どれだけ自分のやりたい展開にもっていけるか
1年1カ月ぶりの再戦。進化した部分、変わらない部分がそれぞれにある。
前戦では、朝倉が得意とする前手でのフックに、斎藤はその内側を突く左を当て、サウスポー相手にオーソから右の蹴りもヒット。朝倉の左の蹴りには、蹴り足を掴んでのニータップのテイクダウンを決めている。
最終ラウンドは、朝倉からのシングルレッグからの打撃、朝倉がカウンターの左でフラッシュダウンを奪い、すぐに立ち上がった斎藤も右を返した死闘となった。
試合展開について、「早く終わってほしいですけどね、傷のこともあるので」と、長期戦で傷口が開くことを危惧する斎藤だが、「展開は何とも言えないですけど、僕の攻め方はいろいろ用意していますので、楽しみに見てもらえたらと思います」と、新たな引き出しも示唆する。
試合の肝は「どれだけ自分のやりたい展開にもっていけるか」だという。
「互いに作戦を用意して、お互いにやりたいことをどうやって出来るか、主導権争いも含めて、早くに主導権を握った方が有利になっていくと思います。互いに自分のやりたいことがあった上で、攻防になる、そこの戦いになると思います。(相当な神経戦に?)はい、覚悟しています」と、先に主導権争いを制したものが、ペースを握るとした。
朝倉のテイクダウンも想定済みで、萩原戦で見せたニータップも「大丈夫です」。「組み・打撃」でどちらかと言えば、「打撃戦になりそうな気がしますね」と語る。
牛久戦に続いての対サウスポーになるが、「結構、最近、サウスポー相手が多いんですけど、同じサウスポーでも牛久選手と朝倉選手とではタイプや、距離感とか微妙に違うのであまり気にしていないです。いろんなタイプの選手と練習してきました」という。