結婚・出産からの復帰戦でフィジカル不足を痛感したという古瀬。体力をアップして2戦目に臨む
2021年12月11日(土)東京・竹芝ニューピアホール『skyticket Presents DEEP JEWELS 35』の第9試合で、古瀬美月(K-PLACE)が再起戦を行う。
古瀬は柔道をバックボーンに、2017年に16歳でプロデビュー。DEEP JEWELSでマドレーヌにTKO勝ち、川村虹花に判定勝ちなどの戦績を収め、ABEMAの『格闘代理戦争3rdシーズン』女子トーナメント準優勝で頭角を現した。2020年2月に開幕した「DEEP JEWELSミクロ級トーナメント」では、1回戦で元VALKYRIE女子フライ級王者・玉田育子に競り勝ち、決勝戦へコマを進めたものの、新型コロナウイルスの影響で2020年5月の決勝が中止に。
2020年8月には『RIZIN.22』横浜大会でRIZIN初出場。浅倉カンナ(パラエストラ松戸)と対戦し、浅倉が1R1分35秒、パウンドによるTKOで勝利。その後、結婚・出産のため長期欠場することを発表。2021年6月に第一子の女児を出産し、2021年9月4日のにっせー戦で1年1カ月ぶりに復帰も、際のポジションで競り負け、最後はマウントからパウンドを浴び、TKO負け。今回が復帰2戦目となる。
今回の試合が決まって「年内に試合を組んでくれて感謝しています。純粋に嬉しかったですね」と、復帰2戦目がすぐに組まれて嬉しかったという。
9月の復帰戦を振り返り、「技術を持っていても、それを遂行する身体や体力が無ければ意味がないと言うことに気付かされました。あの試合は全てにおいて負けでした」と、フィジカルの衰え・力不足を感じたとした。
今回の対戦相手・村上彩(フリー)は柔術黒帯で、現在3連勝と絶好調。「私との試合に自信がある感じがします。小柄だけど組んだ時の力がありそうだなと思っていますね」と村上から自信を感じると言うが、「『ミクロ級ならそこそこいける』と発言していましたが、その幻想を(村上選手の)顔面と共に打ち砕きます」と現実を思い知らせてやると意気込む。
今回の試合の見どころを聞くと「お互い戦いたいポイントが違うと思うので、そこの攻防ですね」と、古瀬はスタンドの打撃、村上は寝技とお互いのフィールドでどう戦うか、またはどう相手の得意部分を防ぐかといったところだとした。
(写真)2020年8月、RIZINで浅倉カンナ(右)と対戦している古瀬
この試合は2021年の最終戦。まずはこの試合に勝つことが最優先だが、2022年は「昨年度に掴みかけた、掴めたかもしれないチャンス(ベルト獲得)を自らの手で手放してしまいました。またそのベルトに近づけるように焦らず淡々と頑張ろうと思っています」と、ミクロ級王座へ向けて前進したいとする。
また、9月に対戦したにっせーが11月のRIZIN沖縄大会で活躍したのは刺激になったかと聞くと、「なりました。とてもカッコよかったです。いつかリベンジします」と、発奮材料になったと共に必ずやり返すと答えた。