実力的にはあの2人が強いんじゃないかと思っているので再戦を希望した
2021年10月の前戦では萩原京平相手に再三のニータップ(片手で肩を押し、もう片手でヒザ裏を掴んで倒す)を決め、ダブルレッグテイクダウンも見せている。そのニータップは斎藤の形とは異なり、自身の踏み込みの鋭い左ストレートと混ぜた形のニータップテイクダウンだった。
斎藤のテイクダウンについて「結構、強力というか、組み力も強かった印象がある」という朝倉だが、「僕の組み力が1年で相当強くなっていると思うんで、(ニータップ以外にも)めちゃめちゃありますし、萩原戦でももっと用意していたんですけど、あの1個目だけで終わっていただけで何個もあります。全然、こちらからテイクダウンを仕掛けていくことももちろんしますし、テイクダウンが来ても、相手が消耗するような感じになると思います」と、組みの攻防でも後れを取ることはないとした。
よりMMAとして精度が高くなることで、キャリアでは上の斎藤裕に対し、朝倉の持ち味が出せるかと問われると、「どうですかね。相手が寝技が出来なかったらそうなっちゃうかもしれないですね。でも斎藤選手はトップ選手で立つ能力もテイクダウンディフェンスももっと強いし、いい感じになると思います」と、MMAとしての進化が、より自身のストロングポイントを活かせる形になっていると語る。
混沌とするフェザー級戦線のなかで、「負けた相手に借りを返す」ことへのこだわりを持ち続けた。
「ぶっちゃけ、相性的に(王者の)牛久選手はめっちゃ勝てる自信があって、でもそれよりはしっかりと斎藤選手やクレベル選手とやりたいなという想いがあったので、今回、希望しました。(前回と違う結果を出す自信も?)それもありますし、実力的にはあの2人が強いんじゃないかなと思っているので、RIZINのトップの選手だと思っているので、だから、ですね」と、強者としての斎藤とクレベルとの戦いにこだわる理由を語り、海外勢との戦いも「今後はとりあえずは考えていないです。終わってから考えたい」とし、リベンジを「最優先ですね」と語った。