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【RIZIN】榊原CEOが吉成名高の対戦オファー拒否について話した件を謝罪「感情的になりすぎた」「申し訳ないと思っている。期待をしている想いが言葉として強く出てしまった」

2021/12/27 02:12
 2021年12月26日(日)にRIZINの公式YouTubeチャンネルにてライブ配信された『事前特番 スカパー!presents「RIZIN.33」アオらナイト』に榊原信行RIZIN CEOが出演。前日に行った那須川天心vs五味隆典の記者会見とその後の囲み取材で、吉成名高(エイワスポーツジム)について「言い過ぎた」と謝罪した。 (写真)会見で吉成名高にオファーを断られたと発表した榊原CEO 前日の会見で榊原CEOは、大晦日の那須川の対戦相手として「吉成名高選手に1年前からオファーをしていました。去年の時点で『来年の大晦日までには天心に届きたいよね。階級も含めてチャレンジしたいよね』ってことで話を進めていました」とし、6月の東京ドームにもオファーをしたところ「『まだ体格がそこまで出来ていないので、大晦日に向けて照準を絞って身体を作っています』とのことで吉成選手から返事をもらいました。だったら、ラストマッチの大晦日は吉成名高が準備を整えて出てくるだろうと、当然、僕らはずっと思っていたんですね」と、名高が大晦日で那須川と戦うつもりでいると思っていたという。  しかし、12月10日過ぎに名高サイドから試合を受けられないとの返事をもらったという説明をし、会見後の囲みでは「天心の前に立つ勇気が無かった。それだけだと思います」など批判的な言葉を浴びせていた。 (写真)会見後の囲み取材ではさらに厳しい言葉を浴びせたが「感情的になりすぎた」と詫びた この件について榊原CEOは番組にて「まず冒頭で、僕の言い回しが感情的になりすぎたこともあって補足説明というか。名高選手とか名高選手の関係者が見ているかアレですけれど、決して僕は名高選手のことを揶揄しているわけではなくて、本当にRIZINに出てきてくれる前からムエタイの天才で、ラジャダムナンとルンピニーの2つのチャンピオンを獲ったんです。僕らは打倒・那須川天心を掲げていくのがひとつの名高選手のテーマで、そういうところも含めてこれは僕自身の力不足も含めて、感情的な表現が多くて少し言い過ぎたのかな。そういうことがあってみんなが嫌な思いをされたのであれば、この場を借りてきちっとお詫びしたいと思う」と謝罪した。 (写真)大晦日にRIZINラストマッチを迎える那須川。若手キックボクサーと戦いたいとの想いがあったという 続けて「ただ、表現が間違ったことと荒っぽかったことはあったかもしれないけれど、大晦日に那須川天心ラストマッチなんですよ。で、3万人近くの観衆に入ってもらって。今までは5000人とか1万人で半分しか入ってもらえないのがこんなにたくさん入ってもらえる機会で。後にも先にも天心の前に立てるのはこの日しかないですよ。僕らからすると、僕の目標でもあったし、天心も吉成名高を認めて戦うわけじゃないですか。天心を口説くのが大変だったと思っていたわけ。だって強敵だしね、勢いもあるし、ある意味失うものがない。本人サイドにはいっぱいあるんだってことだと思うけれど、那須川天心と向き合っていくうえで天心が『いや、吉成名高は強いから嫌です』となるのかなと思っていたけれど、天心は自分がキック界を去るうえで次の若手のホープとして認める選手だし、戦ってもいいと彼自身が思って白黒はっきり決着がつくルールでやりたいというのが天心側だった」と、那須川に吉成戦を認めさせる方が大変だと思っていたという。(写真)ヒジ打ちありのルールでRIZINのリングで4連続KO勝ちしていた名高「その必要性というか、吉成名高がスーパースターになっていく上での方法論はいっぱいあると思うけれど、ひとつの大きな千載一遇のチャンスを僕は用意できたと思っているわけ。それを吉成選手には受けて欲しかったし、それを受けてもらえるだけの説明を僕がしっかり出来ていなかったのかもしれないし、背中を押し切れなかったのかもしれない。何度か会って話をしましたけれどね。そこが残念でならなかったし、勇気を持って出てきて欲しかったなって思っている。ただ、僕の言葉がみんなに違う感情を持たせてしまうような表現があって、嫌な想いをしたのであれば、それは何度も言うけれど申し訳ないと思っているので。期待をしている想いが言葉として強く出てしまった」と、吉成に対する期待が高かったがために言葉が荒くなってしまったと説明した。 [nextpage] また機会があればお互いにチャレンジしようと思う時が来るといいなと思っています (写真)12月5日のBOMで初の55kg契約試合を行ってタイ人選手に圧勝したが、試合後には「55kgはまだ厳しい」と語っていた名高 そして榊原CEOは「そういう意味では怒らないで、また機会があればね。次の目標をどう吉成名高がRIZINの中で定めるのかはノーアイデアなんですよ。天心もいなくなっちゃうので。結局はRIZINというところは他流試合の場なんですよ。例えば朝倉未来とやることによって上がっていく、負けることも含めてチャレンジして奪い合う場なんですよ。天心がメイウェザーと戦っていくこともそうじゃないですか。そういうものを持ち寄る場、奪い合う場だし、奪い合うことをしながら何か新しいものを生み出していく場だし。それでいて日本で唯一、地上波ゴールデンっていう発信力のある場なので、その中でムエタイが立ち技最強であることを発信するには最高の装置が揃っている。だからそこはもっともっと言葉を尽くしてその価値を伝えることが出来たらよかったんだろうなって今は思っていますけれど。また機会があれば、何か作り出せることをお互いにチャレンジしようと思う時が来るといいなと思っていますけれど」と、今は次のRIZINにおける名高のテーマはみつからないが、また機会があればRIZINで名高のストーリーを作っていきたいとした。  その後、次のテーマに行こうとしたMCのくるみの言葉をさえぎり、榊原CEOは「それがダメになったのは吉成選手が12月5日に55kgでチャレンジはしてみて、その結果でこの状態ではやはり天心に向き合えないんだってことを決めたと思うんですね。それは彼らの選択なので僕らが最終決めることは出来ないのでしょうがないことだけれど、でも正直そこで僕らは最後チョイスしてくれると思っていたから。どうするんだってところからラストマッチとしてふさわしい相手ってそうそうはいない。みんなの期待感もあって大晦日で。スカパー!で見てくれるハードコアな理解してくれているファンだけじゃなくて地上波のお茶の間で勝負するという時に、知名度があって話題性もあって華もあってというと、五味選手しかいないんじゃないのってことになって。それが2週間前ですよ」と、最終的に那須川のRIZINラストマッチの相手が五味になったと事情を説明した。
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