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【Krush】豪快KOでV3達成の新美貴士、地味だと言われようが「格闘技の世界なので強い人が偉いと思っている」

2021/12/19 15:12
 2021年12月18日(土)東京・後楽園ホールで開催された『Krush.132』の一夜明け会見が、19日(日)都内にて行われた。  ダブルメインイベント第1試合Krushフェザー級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、挑戦者・篠塚辰樹(MASTER BRIDGE SOUND)を2R2分57秒でKOして3度目の防衛に成功した王者・新美貴士(名古屋JKファクトリー)が出席。前夜の試合を振り返った。 「とりあえず勝ててホッとしています。パンチの強い選手でしたが気持ちで負けなかったので、最後は倒して勝つことが出来たのでまずはホッとした感じです」  KOは狙い通りかとの質問に「勝つことは大前提で、倒すことしか考えていませんでした」とKO狙いであったと話す。  試合前は篠塚から数々の挑発的な発言があったが、「ちょっとムカついてもいましたが、盛り上げるためにパフォーマンスのところもあると思うので、あまり気にしないようにしてベストを尽くせるように自分のことだけを考えるようにしていました」と、自分に集中していた。  篠塚は他団体で活躍した選手であり、「K-1やKrushのリングに知名度があって上がっている選手は、K-1のリングには実力がなければ上がれないっていうのを見せたかった。そこはしっかり勝ててよかったです」と、知名度だけでは勝てないということを教えたかったという。  これまでの試合を見ても、篠塚がローキックとボディへの攻めを苦手としていることは分かっており、「最初は奥足を蹴りたかったんですが、半身なのでローブローになりやすいので蹴りにくいところがありました。インローとミドルの両方を蹴って、足と腹の両方でしたね。過去の試合を見ていても蹴りの反応が悪いと思ったので、パンチの後に必ず蹴ることを意識して、構えとか距離感とかタイミングで適切な技でどっちかで倒そうと考えていました」と狙っていたことを明かす。  1Rには篠塚のパンチが効いて危ない場面があったように見えたと聞かれると、「少し効きました。でも倒れるほどではなかったので大丈夫だと思いました」と、そこまでピンチだとは感じていなかったようだ。  2021年を振り返っては「今年1年はしっかり防衛できたし、現K-1王者の軍司選手とも負けましたが戦えて濃い一年だったので、また来年に繋げられたと思っています」とし、2022年は「もちろんK-1のベルトを目指して行きますが、そこにたどり着くためにライバルたちを倒してK-1王者にまた挑戦できたらと思います」と、一歩一歩K-1王座に近付いていきたいと意気込む。  2022年1月26日(水)に開催される年間表彰式『K-1 AWARDS 2021』では、今回よりK-1だけでなくKrushのMVP・ベストバウトが新設される。その有力候補となったわけだが、「僕かサッタリ選手(同日にクルーザー級王座をKO防衛)しかいないと思っているので、ぜひお願いします」とアピールした。  また、対戦相手から「地味」と言われることが多い新美だが、2度目の防衛戦は秒殺KO、今回も豪快KOと試合は派手。地味と言われることに抵抗感はないかと聞かれると「自分は試合でしっかり見せていきたいなと思っているので、無理に作らずというか、格闘技の世界なので強い人が偉いと思っています。これからもしっかりと強さを突き詰めていきたいと思っています」とキッパリ。  外見を派手にする予定はとの問いには「以前は金髪もやっていたんです。僕、明るい髪色が似合う方なんですけれど、ちょっと子供と保育園に行く時に金髪だとアレなので(笑)。出来たらまたやってみたいと思います」と笑う。  中村拓己K-1プロデューサーからは「会見の時のファッションとかオシャレですよね」と言われると、「あれは誰かに選んでもらったりとかしていて」とはにかんだ。  そして「来年はしっかりK-1でライバルたちを倒していって、もっと強くなった姿を見せていきたいと思います」と、あくまでも“強さ”を求めていくと語った。
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