(C)ONE Championship
ONE Champinoshipのチャトリ・シットヨートンCEO兼会長は1月12日(日本時間13日)、アリエル・ヘルワニがホストを務める米国のネット番組『The MMA Hour』に出演。当初、2021年12月5日に予定されていた「ONE X」が2022年3月26日(土)に開催されることを発表した。
その後、公式SNSでも正式発表された同大会では、2つの世界タイトルマッチと1つのミックススルールが決定。
▼ONE世界フライ級選手権試合 5分5R
アドリアーノ・モラエス(ブラジル/ATT)王者
若松佑弥(日本/TRIBE TOKYO M.M.A)挑戦者
ONEフライ級では、現王者のアドリアーノ・モラエス(ブラジル)と、同級2位の若松佑弥(TRIBE TOKYO M.M.A)のONE世界フライ級選手権試合(5分5R)が行われる。
ついに日本の若松佑弥が、王者アドリアーノ・モラエスに挑戦する。
2018年9月にONE Championshipに初参戦した若松は、MMA15勝4敗。2018年2月のPANCRASEでフライ級王座にも挑戦した若松は、2018年9月にONE初参戦。ダニー・キンガド、元UFC王者のデメトリアス・ジョンソン相手に2連敗も、その後、ジェヘ・ユースタキオ、キム・デファン、キム・キュサン、リース・マクラーレンに勝利すると、2021年12月3日の前戦でも中国のフー・ヨンに判定勝利、5連勝を飾り、王座挑戦に名乗りを挙げていた。15勝のうち11KO・TKOを誇るハードパンチャーだ。
王者モラエスは、2016年8月のONE世界フライ級暫定王座決定戦でタイレック・バティロフをリアネイキドチョークで極め、2R一本勝ち。暫定王座獲得に成功した。
2017年8月のONE世界フライ王座統一戦で正規王者カイラット・アクメトフと再戦し、判定勝ち。王座統一に成功。同年11月には、ダニー・キンガッドの挑戦を受け、リアネイキドチョークで1R 一本勝ち。初防衛に成功した。2018年6月にゲヘ・エウスタキーオにスプリット判定負けで王座陥落も、2019年1月にエウスタキーオとのラバーマッチで判定勝ちで3度目の王座獲得に成功。
前戦は、2021年4月「ONE on TNT 1」のONE世界フライ級タイトルマッチで、デメトリアス・ジョンソンと対戦。2Rに右アッパーでダウンを奪い、追撃のグラウンドの左ヒザ蹴りとパウンドでKO勝ち。王座の初防衛に成功している。
“ミキーニョ”ことモラエスは、ATTで堀口恭司とも練習するオールラウンダーで、強いグラウンドを軸にスクランブル、際の打撃も強力で、これまで漆谷康宏、ランボー宏輔、渋谷莉孔の3人の日本人選手に勝利している。
対する若松は、前戦であえてグラウンドゲームを展開し勝利するなど、王座戦に向けてMMAを磨いてきた。前戦で負傷した右拳も回復し、リブートボクシングジムでの出稽古も再開している。
堀口譲りか細かいステップ、フェイントのなかで左右の蹴りも巧みなモラエスの打撃からの組みを若松はいかに凌ぎ、あるいは組みでもバックを譲らず、逆に組みでも削れるか。我慢の展開もあるなかで、勝機を掴めるか。