堀井（左）と南雲の因縁がついに決着の時を迎えるのか
2022年2月20日（日）東京・後楽園ホール『Krush.134』の対戦カード発表記者会見が、12月22日（水）都内にて行われた。
ライト級3分3R延長1Rで、堀井翼（K-1ジム五反田チームキングス）vs南雲大輝（八光流柔術総本部）が決定。
堀井は2019年3月にK-1 JAPAN GROUPに初参戦、1Rにダウンを奪われながらも3度のダウンを奪い返して1R2分46秒でKO勝ち。その試合のインパクトもさることながら、もっと話題を集めたのは試合前の個性的すぎる“メンチ切り”だった。堀井が「フラッシュバック」と命名したこのメンチ切りは、相手に背中を向けてエビ反りになって相手を睨みつけるというもの。しかし、6月の瑠久戦では喧嘩っ早さが仇となり、記者会見で乱闘騒ぎを起こして会見は中止に。試合では瑠久に判定で敗れ、その後も不可思と山崎秀晃にKO負け。2020年6月の南雲大輝戦では相手のローブローにより反則勝ち。2021年4月の里見柚己戦では判定負け。戦績は6勝（4KO）5敗3分。
南雲はMMA（総合格闘技）からミャンマーの頭突きありの超過激格闘技ラウェイに転向し、2017年12月にはミャンマー・ヤンゴンで開催されたAir KBZ（エアカンボーザ）チャンピオンシップにて67kg級の2017年王者となった。2019年6月、K-1への参戦を表明し、11月に初参戦したがKO負け。2020年6月の堀井翼戦は反則負け、8月の東本央貴戦では初回KO負け、2021年3月のK-1ではゴンナパーに2RでKO負けと5連敗ながら「第6代Krushライト級王座決定トーナメント」に抜擢され、7月の1回戦は不戦勝も9月の準決勝では瓦田脩二にKO負けを喫した。キックボクシングの通算戦績は2勝7敗。
両者は2021年7月の「第6代Krushライト級王座決定トーナメント」1回戦での対戦が決まっていたが、堀井が計量後に体調を崩し、そのまま病院へ運ばれたため南雲の不戦勝に。それ以前に2020年8月にも再戦が組まれていたが、堀井の負傷欠場によって流れており、今回ようやく決着戦を迎えることになる。
会見で南雲は「この度はまた堀井選手との試合を組んでいだたいて感謝しています。自分の反則負けでダラダラとこのカードが続いているので、キッチリ決着をつけて次に進みたいと思います」、堀井は「前回俺が計量をミスってしまって試合ができなくて南雲選手、関係者の皆さん、申し訳なかったです。ということで今回は俺が怪我と体重のアレで出来なくなって4回目を組んでもらえたので、ここぞという感じで決着をつけたいと思います」と、両者とも今回こその決着を誓う。
4度目の互いの印象を聞かれると、南雲は「自分の試合映像を何回も見ていて、もちろん堀井選手との試合も見直しています。気付くことはありますが、気付くことが多すぎて何から話していいか分からない。とりあえず次、決着が付けられるようにってことです」としたが、堀井は「特に気付いたことはないです。俺の頭テッペンの髪の毛が生えたくらいです」と対照的。
（写真）2021年7月、両者とも計量をパスしたが、堀井が体調不良となって前日に試合が中止となった呪われたカード
どのような形で決着をつけたいかと聞かれると、南雲は「ラウェイサンダーで決着をつけたいと言いたいところでえすが、ラウェイサンダーは金的攻撃なんじゃないかって言われてしまっているので…ラウェイサンダーで決着を付けます」と、いまだに謎の必殺技ラウェイサンダーを今度こそ炸裂させるという。
対する堀井は「俺のは前回体調不良でアレだったので、一発だけ金的を蹴ってもいいから」と、1回だけなら金的攻撃ありだと提案し、「その後で俺がパンチで倒す。金的をやられた後でKOする」と言い放つ。
それを聞いた南雲は「ありがとうございます。でも、一発だけ蹴っていいと言われても蹴らないと思います。絶対蹴るなと言われると蹴っちゃうので。ありがとうございます」と、そんなことを言われてもわざとは蹴らないと答える。
南雲が「とりあえず1年前に本当は決着がついているはずがズルズルひきずって間延びしているし、ここでスパッと決着を付けた方がいいのと、前世で2人は何かあったのではないかと言われますが何もないので、頑張ります」と言えば、堀井は「俺に関しては恋愛感情が芽生えていますね。金的を蹴られて4回も試合が決まって。だからと言っても試合では殴り合う」と話は脱線。南雲は「僕は恋愛感情はないです」と真面目に答える。
ここで間に挟まれていた中村拓己K-1プロデューサーが「金的とか恋愛感情とかどうでもいいことを言うのは辞めて欲しい。試合を発表したので今回はちゃんと減量して決着を付けてください。以上！」とキレ気味に宣言して、会見を打ち切った。
