立ち技の竹林(左)か、寝技の須田か。JKホープ同士の一騎打ち
2021年12月11日(土)東京・竹芝ニューピアホール『skyticket Presents DEEP JEWELS 35』の前日計量が、10日(金)都内にて13:00より行われた。
第5試合の49kg以下契約5分2Rで対戦する、竹林愛留(総斗會三村道場)は48.90kg、須田萌里(SCORPION GYM)は48.55kgで計量をパス。
須田はマイクを持つと「この試合と修学旅行が被ってしまって、修学旅行を休んでこの試合に出たので明日はその気持ちをぶつけようと思います」と、高校生活の大事な思い出となるはずの修学旅行を諦めても懸けてきたこの試合へ、その想いをぶつけると宣言。
大胆なデザインの水着で計量をパスした竹林は「前回の試合の経験を活かして、今回しっかり勝ちに行きたいと思います」とクールに“JK対決”へ向けてコメントした。
“JK必殺拳”こと竹林は福井県の女子高生ファイター。6歳から兄とともに空手を学び、空手では拳幸塾に所属。禅道会の全日本ジュニアRF武道空手道選手権大会・中学生女子の部で優勝するなど、18歳ながらキャリアは10年に及ぶ。空手で鍛えた打撃を武器にアマチュアMMAで3戦3勝、昨年大晦日の『RIZIN』では、将来を嘱望される10代の女子高生同士の試合「RIZINチャレンジマッチ」に出場。同じ17歳(当時)のさくらと大舞台での対戦に臨んだが、体重超過のさくらに1R1分37秒、腕十字で一本を取られた(公式結果はノーコンテスト)。
正式なプロデビュー戦として臨んだ今年6月の『DEEP JEWELS 33』でも同じ女子高生の音波と対戦し、キャリアに優る音波から判定3-0でプロ初勝利を奪っている。続く9月大会では井上智子に判定3-0(20-17×3)で完勝と連勝を飾るも、前回10月は古賀愛蘭に得意の打撃をテイクダウンで封じられ、プロ初黒星となった。また、前日計量でボコボコに割れた見事な腹筋を披露することも話題に。
“寝技の萌ちゃん”こと須田は高校2年生で、ブラジリアン柔術、グラップリング、MMAのアマチュア試合で経験を積んだ17歳。2020年7月大会のオープニングファイトにてDEEP JEWELS SPルール49kg以下契約3分2RでMoochanを1R3分ちょうど、鮮やかな腕十字による一本勝ちでプロ昇格を決めた。プロデビュー後は柔術の強豪・村上彩、BURSTの佐々木萌には判定負けも、坂本美香に判定勝ちすると、2021年7月のDEEP大阪でRISE参戦経験も持つ樋田智子を腕十字を極めて一本勝ち。10月大会ではキャリアに優る音波を寝技で攻め立て、相手に1ポイントも与えず判定勝ちを収め3連勝を飾っている。
共に今後のDEEP JEWELSを背負っていくであろう、高校生のエース候補生同士の対決。大会中盤戦の大きな山場となる。