦3勝。  伊藤隆RISE代表は「元プロ野球選手vs元Jリーガー。これは注目の一戦になる。2人とも強さを求めて格闘家として頑張っているので輝いて欲しい。いろいろな想いをして職を変えてきたので生き様を見せて欲しい」と、2人にメッセージを送った。  デビュー戦以来、約1年ぶりのRISE出場となる相内は「こういう面白い試合に呼んでいただきありがとうございます。相手の…名前を忘れてしまった元サッカーの人。正直、サッカーの人でしょって感じなので。サクッとやっつけちゃいます」と豪語。  安彦は「39歳で仕事を辞めて40歳でJリーガーを目指して公言通りになって、3年間プレイして昨年格闘家に転向しました。1年はアマチュアに出て3連勝、格闘家としての道を一歩進んだばかりです。こんな大舞台に声を懸けていただけてありがたい。僕にとって思い切り力を出せる場所だと思っています。全力で生き様を出したい。3分3R、全力で生き様を見せて、アマチュアで駆け出しで44歳ですが魂込めて戦いたい」と、アツく語る。  このユニークなマッチメイクをどう思うかと聞かれた2人は、「練習しなくて大丈夫だなと思いましたね」(相内)、「相内選手がRISEでデビューされた時に会場で見ていました。いずれ交えたいと思っていたので対戦できる喜びは強い。練習しないでも勝てると言われましたが、それもリングの上でしか証明できないので」(安彦)と、それぞれ答えた。  前回のデビュー戦から1年、何をしていたのかと聞かれると相内は「毎日、六本木で飲んでます」と笑い、「おっちゃんファイター頑張ってくださいって感じです。試合は見たことないです。1Rで終わっちゃうと思うけれど、そのことが大丈夫かなって感じですね」と余裕しゃくしゃく。  対する安彦は「小比類巻道場で毎日3時間練習させてもらっています。賑やかし、炎上だと言われてしまうので、ちゃんと格闘技として身体に染み込ませたいのでプロの選手とやらせてもらっています。ヘトヘトになるし、スパーリングで倒されるのでまだまだですが、毎日トレーニングを重ねさせてもらっています」と、真面目に格闘技に取り組んでいるという。  プロの試合に不安はないかと聞かれると「元々プロに立ちたいと思っていたので、1試合だけギア無しでやっているので気持ちがいい。14オンスは重いので僕のファイトスタイルには合わないのがある。怖さもあるがリングに立てばその生き様が出るだけなので、思い切り表現するだけ。リングに立てば覚悟ができると思っています」と答え、「殴り合い必須だと思うのと、サッカーなので足技を出したり、見ている人が喜ぶほどのことが出来る。思い切り持っているのものをフルスイングして戦っていきたい」と全力で挑むと誓った。  最後に、一言を求められると相内は「OFGってことで、判定ダメだよ、KOじゃなきゃ」と五味隆典の名セリフを引用してのKO勝ち予告。安彦は「デビュー戦になるのでアグレッシブな試合を見せたい。緊張もするのでどれだけ出来るかというものありますが、戦わせてもらえるのは光栄なこと。感謝も含めて全力で挑みたい。生きざまを表現したいというのが僕が39歳で仕事を辞めて、40歳でJリーガーになっていま格闘技をやっている意味なので、どこかで誰かの勇気になるような戦い方をしたいと思います」と、相内とは対照的に最後までアツく語った。  また、伊藤代表は「今大会は会社帰りに見られる時間に始まります(19時開始)。ライブ感を重要視したいと思っています。このイベントを育てて大きな大会もやりたい。毎月何週目の何曜日は『RISE FIGHT CLUB』の日になると面白いと思います」と、定期的に開催していきたいと話した。
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