2020年10月のヌルマゴメドフとゲイジーのフェイスオフに立ち会うダナ・ホワイトUFC代表(C) Zuffa LLC
29勝無敗のレコードで引退したハビブ・ヌルマゴメドフ(ロシア)が、自身のプロモーションである「Eagle FC」の大会を、2022年1月28日に米国のマイアミで開催することについて、UFCのダナ・ホワイト代表が「見た目ほど簡単ではない」と警告した。
パウンド・フォー・パウンド1位にランクされていた元UFC世界ライト級王者のプロモーターとしての米国凱旋。これまでロシアのほかカザフスタンやキルギスで大会を開催していた同プロモーションにとって初の米国進出となる。
2021年12月19日の「UFC Fight Night: Lewis vs. Daukaus」試合後の会見でダナ代表は、「ハビブとは彼のプロモーション(Eagle FC)について何の話もしていない」としながらも、「もし相談してきたらもちろんアドバイスする。でも辛い経験から学ぶこともある」と注意をうながした。
同大会では、すでに元IT'S SHOWTIME 95kg MAX世界王者のタイロン・スポーン(スリナム/オランダ)と、PRIDE&Bellatorファイターのセルゲイ・ハリトーノフ(ロシア)の対戦が決定。
さらに、レイ・ボーグ(米国)vs.コディ・ギブソン(米国)、ヘナン・バラオン(ブラジル)vs.オラシオ・グティエレスの元UFC対決などが予定されているほか、ラシャド・エヴァンス(米国)の名前も挙がっているが、MMAのメッカ、UFCという“巨人”が闊歩する北米で、アスレチックコミッションのもとMMA大会をプロモートすることについて、その難しさをダナ代表は語る。
「彼(ハビブ)は、この地で反対側(ファイター側から運営側になって)がどんなものかを知ることになるけど、思ったほど楽しくないってことを知るし、いろいろ学ぶことになる」と話し、加えて、いつもの“If you don't know, now you know”の言葉にかけて「If he doesn’t know, he’s gonna know」(彼が「知らない」というなら、知ることになるよ)と、経験しなければ分からないとした。