2021年12月4日(土)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)にて開催された『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~スーパー・ウェルター級&フェザー級ダブルタイトルマッチ』の一夜明け会見が5日(日)に行われ、勝者たちが出席。前夜の試合を振り返った。
大和哲也「最後はK-1でベルトを巻いて自分のキャリアを終わらせたい」
「愛を知る県から愛知県から日本を元気にするK-1ファイター大和哲也です。こういった一夜明けも約2年ぶりでKO勝利は約3年ぶりです。その間、コロナ禍もあったり、いろんなことがある中で、自分自身今年は本当にいろんなことが年始からありまして、でも今回このように何とかKO勝ちすることができて、来年に繋がったなと。本当に僕は来年なんとかしてK-1のベルトに絡みたいと思っているので、まだまだ荒削りではあるんですけど、それも含めて自分の伸びしろだと思っています。今回は格闘家・大和哲也としても、リスタートを切るいい試合になったかなと思っているので、とりあえずK-1で勝ったことで次に繋がったなと思っています。
(連敗脱出の心境は?)勝つこと自体から離れていたので、自分のキャリアでこんなに勝ち星に恵まれない、苦しかったキャリアはなかったので、そういった意味でも今回63戦目で本当に自分はいい経験をさせてもらってるなと思いますし、負けて次の日帰るのは本当に寂しいので、今回こうやって会見できることを嬉しく思いますし、本当にありがたいなっていう感謝しかないです。
(K-1ルールでも成長できる?)計量後にルールレビューで中村拓己プロデューサーが『K-1はK-1という競技』ということを言われていて、僕は元々魔裟斗さんを見て、K-1に憧れて、K-1に出るためにはキックボクシングという競技をやって、チャンピオンにならないとK-1には出られない、と。それでK-1には必要がないヒジありのルールでベルトを獲って、世界まで行ってベルトを獲って、やっとK-1に上がることができて今に至ります。でも本当に一昨日のルールミーティングで、中村プロデューサーから『K-1はボクシングでももちろんないし、キックでもないし、ムエタイでもない、K-1はK-1という競技だ』ということを聞かされて、すごく気が引き締まったというか。僕が世界を獲ったのはムエタイルールなので、昔K-1は優勝しましたけど、昔のK-1と今のK-1は違うし、そういう意味で僕ももうすぐ34になるんですけど、まだまだこれから挑戦していきたいなと思うし、そういう部分では昨日結果を残せたことはよかったなと思います。
今スーパー・ライト級でベルトを獲ろうと思うと本当に強い選手ばかりで、チャンピオンに至るまでも強い選手ばかりなので、今のままでは粗削り過ぎるので、安心した試合を運べないと思うので、もっともっと練習を積んで、トレーニングを積んでやっていかなきゃいけないなと思いました。最終的に僕は今のK-1のベルトを獲りに来てるので、獲って終わらせたいなと。K-1に夢を見て格闘技に生きてきて、最後はK-1でベルトを巻いて自分のキャリアを終わらせたいなと思ってるので、始まりも終わりもK-1で行きたいなと思います。
(王者の山崎秀晃がリングサイドで)見てるのは知らなかったんですけど、試合後にたまたま会う機会があって、元々山崎選手とは面識があって、プライベートでも繋がりがある選手なんです。試合後に会ってハイタッチじゃないけど『お疲れ』ってやってもらったんですけど、現時点でチャンピオンが山崎選手なので、彼に挑んで勝つことがチャンピオンベルトを巻くことになると思います。ただ僕は本当に昔からベルトを巻くことしか考えてないので、現時点で山崎選手がチャンピオンだから山崎選手に挑んで勝ち獲ることになりますが、目的はベルトなので、まずはベルトに絡めるようにしっかり戦績を積んで、トレーニングを積んで成長していかなきゃいけないなと思います。(山崎とは戦いたい?)そうですね。だから感慨深いですよ、山崎選手とリングで対峙できることを考えたら。感慨深いなと思いますけど、それも自分の夢の一つでもあるかもしれないです」
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玖村修平「一戦一戦勝ち上がって、あそこまで駆け上がりたい」
「僕の試合まで延長とか判定が続いていて、会場があんまり盛り上がってる感じがなかったので、僕がKOで倒せて、盛り上げることができてよかったなと思ってます。
(戦いかたや、地元大阪での試合というところも含めて感想は?)階級も上げて、フィジカルトレーニングにも取り組んでたんで。一発で倒すっていうのがキャリアで初めてで、その手応えがあったのと。あとはいま、チームキングスで指導してもらってる秋元トレーナーと、弟の将史とずっと教えてもらってるトレーニングというか、技術とパワーがやっとマッチしてきたなという感じで。そこの手応えはすごくつかめました。
(前回の大阪は残念な結果で、今回はKO勝利となったが?)両方1Rで終わったんですけど、前回はノーコンテストっていう、周りをなんとも言えない悲しい思いをさせてしまったんで。昨日はすごくみんな喜んでくれましたし、そこは本当によかったなって思ってます。地元でリベンジできたなって、すごくホッとしてます。
(椿原選手と軍司選手のタイトルマッチはどう見た?)僕は二人に負けちゃってるんで、なんとも言えないですけど。そこにまた駆け上がっていきたいなって思いながら観てました。
(2022年の目標は?)僕はフェザー級で負けてる選手が、昨日タイトルマッチをした二人と、あとKrushのチャンピオンの新美選手です。まず新美選手にリベンジして、Krushのチャンピオンになって。そこまで駆け上がって、そこから来年、K-1のタイトルマッチまで駆け上がれるように、一戦一戦勝ち上がっていきたいなと思います」
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斗麗「誰がベルトを持っていようが、僕は世界一を獲りにいくだけ」
「昨日は応援してくれたみんなありがとうございました。対戦してくれた森坂選手ありがとうございました。理想は倒して勝ちたかったけど、森坂選手は素晴らしい選手で判定に行ってしまいました。自分の新しい動きも確認出来て、もっと強くなれると確信出来たので、良かったと思っています。(対戦した森坂については)僕は森坂選手がもっとやりにくいと思っていました。それを想定してやりにくい人と練習していたので、試合ではやりにくくなかったです。気持ちが強かったので試合やっていて楽しいなと思いました。
(メインイベントのタイトルマッチに関しては)軍司選手、椿原選手も素晴らしい選手と思っていますけど、僕は世界一を目指しているので、どっちが(ベルトを)持っていようが、僕は世界一を獲りにいくだけなので、獲る相手が変わっただけですね。K-1フェザー級が戦国時代と言われてからフェザー級でK-1全試合に出て3試合勝っているのは僕だけなので、王手をかけられたと思います。
(2022年の目標は)来年中に僕はK-1のチャンピオンが世界1だと思っているので、しっかり獲ってK-1が世界1とみんなに思って貰えるような試合をします。それが僕の目標なので、叶えたいと思います」
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黒田斗真「K-1でもバンタム級のベルトを創ってもらいたい」
「今のバンタム級はスピードはもちろん、倒すことを求められている階級も思っています。それが出来なかったことに凄く悔しい気持ちがあります。でも勝ちが1番だと思っているので、とりあえず勝てて良かったと思います。
(延長にもつれる接戦での勝因は)僕のスタイルは自分だけ当てて、相手の攻撃をもらわないスタイルなので、相手の攻撃を貰わず当てたことが勝因だと思います。まだ試合を見返していないのであまり内容は分からないのですが、倒す気持ちはあったけど、どこかで守りに入っている部分があったと思います。次の試合ではしっかり倒せるように来年準備してK-1に戻って来たいと思います。
(バンタム級をどのようにしていきたいか、2022年の目標は)バンタム級では僕が1番強いと思っているので、これから海外選手と戦って行ったり、バンタム級のベルトを作ってもらってベルトを獲るのが目標です」
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谷川聖哉「K-1のリングで外国人選手と戦っていきたい」
「まず代打で引き受けてくれた工藤選手に感謝をしていて、前も言いましたが重量級の試合が2試合しかなくて、重量級らしい試合をしようと考えていました。最低限KOはすることは出来ましたが、試合内容的には本当にいい試合ではなくて、今後が見れるような試合展開にしていきたいと言ったんですけど、あまりそういう感じにもなれなかったので、悔しい気持ちが残っています。
(試合前の作戦やプランについては)1発で全てがひっくり返ってしまう階級なので、1Rはしっかり足を削って、2Rで上段を蹴るプランでしたが、思ったより距離が遠かったり、狂った所を修正できなかったので、いい経験になりました。プラン通りといえば、プラン通りですが、もっと完璧にやりたかったと思ってます。
(対戦予定であったK-Jeeに関して)きつい言い方にはなりますが、試合をしてプロだと思うし。それまでの怪我というのはしょうがないけど、同じ土俵に立てていないのは正直なところです。K-Jee選手は、僕を除けば日本で強いクルーザー級の選手なので、いずれやらせていただければと思います。
(12月18日のKrushで防衛戦を行うマハムード・サッタリは意識するか)僕はK-1 JAPAN GROUPでサッタリ選手にしか負けていないですけど、サッタリ選手めちゃめちゃ意識しています。K-1 JAPAN GROUPに来た時から掲げている目標=外国人選手とやって勝っていきたいですし、機会があれば外国人選手と組んでもらって、その中でベルトを取れるチャンスがあれば、一度シナ(カリミアン)選手と決まっていて、流れてしまったので、その辺も考えて今後は練習をしていきたいです」
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篠原悠人「ベルトに絡んでいけるように1戦1戦勝っていく」
「昨日は大阪、地元だったのでKOで倒して大阪大会を盛り上げたかったけど、有言実行が出来なくて、悔しい試合になったと思います。
(KO決着にならなかったが、レベルの高い試合だったが?)石田選手は昔から強い選手で、K-1には出ていなかったけど、スピードも思ったより速くて自分自身力みすぎてスピードが出せなかった。もっと強引にいける連打で仕掛けることが出来たら良かったけど、出来なかったのでそれが練習の課題と思っています。
(選手層の厚い階級だが、今後どのような相手戦っていきたいか)昨日の試合内容だったら全然何も言えないです。やっぱりライト級でやってる以上、ベルトは絶対獲りたい。そこに絡んでいけるように、1戦1戦勝っていくしかないです。
(2022年の目標は)すぐタイトルマッチとは言えるレベルでは全然ないと思うので、しっかりタイトルマッチ組んでもらえるような試合をしていくことが目標です」
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神保克哉「75kgで自信があるヤツはK-1に集まってほしい。俺がぶっ飛ばします」
「まず試合内容どうこうより、今後自分が75kgでやっていくためのパワーの差を見せつけられたかなと思ってます。(試合内容への満足度は?)満足は全然してなくて。もっとクールに倒したかったんですよ、正直。キャリア重ねてくると倒しかたも見られるじゃないですか。それで倒しかたも、もっとカッコよくしたいなっていうのもありましたね。
(あらためて新階級への思いを)75kgは俺だけじゃダメなんで、自信あるヤツ集まってほしいですね、75kgで。俺とやりましょうって感じですね。どんどん、俺に噛み付くぐらい、出てきてほしいですね。まあ、ぶっ飛ばしますけど、結局。
(来年の目標は?)とりあえずトーナメントをやってほしいんで。階級を設立してもらって、トーナメント開催してもらって、俺がベルトを巻きます」