ミドルキックをミットに叩き込む三浦。蹴り技はやはり注目されるところだ(C)RIZIN FF
2021年12月31日の『Yogibo presents RIZIN.33』(さいたまスーパーアリーナ)で、MMAプロデビューする、カズ(三浦知良)の次男・三浦孝太(19歳・BRAVE GYM)が22日、所属ジムで公開練習を行った
オリンピアンの宮田和幸代表が持つミットに、オーソドック構えから、ワンツー、左右の長い蹴りを打ち込んだ三浦は、宮田代表の合図に、両手をついてのバービーも見せ、MMAのテイクダウン対策も織り交ぜた1Rの練習を披露した。
勘違いせず、実力で上がってきた選手のように実績を上げられれば
「全然緊張しなくて、逆に大丈夫かなって感じですね。このまま(試合にも)いけるんじゃないかなって思っています」
――対戦相手の映像は見た?
「5年前の映像を見ています。最近の映像がないので昔の動画とかはある程度見ています」
――練習での打撃と組み技の割合は?
「(打撃も組み技も)全部同じくらいの割合でやっていて、全然打撃だけやっている感じではなく全ジャンル同じくらいやっています。打撃はボクシングジムで葛西雄一トレーナーに教わっています。BRAVEでは組みや寝技と、ボクシングで習った打撃をMMAに活かせる練習をしています」
「別の総合格闘技のジムでボクシングを週1回やっていて、たまたまサッカーの練習が休みの日だったので行っていました。それが入り口で、ボクシングの映像を見ている中で、那須川天心選手の動画が関連ワードでいっぱい出て来て。それでRIZIN(2018年9月の『RIZIN.13』=那須川天心vs堀口恭司)にも足を運んで見たら総合格闘技の魅力に惹かれたというか。ジムもちゃんとしたところに入って本格的にやろうかなと思って悩んでいた時に、知り合いの知り合いで宮田さんと出会えたのでこのジムに来ました」
――目標にしている選手は?
「いろいろな選手のいいところを見ています。RIZINのトップに立っている選手はみんなカッコいいと思っていますね。実力でRIZINに上がってきた選手たちといつか拳を交えて、みんなにいろいろなものを見せられたらと思っています」
――具体的には誰のどんなところを?
「朝倉兄弟さんはメディアに出て活躍して格闘技を広めているし、那須川天心選手はボクシングにもキックボクシングにもMMAにもいろいろ挑戦していてカッコいいと思います。いろいろな輝き方があるのでそういうところを意識して見ていますね」
――相手はキックボクシング系で三浦選手も打撃が得意。打撃戦になりそう?
「自分も向こうは打撃でガンガン来ると思っているので、自分も打撃が得意なのでKOできたら一番いいなと思っています」
――公開練習で見せたコンビネーションで?
「あれはその一部なので、いっぱいやって来たことや作戦があるので」
――サッカーから格闘技に転向するのは冒険的な挑戦なのでは?
「確かに格闘技ファンからしたら、小さい時からやっていたわけではないので大丈夫かと思われると思いますが、自分は逆に小さい時からやっていないからこそ気付けるものがあると思っているので。冒険的にはなりますけれど、父もそういう生き方をしてきたと思うので。僕もその血を受け継いでいるので、冒険的でも大丈夫だと思います。そのDNAを自分は持ってやっているので」
「話題性とかそういうもので実力がないにもかかわらずこの舞台に立たせてもらうので、しっかり勘違いせず、実力でRIZINに上がってきた選手のように実績を上げられればと思っています」
――お父さんの去就が話題になっていますが?
「正直、あの年齢でプロで若い選手と交えてサッカーをやることは家族としてはシンプルに心配の気持ちがありますが、父はサッカーが好きで本気でやっている姿を誰よりも近くで見ているので、どういう選択をしようと精いっぱい応援していきたい気持ちです」
――お父さんのそういう姿を見ているんですね。
「はい、尊敬しています」