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【RISE】オープンフィンガーグローブ戦だけの大会第一弾会見は嵐の幕開け、山口侑馬と木村“ケルベロス”颯太が一触即発

2022/01/14 15:01
【RISE】オープンフィンガーグローブ戦だけの大会第一弾会見は嵐の幕開け、山口侑馬と木村“ケルベロス”颯太が一触即発

侑馬の兄・裕人にSNSで噛みついていた木村(左)は、いきなり侑馬に額を押し付けてそのまま押していった

 2022年2月16日(水)東京・新宿FACE『RISE FIGHT CLUB』の記者会見が、1月14日(金)都内にて行われた。

『RISE FIGHT CLUB』は昨年5月から試験的に導入されたオープンフィンガーグローブ着用によるRISEルールで全試合が行われる新大会。今回の会見では3試合が発表された。

▼-65kg契約 3分3R
山口裕人(道化倶楽部)
東 修平(AACC)

▼-63kg契約 3分3R
山口侑馬(道化倶楽部)
木村“ケルベロス”颯太(心将塾)

▼-66kg契約 3分3R
相内 誠(K26)
安彦孝真(Executive Fight武士道)


 伊藤隆RISE代表は「格闘技の常識をいろいろな意味で飛び出す選手を育成したい。平凡な生活をしている選手が刺激を求めて出て来るのもよし、ここで弾けたい、心機一転したいギラギラした選手が集まるような大会にしたい。この大会は柔軟に対応する大会にしたいと思います。昨年YA-MANがOFGルールで活躍しましたが、そういう選手を発掘していきたい」と大会の趣旨を説明。

 会見のオープニングを飾ったのは、山口侑馬(道化倶楽部)と木村“ケルベロス”颯太(心将塾)の対戦発表。木村はいきなり山口に額を押し付けたまま押し込んでいき、スタッフが割って入るというピリピリしたスタートとなった。

 山口裕人と侑馬の山口兄弟は今回より山口道場から独立、道化倶楽部(ピエロクラブ)というチーム名で活動していくことになったという。


 山口は大阪山口兄弟の弟で、Innovation、DEEP☆KICK 60kg級でタイトル獲得経験を持つ。KNOCK OUTで活躍し、兄同様の倒すか倒されるかのド突き合いファイトを展開。RISEでは2019年7月の後楽園ホール大会で、4勝4KO無敗のホープ森香津眞を2RにKOで仕留め、9月にはRISEスーパーライト級王座決定戦へ進出したが山田洸誓にKO負け。2021年5月にRISE初のOFGマッチでYA-MANと対戦してKO負けを喫し、この試合で指を骨折して今回が9カ月ぶりの再起戦となる。


 初参戦の木村は「ウルトラマンに憧れ、戦いごっこの延長でキックを始めた」という個性派。ここ数年キックから離れた時期もあったが、同門の山畑雄摩の活躍に刺激され復帰を決意したという。2021年11月のDEEP☆KICKではトーナメントを制してDEEP☆KICK-65kg王座に就いたばかり。

 木村は開口一番、「地獄から山口を殺しに来ました」と物騒なコメント。


 山口はそんな木村を無視し、「今回から山口道場ではなくなり道化倶楽部として兄と2人のチームって感じで所属変更となりました。そのことで最近数カ月くらい、いろいろあって考えることもいっぱいあったし、ムカつくこともいっぱいあって自分の中で葛藤があって。そういうのを全部乗り越えてこの発表をさせてもらっているので、今回の僕はかなり強いです。勝負事なので勝つ負けるはやってみないと分からないですが、前よりもっと見ているファンの皆様を魅了できる試合ができると思います」と、いつになく饒舌にコメントした。


 対戦相手について聞かれると、木村は「美味しいと思った。強くないし、もう潰れてるやろって感じで。俺が潰して休ませてやろうと。ボコボコにしてやります」と威勢がいい。山口は「名前も全然知らなったんだけれど、SNSで僕じゃなくて兄の方にちょこちょこちょっかいかけていたのは知っていたので、自分から発信していたからこの試合も決まったので、コイツ凄いなって思いました」と、SNSでのアピールを成功させたことを称える。


 木村は「めっちゃ殴り合いが好きで、よく殴り合いをしています。俺の力を見せたいなと思って。だからめちゃくちゃ楽しみ。思い切りボコボコにします」と山口との殴り合いが楽しみだと言い、山口は「試合間隔が空いた分、インプットしかなかったので次の試合でアウトプットできたらいいなと思っています」とこの期間で培ったものを出したいとした。


 また、木村の挑発を受けたことには「いつもなので、別に(笑)。もうちょい言ってきたら殴ったろかなって感じ。その辺のパフォーマンスの域を越えてきたら僕も別に聖人君子じゃないので。そんな感じです」と、一戦を越えたら自分もやってやると忠告した。


『RISE FIGHT CLUB』という大会で自分がどうなっていきたいかと聞かれると、木村は「YA-MAN選手の時みたいに山口を踏み台にしたろうと思っています」とYA-MANの後に続くとし、山口は「この大会ではあまりないですかね…勝ったらええかな。面白い試合をして勝ちたいですね」と自分の仕事をするだけという。


 踏み台にされたとの木村の発言もあったが、その後のYA-MANの活躍をどう見たか。それを聞かれた山口は「強い志、結果も残しているし。僕がYA-MAN君とやってあっこで勝っていたら僕が同じようになれたかというとそうじゃない。その後も2~3戦やっていて結果を残して面白い試合をしてして、僕との一戦がきっかけになったとは思いますが、あっこで勝っておけば…とは思わないですね。地道に一個一個勝っていけばああなると思うので、またYA-MAN君と面白い試合ができるところまで行って、またタイミングがあえばやりたいですね」と、いつかYA-MANと再戦したいと話した。


 そして最後にファンへのメッセージを求められると、木村は「俺が殺すところを見とけ」と最後まで山口を挑発。山口は「求められていることはいつも一緒なので、そこをどうするか、そのうえで勝てるか。もちろん勝ちに行くが、どういう戦い方をするか見ておいて欲しいですね」と、ファンが喜ぶ試合をしたうえで今度は勝つことが目標だとした。

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