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【修斗】平良達郎が米国大手スポーツエージェント「イリディアム・スポーツ」と正式契約。「UFC出場と世界戦略」目標で合意

2022/01/14 12:01
 プロアマ通じて無敗(アマチュア10戦10勝、プロ10戦10勝)の快進撃を続ける平良達郎(Theパラエストラ沖縄)が、UFCのホームである米国・ラスベガスに本社を置くMMAスポーツマネージメント会社「IRIDIUM SPORTS AGENCY」(イリディアム・スポーツ・エージェンシー)と契約を締結した。  沖縄県在住のプロ格闘家で、現修斗世界フライ級チャンピオンの平良は21歳。Z世代の“スーパーノヴァ”として、日本人(アジア人男子)初のUFC世界王者を目指すため、海外(北米)に拠点を置き、世界戦略を視野に頂点を目指す。 現王者モレノほか、UFCで活躍する107名以上の選手とマネージメント契約するエージェント  平良陣営は、「2022年『沖縄から、日本から、世界の頂点に!』を合言葉に日米のチームが一丸となって、『3年以内に日本人初のUFC世界王者を目指す』」と目標を掲げた。  2021年11月に行われた「VTJ 2021」での圧倒的な勝利の後、約1カ月の間に北米大手の海外MMAエージェント、現地のフィーダーリーグ(UFC下部組織)である海外の格闘技プロモーションなど合計5社からの契約のオファーがあったなか、エージェントCEO含め、北米の格闘技関係者との話し合いの結果、米国ラスベガスに拠点に置く「IRIDIUM SPORTS AGENCY(イリディアム・スポーツ)」との海外マネージメント、プロモーション、マーケティングに関する契約を交わすことになった。  数あるオファーの中から「イリディアム・スポーツ」との契約を決めた理由は、CEOのジェイソン・ハウス氏から直々に「将来におけるアジアマーケット(日本、中国、東南アジアなど)を担う軽量級スター選手として育成したい」と最大限の評価を受けたこと、早期のUFCとの契約を目指すのはもちろん、3年以内に日本人初のUFC世界王者を目指すため、「イリディアム・スポーツ」が一丸となってサポートを約束したためだという。 「イリディアム・スポーツ」はUFCで活躍するファイターを含む107名以上の選手とマネージメント契約を結び、平良が標的とする現UFC世界フライ級王者のブランドン・モレノ(メキシコ)をはじめ、アレックス・ペレズ(UFCフライ級4位)、ジョン・チャンソン(UFCフェザー級4位)など、UFC元王者や数多くのランカーが所属している。 プロアスリート用ビザを申請、岡田遼とエクストリーム・クートゥアーで出稽古、1.22「UFC270」視察も  特筆すべきは、今回の海外エージェントとの契約により、「今後はいつでも北米で試合ができるよう、UFCを通じてプロアスリート用ビザを申請」すること。春から夏までにUFC本戦への出場も含め、コンテンダーズシリーズ等、常時試合を行える準備を整えていく。  現時点で平良は、海外フィーダーリーグへの参戦は予定しておらず、今年度のプロフェッショナル修斗開幕戦となる1月16日の前日から、現修斗世界バンタム級王者・岡田遼(パラエストラ千葉)と共に、今後の主戦場となる米国で拠点となるジムや練習環境、現地への視察を含め初の海外武者修行に向かう。  まずは日本でも活躍したレジェンドファイターでもあり、UFCヘビー級・ライトヘビー級の二階級制覇を成し遂げた鉄人ランディー・クートゥアー(米国)が主宰するラスベガスの「エクストリーム・クートゥアー」での練習への参加を中心に、1月22日に行われる「UFC270」を観戦。その後、現UFCフライ級世界王者ブランドン・モレノたちとも合流する可能性も視野に入れているという。 “超新星”平良達郎は、日本が生んだトップアスリートの大谷翔平や八村塁、大坂なおみ、井上尚弥、そして同じく修斗の世界王者だった堀口恭司らのように世界の頂点を目指す。  陣営からのリリースでは「Z世代の日本人アスリート、これから世界を目指す子供達に夢を与えられる選手として、格闘技ファンのみならず、多くの皆さまに応援いただけますよう、日米のチーム一丸となってサポートしていきます」と結んでいる。  海外エージェントとの契約、海外出稽古、そして海外参戦で、平良達郎はどんな活躍をするか、注目だ。 ◆ジェイソン・ハウス IRIDIUM SPORTS AGENCY代表「TATSUROは現在、世界で最も有望なファイターの一人」 「TATSUROをイリディアム・スポーツ・エージェンシーのファミリーに迎えることができ、大変うれしく思います。 私たちは彼が現在、世界で最も有望なファイターの一人であると心から信じており、2022年に彼のキャリアの中で次のステップを踏み出すサポートが出来ることに興奮しています。試合中のTATSUROの強さが注目を集めていますが、ケージの外での彼のアスリートの模範となる性格や人間性が素晴らしく、そのギャップに驚きました。今回は彼とマネージメント契約を結べたことに大変感謝しております。そして、我々と共にTATSUROにとって最高の未来を創ることを楽しみにしています!」 [nextpage] UFC世界フライ級ランキング(※2022年1月14日付) (C)Zuffa LLC 王者 ブランドン・モレノ(メキシコ)19勝5敗2分 ※1.22「UFC 270」でフィゲイレードと対戦1位 デイブソン・フィゲイレード(ブラジル)20勝2敗1分2位 アスカル・アスカロフ(ロシア)14勝0敗1分3位 アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)24勝5敗4位 アレックス・ペレス(米国)24勝6敗5位 ブランドン・ロイヴァル(米国)12勝6敗6位 カイカラ・フランス(ニュージーランド)23勝9敗7位 ホジェリオ・ボントリン(ブラジル)17勝3敗8位 マテウス・ニコラウ(ブラジル)17勝2敗1分9位 マット・シュネル(米国)15勝6敗10位 ダビッド・ドボジャーク(チェコ)20勝3敗11位 アミール・アルバジ(スウェーデン)14勝1敗12位 ティム・エリオット(米国)17勝12敗1分13位 ス・ムダルジ(中国)14勝4敗14位 マネル・ケイプ(アンゴラ/ポルトガル)17勝6敗15位 タギル・ウランベコフ(ロシア)13勝1敗
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