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【Invicta FC】女子アトム級に新王者誕生! デルボニがザペテラを完封

2022/01/13 17:01
【Invicta FC】女子アトム級に新王者誕生! デルボニがザペテラを完封

(C)Dave Mandel/Invicta FC

 2022年1月12日(日本時間13日)、米国カンザス州カンザスシティのポリス・アスレティック・リーグにて、米国の女子MMA団体「Invicta FC」の2022年の開幕戦となる「Invicta FC 45: Zappitella vs. Delboni 2」が開催された。

 メインはInvicta FCアトム級選手権試合。2021年5月の同所での「Invicta FC44」で挑戦者ジェシカ・デルボニ(ブラジル)を相手にスプリット判定で初防衛に成功した王者アリーシャ・ザピテラ(米国)が、同じデルボニと再びベルトを賭けて再戦。

 5歳からレスリングを始めたザピテラは、MMA9勝2敗。2019年8月の「RIZIN.18」では、49.0kg契約で浅倉カンナと対戦し、スプリット判定負けも、その後、ケリー・ディアンジェロ、RENAと1勝1敗のリンジー・ヴァンザントにいずれも判定で2連勝。

 王座戦にこぎつけると、2020年7月にアシュリー・カミンズをヴォンフルーチョークで破り、アトム級王者に。前戦でデルボニの挑戦を退け4連勝中だ。

 対するデルボニは、MMA11勝3敗。2020年9月にエリカ・チブリシオに判定勝利し挑戦権を掴むと、2021年5月にザペテラに挑戦。5Rの後半戦を積極的に攻めたもののスプリット判定で敗れている。

 その後、ザペテラと同様にヴァンザントに判定勝ちし、キックボクシングの「Arena Striker 2」にも参戦し判定勝利。この間、グラップリングでも5試合で勝利するなど、スタンド・グラウンドともにスキルアップしているデルボニ。前回の惜敗を越えて、ベルトを掴むか。

 UFCの女子アトム級部門起ち上げが噂されるなか、アンセムスポーツ&エンターテインメント傘下となり、UFC Fight Passではなく、米国AXS TVで中継されるようになったInvicta FC。新生「Invicta FC」で迎えた2021年5月の第44回大会は、ザペテラvs.デルボニだった。ニューInvictaの象徴ともいえる再戦の行方は?

▼Invucta FCアトム級選手権試合 5分5R
×アリーシャ・ザピテラ(米国)王者 104.8ポンド/47.53kg
[判定0-3(45-50×2、46-49]
〇ジェシカ・デルボニ(ブラジル)挑戦者 103.8ポンド/47.08kg

 1R、ワンツーで前に出るデルボニに、シングルレッグテイクダウンを決めたザペテラ。立ち上がるデルボニの首をがぶるとスタンドでノーアームギロチンへ。

 首を抜くデルボニの右をかわしてヒザ着きのダブルレッグに入るザペテラ。ケージに押し込むが体を入れ替えるデルボニ。小手に巻いて投げるザペテラは低いシングルレッグもバックに回るデルボニ。それを前に落としたザペテラ。

 立ち上がるデルボニ。遠間から低いダブルレッグのザペテラ。切るデルボニはがぶりパンチを突く。イーブンかキャッチアテンプトをとれば王者のラウンドか。

 2R、左ローを突くデルボニ。シングルレッグのザペテラを切る。右ローを突くデルボニ。その打ち終わりに組んで金網まで押し込むザペテラ。差し返すデルボニに低いシングルレッグはザペテラ。ここもスプロールし切るデルボニがヒジを落とす!

 デルボニの左をかわして左を当てるザペテラ。デルボニがバランスを崩すと走って詰めるが、すぐに立ち突き放すデルボニ。ザペテラはデルボニの蹴りの打ち終わりに足を手繰りに行くが切るデルボニ。右ストレート、左もヒット。デルボニが取り返したラウンド。

 3R、サウスポー構えのデルボニ。スイッチを繰り返し、右ローを前足に当てる。ワンツーをガード上に当てるザペテラは右オーバーハンドも。かわすデルボニは左ミドル! 左インロー、前蹴りも。左右で前進するデルボニが右で差すと、左で小手に巻くザペテラを金網に押し付け、ムエタイの右ヒジ、左ヒザ! さらに中央に戻っても跳びヒザ! ヒザが落ちたザペテラはデルボニの左手を脇下に挟み亀で凌ぐ。このラウンドもデルボニ。

 4R、遠間からのテイクダウンを切られるザペテラ。近い距離で打ち合いに持ち込むが、離れて打つザペテラはまたもサウスポー構えになり左ミドル! 右ストレートを打ち抜く! ローシングルはザペテラ。踵が残るが前転して足を外すデルボニ! 右の打ち合いはアッパーのザペテラにデルボニが右を打ち下ろす。

 ザペテラのダブルレッグを切るデルボニ。左右から蹴りまで繋ぐ。前に出てきたところにザペテラはシングルレッグ。尻を着かせるとスイッチ狙いから、ザペテラの右足を掴んで後方に投げようとする。さらにザペテラの頭が下がると左ヒジ! デルボニがチャンピオンシップラウンドも獲った。

 5R、最終回。後がないザペテラは詰めて左右。蹴りで迎え撃つデルボニと右の打ち合い。ザペテラはシングルレッグで左足を掴んで尻を着かせるが、左腕を股に差し込んだデルボニはスイッチ狙い。右足を後方にスプロールし、掴まれた左足を抜こうとする。踵を掴むザペテラは肩で押し込むが、デルボニはスイッチからバックテイク。バックから腕十字を狙うデルボニにヒジを曲げて凌ぐザペテラ。デルボニは下から足を手繰りに行くとヒザ十字へ。これは浅くバックからパウンド狙いのザペテラもゴング。

 コール前からティアラの王冠を頭につけたデルボニ。5Rの判定は、3-0(50-45×2、49-46)でベルトは挑戦者の腰に。新王者となったデルボニは、「とてもハッピー、柔術も打撃も改善してよりよくなった。なぜ前回負けたのか、今回は自分自身を信じ切れた。すべてにおいて成長し、私がチャンピオンだと言える」と語った。

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