シバターとの体重差がある試合に臨む久保(C)RIZIN FF
2021年12月31日(金)さいたまスーパーアリーナ『Yogibo presents RIZIN.33』に出場する全選手のリモートインタビューが29日(水)に行われた。
第6試合の90kg契約RIZIN MMA特別ルール(判定無し、KO・一本のみ決着)3分2Rで、シバター(フリー)と対戦する久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)が記者たちの質問に答えた。
「1週間前までシバターさんがやるやらないの騒ぎになっていて、やっと試合は明後日ということでいよいよちゃんと試合があるんだなってことを実感できて。当日はあとは試合をやって勝つだけだなって気持ちです」
――大晦日の印象は?
「実は僕、2011年に出ています(笑)。だけど大晦日という実に10年ぶりということで、その時もさいたまスーパーアリーナだったので10年ぶりに帰ってこれたじゃないですけれど、大晦日という舞台は格闘家としての1年の集大成というかそういう場所だと思っているので、格闘家である以上、誰もが憧れる舞台、誰もが目標とする舞台だと思うので、出られて率直に光栄ですし、嬉しいし、より世間に届くようないい試合、アツい試合、感動を与えられる試合をしたいと思っています」
――キックボクサーがMMAに転向する試合が多い中で、どんな存在感を示したい?
「僕はキックボクサーは寝てしまったら、総合になってしまったら弱いという世間の意見を覆したいという思いで自分はMMAに挑戦しているんですけれど、前回の試合は結果として寝たらやられてしまったという試合になってしまったので、今回はそれこそ真価を見せるじゃないですけれど、そういうチャンスかなと。自分は自分で立ち技最強を、僕はK-1王者としてずっとトップでやってきたので、その意地じゃないですけれど今回はシバターさんというユーチューバーで、素人と世間では言われている選手ですけれど、そういう人にこういう体重とかルールのハンディがあっても絶対に負けないんだよってところを僕は立ち技格闘技、元K-1王者としてそこを見せたい」
――シバター選手の印象は?
「去年HIROYA選手が負けてしまって、HIROYA選手がK-1出身の選手だったので立ち技格闘家がああいう風に、シバターさんの言葉を借りれば『キックボクサーは寝たら雑魚だ』という風にYouTubeでしきりに言っていたので、そこを僕は覆す、勝ってそういうことを払しょくしたいですね」
「寝たらシバターさんの展開ですし、立っていたら僕の展開ですし。体重差も20kgくらいあるので勝負論があるというかですね、立っていられるか寝てしまうかって試合展開になると思います。勝つイメージは出来ています」
――フィニッシュは打撃?
「そうですね。僕の攻撃は基本的に当たれば倒れる攻撃なので、それは体重差があってもあまり変わらないと思います。だからフィニッシュは打撃で、シバターさんが失神して、これカメラの前で言っていいか分かりませんが、シバターさんは漏らすって言っていたので(笑)。本当に漏らさせますよ。シバターさん、漏らさせます」
――シバター選手が棄権するとかいろいろ言っていた時の心境は?
「聞いた時は1日落ち込んで、もしかしたら試合がなくなるんじゃないかって感じになって1日練習を休みました(笑)」
――その後、HIROYA選手の所で練習した動画などをあげていたが?
「めちゃめちゃ元気というか、けっこう打撃の練習もしていたし、全然元気でしたね。してやられましたよ(笑)」
――騙された?
「これはサラちゃんも言っていて、シバターは気が抜けないよ、そんなにシバターさんに振り回されているのは久保ちゃんだけだよって言われたので(笑)。あと2日、練習自体は常にずっとやっていたので虎の目を取り戻すじゃないですけれど、あと2日あるので集中して試合へ向けて研ぎ澄ましていこうかなと思います」
――HIROYA選手が向こうのセコンドに就くかもしれないというのは気になる?
「去年、同じ元K-1選手としてやられてしまって、僕がリベンジしてやろうじゃないですけれど元同じ立ち技選手として汚名返上じゃないけれどそういう気持ちだったんですが、HIROYA選手は向こう側についてしまいましたね(笑)。そこは全然気にならないですけれど、僕は立ち技格闘家として立ち技格闘技の威厳を取り戻すつもりなのでそこは当日頑張って行こうと思います」
――寝技に関しては?
「前回は時間が無くて、思ったより早く試合が決まってしまったので、BRAVEの宮田先生からはディフェンス、極められない練習をメインでやっていて。最近は返したりとか、そこから立ったりとか展開を作る練習が最近は出来てきたというか。前回は極められない練習がメインと言うか。まずはそこを覚えなければいけない段階だったので。だから初心者から一段階上がったんじゃないのかなって。そこを当日は見せたいですね」
――シバター選手がジャンピングに―みたいな必殺技を用意しているということだが?
「僕は飛びヒザを一度も喰らったことがないので、僕に打撃を当てられたらシバターさんはそれは凄いと思いますよ。寝技に来ると僕は思っているので」
――今回90kg契約。体重差はかなり厳しいと思うが、増量するのか?
「当日は朝ご飯を食べるので計量自体は74~75kgとかだと思いますが、練習後は73kg台なので。当日は20kg近く差はあるのかな。僕は75kg以上は上がらないと思うんですよ。上がると逆に動きが悪くなるというか。練習をけっこうしてきたので自然と体は絞れているので、水抜きや減量という部分がなく、いつもの試合の2週間前くらいの身体つきですね」
――BRAVEでは重い体重の相手との練習は?
「特にしてないです」
――重いシバター選手相手に立ち上がれる自信は?
「前回はまだ立ち上がることを覚えてなかったというか。防ぐことしかまだ身に着けられていなかったので。今回は立ち上がる練習とか返す練習もけっこう教えてもらったので、そこは僕自身、そういうのを出せるチャンスが楽しみですね」
――具体的に倒したい技は?
「基本的に苦手な技がないというか、僕は打撃に関しては避けることも攻撃も全部得意って言うのが自分の長所だと思っているので、左ストレートも右フックも左の蹴りも全部当たれば倒せる武器はこれまでいろいろなK-1の試合で倒してきたので、そこは体重差はそこまで影響しないんですけれど、組みに関しては体重差はあると思うのでそこは気を付けたいですね」
――シバター選手に対抗してサラアッパーを炸裂させたいとのことだが?
「そうです(笑)。サラアッパーはいま練習中です。アッパーで倒したらサラアッパーで倒したと思ってください」
「相手がエンターテインメントと言ったら失礼な言い方ですけれど、世間ではエンターテインメント性が強いと思われるカードかもしれないですけれど僕は大晦日の格闘技の大きな舞台に立てるのは、話題性があったり注目度はあった方が絶対にいいと思うので、その辺は今回サラちゃんがシバターさんとの話を持ってきてくれて、最初は戸惑ったんですが感謝しているというか。よくよく考えるとK-1時代からこういうエンターテインメント性が強い相手とは対戦したことがなかったので、僕にとってもこれは負けられない戦いなので、絶対にサラちゃんのためにも勝つ気持ちです」
――久保はリングに上がれば遊びの部分はない?
「僕はリング上ではスイッチが入って相手を殺しに行くっていうのがスタイルというか。リングに上がったらやるかやられるかの勝負なので、僕はやりにいきます」
――仮に黒星が付いた時はリスクが大きい?
「相当この対戦はリスクが大きいと思いますね。それこそ僕が負けてしまったらK-1王者は弱いんじゃないのかって思われてしまうので。言い訳が聞かないというか。HIROYA選手の場合はK-1で王者ではなかったのでまだ立ち技選手が負けたっていう見方があると思うんですけれど、今回は立ち技格闘家として一番だった僕がここでここでシバターさんに負けたら失う物は大きいと思うので、死に物狂いで勝ちに行きますね」
――K-1王者の肩書は背負ってリングに上がる?
「もう背負って、元K-1王者として立ち技格闘技を背負って試合臨む覚悟です」