ベビーフェイスながら毒舌な野田
2021年12月18日(土)東京・後楽園ホール『Krush.132』の第8試合Krushバンタム級3分3R延長1Rで、橋本実生(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と対戦する野田蒼(月心会チーム侍)の試合直前インタビューがKrush公式サイトにて公開された。
5月の「K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」1回戦で壬生狼一輝に判定2-1で敗れて以来の試合となる野田は「やりたいこともやれたし、練習してきたことも出せたし、自分的には完封したつもりでした。結果的には負けやったんですけど、自分は負けてないと思っています」と、負けは認めないと強気。
「あの当時、壬生狼選手は10戦10勝のKrushチャンピオンで、自分は6戦3勝2敗1分のパッとしない選手で。みんなは普通に壬生狼選手が勝つと予想してたと思うんですけど、僕は試合が決まった時から勝てると思って練習してたし、実際どっちが勝ってもおかしくない試合やったと思うので、悔しさしかなかったです」と、あと一歩及ばなかったことを悔しがる。
バンタム級が盛り上がりを見せる中、「結果的には2連敗しているし、そういう中で同じ位置におると思っとったヤツらが試合で勝つところを見ると焦りはあります。でも試合が決まって、ここで勝てば遅れを取り返せると思っています」と、出遅れた分は今回の試合で取り戻すとした。
その今回の相手、橋本とは「嬉しかったです。ずっとやりたかった相手なので」と対戦を望んでいた。「バンタム級は松本日向選手と橋本実生選手から始まった階級で、あの2人は目立つ存在だったじゃないですか。自分は2人とやったら勝てると思っていたし、同じ階級の選手としてはそこを喰ってやろうと思っていました」との野心を燃やす。
松本と橋本は『格闘代理戦争』で名前が売れ、デビュー時から注目を集めた存在。野田も「実は僕もあの時オーディションを受けようと思ってたんです」という。「でもオーディションの翌週にプロの試合が既に決まってて。それでもオーディションを受けるつもりやったんですけど、減量中やったから体重がオーディションの規定体重に足りなくて断念したんです。そういう過去があるから余計にいつかやってやろうと思ってました」とのエピソードを明かした。
橋本の印象を聞かれると「試合になったら“ラクをする”選手やなって印象です」との答え。その理由は「橋本の試合を見てもらった分かると思うんですけど、試合前に『倒しに行く』とか『打ち合う』とか言うくせに、強い攻撃が当たる距離で戦わないんですよ。安全で近い距離でポコポコ手を出してるだけ。『お前、言っていることとやってること違うやんけ!』って思います。あとはチャンスをたくさんもらっている割には結果を出せない。ここぞという時に負けている印象ですね」とかなり辛辣だ。
記者会見では橋本から「逃げ回るなよ」との言葉があり、野田は「僕は喧嘩しにいくと言いましたけど、殴り合うだけが喧嘩じゃないですからね。一方的にどつくのも喧嘩やし。試合になったらびっくりすると思いますよ、打ち合いにすらならないんで。橋本の心が折れる瞬間を見せたいと思います」と言い放つ。
そして「バンタム級は黒田斗真・壬生狼のツートップがいて、最初に話したみたいに壬生狼選手には負けていないと思うし、今やったら黒田選手にも勝てると思っています。橋本に勝ったらKrushのベルトを獲りに行きたいし、もしK-1でバンタム級のベルトを作ってもらえるなら、そこも狙っていきたいと思います」と、橋本を踏み台にして自分がバンタム級のトップの座を狙うと宣言した。