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レポート

【PANCRASE】涙、涙の王座戦、ダウン奪われた久米が粘る雑賀に一本勝ち! ストロー級は北方が男泣きの初防衛、バンタム級は中島が悲願の戴冠! 井村にTKO勝ち

2021/12/12 13:12
 2021年12月12日(日)に東京新木場・USEN STUDIO COASTにて「PANCRASE 325」が開催されている。今大会は閉館が決定している同会場での最後のPANCRASE興行となる。 ※選手名から会見・見所記事へリンク ▼第9試合 メインイベント ライト級 王座統一戦 5分5R〇久米鷹介(ALIVE)70.15kg 第7代王者/25勝6敗4分[2R 2分28秒 腕十字]×雑賀ヤン坊達也(DOBUITA)69.75kg 暫定王者/7勝(7KO)2敗※久米が3度目防衛に成功、統一王者に  1R、ともにオーソドックス構え。中央を取る雑賀。大きく距離を取る久米。フェイントをかけながらサークリング。雑賀は右ロー。久米はダブルレッグテイクダウン!  金網使い立つ雑賀をスタンドボディロックする久米。小外で崩すが雑賀は左で差して体を入れ替える。押し込む雑賀は細かいヒザ。久米もヒザを返して崩しへ。倒れない雑賀は突き放す。  右で飛び込む久米。詰める雑賀。久米の左にカウンターの左は雑賀! 後方に倒れる久米はガードも鉄槌の雑賀! 下の久米はキムラに組むと体を入れ替え、上に!   なおもキムラクラッチを背中に回して絞るが、肩は極まっていない雑賀は空いた手で背後の久米の頭を突く。ジャッジ3者が10-9でダウンを奪った雑賀のラウンドに。  2R、詰める雑賀。遠間からダブルレッグの久米をがぶろうとする雑賀だが、なおもダブルレッグで引き込んでレッスルアップしてクラッチ組みリフトしてテイクダウンは久米!   さらに引き出して左足をかけてリアネイキドチョークは久米! 4の字に組み、絞るが雑賀は正対へ。そこに腕十字は久米! ヒジは伸びているがタップしない雑賀。  久米がブリッジすると左脇に挟んだ久米がなおも絞ると、雑賀はタップ。顔を腫らした久米は日沖発とがっちりハグ! 3度目の防衛に成功した。  試合後、左目がふさがった久米は、「雑賀選手あっての試合でした。ありがとうございました。(1Rダウンしたが)もう、応援してくれて支えてくれる多くの方々の……(号泣して)もう必死に……そういう方々の顔を思い浮かべながら必死でした。最後まで戦えました。強い雑賀選手がいたかrここまでこれたので感謝です。(腕十字)チャンスに必死に極めにいきました。(今後は)一戦、一戦、応援してくれる方々の恩返しできるよう頑張ります」と、涙、涙のコメントで、PANCRASE最後のスタジオコースト大会を締めた。 [nextpage] ▼第8試合 ストロー級K.O.P.C. 5分5R〇北方大地(パンクラス大阪稲垣組)52.05kg 第2代K.O.P.※初防衛戦[3R 2分28秒 TKO] ※右フック→パウンド×宮澤雄大(K-PLACE)52.15kg 1位  2018年2月4日から始まった(USEN)スタジオコースト大会が今回で終了する。4年の間にいくつものタイトル戦を開催してきた。仙三@若松の伝説的死闘、ISAOの負け無し鉄板戦、ハファエル・シウバ無双、雑賀“ヤン坊”達也の115秒殺。  北方は2019年7月に王座奪取以来、約2年半ぶりの参戦でこれが初防衛戦。その苦しんできた年月を自分の血と肉に出来たか試練の一戦となる。  挑戦者宮澤は今年5月の次期挑戦者決定戦で、八田に勝利しての格闘技人生初タイトル戦。彫刻の様なヘラクレスボディとは裏腹に、静かに、強かに北方を研究・対策を練り、最後のコーストに現れる。  1R、ともにオーソドックス構え。いきなり左ジャブは北方。さらに詰めて左ストレート! ヒザを落とした宮澤にがぶりの北方。  動く宮澤は立ち上がる。前足の左ハイでジャブがわりは北方。さらに左から右で宮澤は後退! 跳びヒザで飛び込むがキャッチした宮澤は右で差して体を入れ替える。  スタンド、遠間の宮澤。右ハイの北方。さらに右の飛び込み。左右で近づくと右で差すのは宮澤。押し込まれた北方は小手に巻き、肩パンチ。ブザー。ジャッジ3者とも北方のラウンドに。  2R、スイッチを見せた北方だがオーソに戻す。右ローの宮澤は左から右の飛び込み。かわす北方は、レベルチェンジのフェイントから、右からジャンプしてスーパーマンパンチ。大きく飛び込む。ブロッキングの北方。左ジャブを刺す北方。右を返す宮澤は右ローも。チェックする北方。  ダブルレッグからバックに回る宮澤は背後から北方の右手首をロックして崩そうとする。正対する北方に左足を両足で挟み引き出す宮澤。足を抜き、正対から逆にバックを奪うのは北方。いったん足をかけて背中につこうとするが降りてボディロック。ジャッジ3者宮澤のラウンドに。  3R、近づき左右の細かいラッシュの北方に、首相撲を狙う宮澤。右ハイの北方だが、そこにカウンターのダブルレッグは宮澤。すぐに右足を挟む。しかし金網背に上体を立てた北方。離れ際にヒジ、右フックも。  宮澤の低い組みをがぶりスタンドバックを奪う北方。ボディロックをアームロックで剥がそうと狙う宮澤。正対際にシングルレッグから右を当てた北方! ここを逃さず一気に詰めて左右を振った北方がダウン奪い鉄槌! レフェリーが間に入った。  ケージに上がった3人の息子たちとのハグに北方は男泣き。ケージの中で再びベルトを巻いた北方は、「僕は真面目なんで、試合内容には反省しています。でもここからまだ強くなれる。初防衛から3回、4回、10回と防衛して、PANCRSEの歴史に残るチャンピオンになります。難病にかかってしまって、僕には頑張る理由があったんです。それは息子たち、応援してくれている人たち、稲垣組の仲間、治療してくれた人たち、周りの人たちのおかげでこういう結果になれたと思っているので、皆さんにほんとうに感謝しています。(「泣くな」の声に)泣いてないです(笑)。最後に(子供たちを向いて)絶体に……出来ないことや投げ出したくなることはあるけど、覚悟決めたらお前らだって何にだってなれるよ」とマイクで語った。 難病を乗り越え、初防衛に成功した北方大地。稲垣組の仲間と子供たちと。 [nextpage] ▼第7試合 バンタム級 暫定王者決定戦 5分5R×井村 塁(Nexusense)60.90kg 1位/2020年NBT同級優勝・MVP 6勝1敗(6勝は全フィニッシュ)[2R 0分08秒 TKO]〇中島太一(ロータス世田谷)60.80kg 2位/2012年NBT同級優勝 16勝13敗1分※中島が暫定王者に  2021年10月17日「PANCRASE 324」で、ZST現役王者のジェイク・ムラタを131秒殺、三角絞めで極め、1位にランキング。デビュー以来のフィニッシュ勝利記録を「6」と更新し続けている井村塁が、爆速でタイトル戦を迎える。  対戦相手・中島太一の階級変更でフェザー級ランカーは安堵し、バンタム級ランカーは頭を抱えただろう。中島の実力は現バンタム級ランカーの中では頭二つは抜けている。  今回の井村との暫定王座戦で中島が、格と実力の違いを21歳の若者に見せつけるか。それとも井村がフィニッシャーぶりを発揮して中島をも極め、念願のUFCへと駒を進めるか。  1R、ともにオーソドックス構え。右ローを連打したのは中島。さらに右ロー。井村も左ローを返す。ジャブ&右ローを当てる中島!  レベルチェンジのフェイント、さらにノーモーションの右で井村がダウン! 立ち上がる井村だが、再び右をもらい続く左にダウン! シングルレッグで足を手繰るが、突き放す中島。  左ジャブからシングルレッグも引き込みでディープハーフを狙う井村。上体を離す中島にクローズドから煽ろうとするが、インサイドガードの中島は腹にこつこつパンチ。井村はケージを蹴って腰を切る腕十字狙いも離れる中島。すぐについてシングルレッグの井村だが、足を抜く中島。右を当てる。  シングルレッグも切る中島は離れる。スタンド再開。右カーフキックを当てる中島。井村は足を流す。低いダブルレッグをスプロールしてバックに回る中島が強いパウンド! ジャッジ3者が10-8と2ポイント差をつける。  2R、中島はジャブで井村にヒザを落とさせ、続けて右フック、左フック、右で井村は動けず。レフェリーが間に入った。2R 08秒、TKOで中島が勝利、ケージの上で雄叫びをあげると、ケージを飛びこえ観客席に走り出した。  ベルトを巻いた中島は、「得意なジャブとカーフが当たると思ったんで、練習してきて、見事作戦通りいきました。(ベルトに)頑張ってよかったなって。それに尽きます。10年かかりました.僕の考え甘くてここまでかかっちゃいました。このチャンウをくれたPANCRASEさんが取らせてくれました。世界とやれる立場にやっと立てたのでPANCRASEとは別の選手とも戦いたいと思います」と語り、妻子と、続けてセコンドの八隅孝平、青木真也らとケージの中で記念撮影に収まった。 [nextpage] ▼第6試合 ライト級 5分3R〇金田一孝介(K-PLACE)70.30kg 1位/11勝2敗2分[判定3-0] ※30-27×3×林 源平(和術慧舟會Iggy Hands Gym)69.90kg 4位/10勝11敗1分  PANCRASE4連勝、MMA6連勝中、無冠の実力者・金田一、1年ぶりの試合はランキング4位の林源平と対戦。金田一は、2018年11月の松岡嵩志戦の1R KO勝ちから試合期間が空いたが、前戦2020年12月に冨樫健一郎にスプリット判定勝ち。  林も2019年9月に冨樫にスプリット判定勝ちも、2020年9月大会で雑賀ヤン坊達也との暫定王座戦で1R TKO負けで戴冠ならず。2021年9月にマッハ道場の葛西和希に判定負けで2連敗中だ。  打撃が得意で腰も重い金田一と、同じく打撃を軸に試合を展開する源平。既報の松岡@松本も合わせ、2022年ライト級戦線、王者(王者・久米鷹介、暫定王者・ヤン坊)包囲網が進行する。  1R、両者ともスイッチしながら、ミドル、カーフキックと蹴りを散らしていく。林の蹴りに合わせて、金田一がタックルでテイクダウンに成功。コツコツパウンドを見舞いつつ、バック移行。ジャッジは3名とも10-9で金田一。  2R、林の左ボティフックに合わせて、金田一がテイクダウンに成功。バックへ回ってパウンドを見舞う金田一。正対して、林が立ち上がりスタンドに戻す。左ストレートの金田一。金田一のタックルを切って左ハイキックを蹴る林。スピード感のある展開に会場がどよめく。林はミドルキックで前進、金田一がテイクダウンにいくと、林は金網を背にして切る。金田一がさらにタックルを仕掛けて、林を寝かせる。上からアームロックを狙う金田一。  3R、序盤は金田一がタックルに何度も行く展開。林もテイクダウンを切ろうとするが、ついに金田一がテイクダウンに成功。バックを取った金田一がコツコツ後ろからパウンドを顔面へ。これを金田一が自ら即座に外すと、一気に腕十字へ。会場を沸かせる。これを何とか逃れた林と金田一はパンチで打ち合い、試合終了。総合力で強さを見せた金田一が判定勝利を掴んだ。 [nextpage] ▼第5試合 ライト級 5分3R×松岡嵩志(パンクラスイズム横浜)70.45kg 6位/11勝8敗[1R 1分16秒 KO] ※カウンター左→右フック〇松本光史(M PLATIC)70.40kg 7位/修斗・第12代世界ライト級王者/22勝10敗2分  現在3連勝中の松岡。2022年に自身初のタイトル戦へ漕ぎ着くためには足踏みは出来ない。  一方の松本にとってこの試合の勝利は首の皮一枚残すものの、敗北はタイトル戦撤退を意味する。マーシャルアーツじゃない、本物の実力者2人の濃密なMMAがこの試合には詰まっている。  現在3連勝中の松岡。2022年に自身初のタイトル戦へ漕ぎ着くためには足踏みは出来ない。一方の松本にとってこの試合の勝利は首の皮一枚残すものの、敗北はタイトル戦撤退を意味する。マーシャルアーツじゃない、本物の実力者2人の濃密なMMAがこの試合には詰まっている。  1R、共にオーソドックス。松岡が左ハイキックを蹴り、鋭い右ストレートをヒット。近距離で松岡がパンチを見舞うと、そこに松本が左フックのカウンター。若干怯んだ松岡。  さらに、松本が強烈な右フックを側頭部にクリーンヒット。これに崩れた松岡を見て、レフェリーが即座にストップした。松本が鮮烈なTKO勝利でインパクトを残した。  見事なTKO勝利を飾った松本は「パンクラスが長らく支えてくれたスタジオコーストの関係者の皆様ありがとうございました。新しいパンクラスの会場で試合できるのを楽しみにしています。パンクラスに来たのは強い選手とやるため。実力が高い選手と試合したいと思います」と語った。 [nextpage] ▼第4試合 バンタム級 5分3R×花レメ紋次郎TK(リバーサルジム新宿Me, We)61.00kg 6位・16勝7敗2分[1R 1分46秒 アームロック]〇風間敏臣(和術慧舟會HEARTS)60.80kg 10位・7勝1敗  下馬評通りネオブラを優勝した風間だが、メインカードで待ち受ける花レメは一筋縄ではいかない。2020年12月の土肥を攻略したヒット・アンド・アウェイが風間をいたぶるか?  Me, Weジム軍師・山崎剛代表の作戦は何なのか。対する風間のセコンド大沢ケンジ代表は何を授けるのか。  1R、いきなり風間がボディロックテイクダウンを決め、テイクダウン。バックを狙いつつ、上になるとパウンドを見舞いつつ、左手一本で花レメの左手を掴んでキムラロック!  さらに肩ごしに回して右手でも上からクラッチすると、これがしっかりと極まり、レフェリーがストップした。風間が圧倒的な極め力で電光石火の1本勝ちを飾った。  勝利した風間は「一言だけ喋るのが苦手なので。この後行われるバンタム級タイトル勝った方自分とやってくれませんか」とアピールした。 [nextpage] ▼第3試合 ミドル級 5分3R 〇内藤由良(リバーサルジム横浜グランドスラム)83.90kg 1位/4勝[判定3-0] ※30-27×2. 30-26×フェルナンド・マツキ(DAMM FIGHT JAPAN)82.60kg 1戦1敗  1R、内藤がフェルナンドにタックルを仕掛けてテイクダウンに成功。フェルナンドは何度も金網を背にして立ち上がろうとするが、内藤が強烈なパウンド、ヒザ蹴りでフェルナンドを削る展開に。ジャッジは10-9で内藤を支持。  2R、フェルナンドが右のスイングフックを見舞うと、内藤は左ミドル。タックルを仕掛けた内藤がテイクダウンに成功する。内藤が肩固めを狙いつつ、ヒジ打ちやパウンドを見舞う。  内藤のヒジ打ちが何度もフェルナンドにヒット、ダメージを蓄積させる。10-9がジャッジ2名、10-8がジャッジ1名で内藤がリード。 3R、フェルナンドがフックを見舞うと、空振りをしたフェルナンドのバックを内藤が取りにかかる。内藤は左のパウンドを連打、網を背にして立ち上がろうとするフェルナンド。  残り3分、「フィニッシュまで行くぞ」どのセコンドの声に、内藤は上から脇腹にヒジを落とし、パウンドを見舞う。立ち上がろうとするフェルナンドも上から背中を殴る。フェルナンドがアームロックを狙ったところで試合終了。終始、ペースを握った内藤が勝利した。 [nextpage] ▼第2試合 ライト級 5分3R〇丸山数馬(Tri.H studio)70.35kg 8勝2敗/2015年NBTウェルター級優勝/8位[2R 2分41秒 ニンジャチョーク]×伊良波 心(NOVA UNIAO JAPAN)70.05kg 1勝2敗  丸山は2019年4月に高木健太にKO負けも、2020年12月に白川洸太に三角絞めで一本勝ち。2021年6月に平信一に判定勝ちと2連勝中。3連勝なるか。  対する伊良波は、2018年10月のプロデビュー戦で小島勝志に2R一本負けも、2021年5月のネオブラッド・トーナメント1回戦で森井一輝に2R パウンドでTKO勝ちしている。ネオブラに続き連勝なるか。  1R、サウスポーの伊良波が左ミドルを蹴ると、その蹴り足を掴んで、丸山がテイクダウンに成功。下から伊良波は左ヒジ、丸山は上からパウンドを落としていく。立ち上がろうとした伊良波に鉄槌を落とす伊良波 。ジャッジは10-9で丸山を支持。  2R、丸山が伊良波の蹴りに対して、組みついて金網に詰める。そのまま、両足タックルでテイクダウン。ガードポジションの伊良波。丸山はサイドポジションに移行を試みつつ、強烈なパウンドを数発、伊良波にクリーンヒット。伊良波がハーフガードから脇を差して上体を上げたところに、ニンジャチョーク。これががっちりと極まり、丸山の1本勝ちとなった。  勝利した丸山は「練習でやってきたことをそのまま出すだけでした。対策もですが、やってきたことをオールラウンドにやることを課題にやってきました」と作戦を語り、「3連勝なのでタイトルマッチに絡ませてもらえるなら、パンクラスでやらせて欲しいです」とタイトル戦をアピールした。 [nextpage] ▼第1試合 ウェルター級 5分3R×近藤有己(パンクラスイズム横浜)72.60kg 6勝38敗9分/第5&8代K.O.P.[判定0-3] ※27-30×3〇DARANI(PRAVAJRA/プラヴァージュラ)72.30kg 11勝9敗1分  デビュー25周年の不動心。2020年は 村山暁洋、小林裕に判定負けで2連敗も、2021年は5月に鈴木淑徳にスプリツト判定勝利で白星スタートを飾っている。  対するDARANIも2020年は1勝2敗と負け越し。しかし、2021年6月に木村裕斗に判定勝ちで連勝を狙う。10月17日大会では同じくチームDATEからPRAVAJRAに移籍したNORIが端貴代と女子フライ級暫定王座を争っており、チームの長として結果を残したいところ。  1R、近藤がサウスポーで前に出て圧力をかける。DARANIはステップを踏みながらサークリング、サイドキック、ハイキックと蹴りを散らす。右回りのDARANIは大きく背を向けて右足を踏み出し、反転してシングルレッグも見せる。オープンスコアリングのジャッジは10-9×3でDARANIを支持。  2R、DARANIが距離を取って、右の三日月蹴り、サイドキックをボディへ散らす。近藤は終盤、突進して左フックを振るうが、DARANIは闘牛士のように近藤をいなしつづける。ジャッジは10-9でDARANIを支持。ここまでで2ポイント差を付ける。  3R、このラウンドも近藤がDARANIを追いかけ回すが、DARANIは徹底してサークリングし、右ミドル、三日月蹴り、前蹴りをヒット。終盤、近藤が左フック、ミドルで距離を詰めるが、これも空を切る。追う近藤は左ミドルも遠く止められず。詰めて右を振るが、DARANIは徹底して出入り、というよりも右回り。追い足から左の蹴り、テイクダウンが欲しいtところだが……徹底した戦略でポイントを確実に取ったDARANI。判定は3-0でDARANIが作戦を遂行し勝利。 [nextpage] 【ポストリミナリー】※メイン枠後に実施 第27回ネオブラッドトーナメント決勝戦 ストロー級4人トーナメント ▼ストロー級 5分3R○大塚智貴(CAVE)52.50kg 3勝1敗[2R 3分54秒 三角絞め]×孫悟空DATE(Team DATE)51.65kg ※デビュー戦 ▼フェザー級 5分3R×齋藤拓矢(ALLIANCE)65.35kg 3勝9敗[1R 0分44秒 KO] ※スタンドのパンチ○高木 凌(パラエストラ八王子)65.85kg 2勝 ▼バンタム級 5分3R○高城光弘(リバーサルジム横浜グランドスラム)61.45kg 5勝2敗[判定2-1]×水永将太(mma ranger gym)61.15kg ※デビュー戦 ※1996年7月10日 168cm 福岡県出身 2021年9月アマチュアMMA全日本選手権トーナメント優勝 ▼バンタム級 5分3R○田嶋 椋(OOTA DOJO)60.90kg 2勝1敗[1R 4分50秒 TKO] ※スタンドのパンチ×サイバー遼(トライフォース東中野)61.35kg 12勝17敗4分  田島は9月12日のネオブラッド・トーナメント準決勝で風間敏臣に一本負けからの再起戦。1回戦では矢澤諒にスプリット判定勝ち。非公式戦ながら『格闘DREAMERS』でも齋藤奨司に腕十字で一本勝ちしており、柔道ベースの組みの強さを見せるか。  サイバー遼こと井関遼は12勝16敗4分のベテラン。コロナ禍の2020年は試合機会が無かったが、2021年6月に戦線復帰。宮島夢都希に2R、鼻骨骨折の疑いでTKO負けで諏訪部哲平戦のスプリット判定負けに続く2連敗となっている。 ▼バンタム級 5分3R×小川隼也(CAVE)61.30kg 2勝3敗[1R 3分51秒 TKO] ※スタンドのパンチ○矢澤 諒(パンクラスイズム横浜)61.25kg 1勝2敗  CAVEの小川は2勝2敗の五分の戦績。2018年に1勝1敗後、2021年に復帰。ネオブラッド・トーナメント1回戦で上野惇平をリアネイキドチョークで極めるも、準決勝で川北晏生にリアネイキドチョークで一本負け。  パンクラスイズム横浜の矢澤は、2020年7月のiSMOS.1で大井洋一に右ストレートで1R KO勝ちもPANCRASEでは 三宅輝砂に判定負け後、2021年5月のネオブラッド・トーナメント1回戦で田嶋椋にスプリット判定負けとなっている。 ▼フライ級 5分3R○田代悠生(パラエストラ千葉)56.80kg 4勝6敗[判定3-0]×渦巻DATE(Team DATE) 56.40kg ※デビュー戦           ※2004年5月2日 175cm 宮城県出身 2021年9月アマチュアMMA全日本選手権トーナメント優勝 ▼ストロー級 5分3R○植松洋貴(NEVER QUIT)51.80kg 1勝[1R 4分03秒 リアネイキドチョーク]×佐藤良太(GRABAKA)51.65kg 2敗 ※植松:1996年11月6日 168cm 岡山県出身2021年9月アマチュアMMA全日本選手権トーナメント準優勝※佐藤:1995年6月8日 155cm 千葉県出身 ABEMA PPV実況:西 達彦/解説:中井祐樹
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