2021年12月31日(金)さいたまスーパーアリーナにて開催された『Yogibo presents RIZIN.33』で、女子スーパーアトム級ファイター、4選手が戦った。
ひとつは、RIZIN女子スーパーアトム級(49.0kg)王者の浜崎朱加(AACC)と、DEEP JEWELSSストロー級(52.2kg)王者の伊澤星花(フリー)の試合。
もうひとつは、50kg契約で、RENA(SHOOTBOXING/シーザージム)とパク・シウ(TEAM MAD)の試合だった。
女王・浜崎はノンタイトル戦で伊澤に2R2分50秒、パウンドによるTKO負け。4連勝中で11月20日の山本美憂戦からの連戦だったRENAは、山本美憂の練習パートナーのパク・シウに判定負けを喫した。
DEEP JEWELSアトム級(47.6kg)GPに出場していたパクは、前戦で49kg以下契約で伊澤を打撃で追い込むもテイクダウンを受けて判定負け。今回は50kg契約でRENAと対戦した。
左ジャブと右ストレートで先手を取るパクは、RENAの得意の前蹴りに合わせて右ストレートをヒット。RENAはボディ打ちで飛び込むが、パクは組んでも先にヒザを突き、離れても打ち合いに持ち込んだところでカウンターのダブルレッグテイクダウンを決めるなど、組みを混ぜての展開で接戦をモノにした。
かつてRENAとシュートボクシングで対戦し、浜崎朱加に勝利している同門のハム・ソヒから「単調にならず、上下に攻撃し、MMA的にもトータル的に攻撃を散らしていくこと」とアドバイスを受けたという。
また、試合後は、2019年6月にキックルールで対戦した現KNOCK OUT-BLACK女子アトム級王者のぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)から、キックルールでの再戦のリクエストを受けたが、パクはSNSで「(原文ママ)MMA来るなら待ちますが、私が伝えてるように私たち競技ルール違います。それはぱん選手からも当てはまります。私もキック試合する心が今無いので恋愛のようにお互いの心が無ければ試合はないです。今私たちの心の方向が違います。でもぱん選手MMA来るなら遅くても私待ちます」「私たちはお互いにやるべき仕事があります。キックボクシングもMMAも素晴らしい競技です。お互いそれぞれの道で日本の格闘技を盛り上げます」と、MMAなら戦うと答えている。
一方のRENAは、「『喧嘩』って言われたんでもう少し殴りあってくれるかと思ったんですけど、腹は効いていたのも分かってたんで、押し込まれて、そういう展開が長くなったので判定に響いたのかなと思います。パンチのヒット数でいったら、当ててたのは私だと思うので、いろいろ改善していかないとなと思っています」と、スタンドの有効打は自身にあったとしながらも、組みの展開で後手に回ったと振り返り。
今後の展望について、「いや、もうちょっと2カ月2試合は色々しんどすぎたので、1カ月はちょっとのんびりして、やる気、自分の気持ち的には消えていないので、2022年はリベンジに燃える戦いをしたいと思います」と連戦の厳しさと休息が必要なことを語っている。
元旦のSNSでは、「大晦日はたくさんの応援本当にありがとうございました。自分では試合に向けてしっかり仕上げたつもりでしたが全然ダメでした。甘くない。新年を迎えたので、今年は昨年から取り組んでる全てのトレーニングをコツコツ続けて磨いておきたいと思います。全部にやり返してその先を切り開きます」と新年の抱負を綴っている。
両者の試合後の一問一答は以下の通りだ。
パク・シウ「(伊澤vs.浜崎には)びっくりした」
──試合を終えた率直な感想を。
「日本にきて一年くらい経つんですけど、その間に今まで5試合くらいして、今まで結果に恵まれなかったですが、今回RIZINデビュー戦がいい結果になりました」
──対戦相手のRENA選手の印象は?
「思ったよりは、そこまで強くなかったです。イメージとしては強敵という印象だったんですけどね」
──今後の展望は?
「私は1試合1試合、常に最後の試合だと思って挑戦、臨んでいます。日本で試合できることも本当に楽しいし嬉しいし、今回の結果を本当に良かったと思っています。1試合1試合、頑張っていきたいです」
──いま一番何がしたいですか。
「とりあえずゆっくり休みたいですかね。あとはたくさん寝たいです(笑)」
──試合前のハム・ソヒ選手からのアドバイスは明かせますか。
「かなり前のシュートボクシングのときハム・ソヒ選手がRENA選手と対戦していて、『単調にならず、上下に振り散らす』ということですかね。『MMA的に(組みも含め)トータル的に攻撃を散らしていくこと』をアドバイスとして受けました」
──伊澤選手とは、今後いつ再戦したいですか。
「(伊澤と浜崎の試合には)びっくりしました。選手によってスタイルが違うので誰が強い、誰が弱いは特に思っていないですけど、一生懸命頑張っていて、いま自分のランクというか、位置はどこにいるのかというのはないです。浜崎選手は昔から強く試合運びの上手い選手だと思っています」
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RENA「リマッチ? 次は絶対ブッ倒しします」
──試合を終えた率直な感想を。
「そうですね、やっぱり悔しい部分もすごいあるんですけど。研究されてたなっていうのと、勝ちたい気持ちがやっぱり向こうのほうが強かったなっていう風には感じています」
──対戦相手のパク・シウ選手の印象は?
「『喧嘩』って言われたんでもう少し殴りあってくれるかと思ったんですけど、腹は効いていたのも分かってたんで、押し込まれて、そういう展開が長くなったので判定に響いたのかなと思います。パンチのヒット数でいったら、当ててたのは私だと思うので、いろいろ改善していかないとなと思っています」
──今後の展望は?
「いや、もうちょっと2カ月2試合は色々しんどすぎたので、1カ月はちょっとのんびりして、やる気、自分の気持ち的には消えていないので、2022年はリベンジに燃える戦いをしたいと思います」
──練習仲間の浜崎朱加選手の敗戦は影響しましたか。
「やっぱり、同じチーム、仲間として衝撃はすごく大きかったんですけど、プロの世界なのでそこは関係ないと思いたいです。ただやっぱりショックはショックでしたけど」
──打撃戦を想定していて、思ったより相手が組んできて崩れましたか。
「もう、でも私の得意分野であるボディ、三日月(蹴り)っていうところはみんないろいろ対策してきていて、効かせることはできるけど、倒し切ることができないところまで今きているので、それが試合に響いた感じです。もっともっと、もう1回、改めていろいろレベルアップしていかないといけないと思いました」
──テイクダウンされ過ぎたことが影響した?
「2回くらいじゃなかったでしたっけ? そんな焦りとかなかったんで、(テイクダウンされても)何とも思ってなかったです。ダメージ点としては勝ってるはずなんだけどな、と思いつつ結果を受け止めるしかないですね。
精神的に“行くぞ!”って気持ちが絞り切れなかったことを少し感じてはいます。そう言うと、試合に臨んだ自分が、オファー受けた時点で切替えなきゃいけなかったので……。まあでも勉強になりました」
──ダイレクトリマッチしたい?
「そうですね。次は絶対ブッ倒しします」