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2021年12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催される『Yogibo presents RIZIN.33』で、朝倉未来(トライフォース赤坂)との約1年1カ月ぶりの再戦(66kg契約)に臨む斎藤裕(パラエストラ小岩)が22日、CAVEで公開練習を行った。
前日の公開練習で朝倉が30秒のシャードーを行ったのは「見ていない」という斎藤だが、CAVEの石渡伸太郎塾長が持つミットに、普段とは異なるサウスポー構えで左右のパンチを打ち込んだ。
「最近はサウスポーでも練習しています。作戦はあまり言えないですけど、(サウスポー構えも)あるかもしれないですね」と含み笑顔の斎藤は、試合まで9日のコンディションを「良好です。減量も特に変わらず。現在72kgで問題なくきています」と語る。
10月24日のRIZINでフェザー級王座をかけて牛久絢太郎と対戦。2R、跳びヒザ蹴りを受けて、右まぶたをカットし、ドクターストップでベルトを手放した。
気になる傷口の回復具合は、「会見以降、悪化はしていないです」という。本格的なコンタクト練習は、試合から1カ月後くらいに再開し、「あまり骨と骨がぶつかるようなことがあると切れるかもしれないので、練習相手の方にも気を付けていただきました」と練習状況を語る。
傷口? 当然、狙ってくると思っています
対戦相手の朝倉未来は、11月20日に配信されたABEMA『朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円』後に、「左ヒザの半月板がズレた」ことを明かしており、現在は「もう治っているので大丈夫です」と完治をアピールした。
21日の公開練習で朝倉は、斎藤の右まぶたの怪我について「顔を狙うスポーツなので当たっちゃったら、当たっちゃったで切れたら切れたでしょうがない。それはあっちも覚悟で出ていると思うので、(傷口を)狙えるものなら狙いたい」と発言しているが、斎藤は、「試合では当然、狙うものだと思っています」と織り込み済みだという。
公開練習では簡単なシャドーのみとし、完治したという朝倉の左ヒザについて、斎藤は「足は回復したんですか?(「治った」と)そうですか、良かったですね。試合をやってみないとどういう状況か分からないですけど。走れるならいいんじゃないですかね」といい、朝倉同様に負傷箇所を狙うかと問われ、「怪我している箇所を狙うか、ということですか? 普通に(朝倉は足を)使えるものだと思っているので、あまり気にしないですね」と、朝倉の怪我自体を鵜呑みにせず、万全の状態を想定しているとした。
朝倉がフィジカルを強化していることについても「フィジカルトレーニングやって、どこまで格闘技にフォーカスできているかは、実際に組んでみないと分からないですけど、身体を見て、パワー自体はついているような気がします」と印象を語る。
それは、10月の「RIZIN LANDMARK vol.1」での朝倉未来vs.萩原京平戦を解説として間近で見たことが大きいという。
「あの試合に関して言うと、朝倉選手が自分からテイクダウンのアプローチをして、グラウンドコントロールをした。終始そういう内容だったと思うんですけど、こういう動き方をするんだなと。組み技・寝技も多かったので、あまり言えませんが、近くで見ていて気付きはありました。収穫でした。映像と実際見るのとでは全然、違いますからね。息遣いとかも聞こえていたので、身体のハリとかも自分の目で見れたことは大きいと思います」