一夜明け会見に明るい表情で出席した木村(C)K-1
2021年12月4日(土)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)にて開催された『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~スーパー・ウェルター級&フェザー級ダブルタイトルマッチ』の一夜明け会見が、5日(日)に行われた。
会見にはK-1ファイナルマッチを終えた木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/PURGE TOKYO)が出席。前夜の試合を振り返った。
「昨日は試合の前から凄く注目を集めていた試合でもあったと思いますし、たくさんの人の協力もあって凄く最高の舞台になったと思います。その中で試合が出来たことがまず凄く気持ち良くて、最高に幸せな瞬間でしたね。結果はあれですけれど、自分の気持はブレることなくまだ前を向いているので、これからも突き進んで行こうと思います。今日はまだ話せないことも多いと思うんですけれど、出来る限り答えられるところは答えていきたいと思うのでよろしくお願いします」と挨拶。
試合の敗因を聞かれると「K-1のリングは次のことを考えたままでやったり、違うところにフォーカスした状態では勝てない厳しいリングだったと思うので、いろいろ技術的なことはあるにせよ、根本的にはそこかなと思いますね。あと気持ちの面で和島選手のほうがK-1のベルトを獲るというところでは強かったのかなと思います」と答える。
それは自分の気持ちの中で甘さがあったことなのかと問われると「甘さはないですね。逆ですね。自分にストイックになり過ぎたじゃないですけれど、いろんなことを背負ったじゃないですけれど、いろんなことを表現したかったし、K-1のためにも次の自分の未来のためにも僕の中でたくさんチャレンジした大会だったので、いろいろと。そういう意味では甘さは全くなかったですし、試合に対しても精一杯出来るだけの体を作ってきたし、練習も全部注ぎ込んできたし、和島選手に勝つためにこの期間は一生懸命になっていたのでそこはないんですけれど、K-1のリングで戦うっていう覚悟とかは和島選手のほうが強かったかなと思いますね」と、全力を尽くしたと答えた。
事前の映像で「K-1はリベンジ出来る舞台、負けても勝ち上がれるんだというところを見せていきたいし、自分もそういう気持ちを伝えていきたい」と語っていたが、その部分は今回のリングで伝えられたのだろうか。
「伝えられたというよりは、自分がもう一回それを実現しなきゃなという想いですね。やっぱり最後に負けて終わるというのはリベンジするための課題だと思うし、自分にとっての試練だと思うので。こういうことは何回も乗り越えてきたし、心は丈夫なのでこれからもチャレンジしていこうと思いますね」と、前向きのようだ。
後を任せるK-1ファイターたちに“K-1”というものを伝えられたと思うかと聞かれると、「客観的にどれだけ伝わってるかは分からないんですけれど、僕が戦う姿であったり、僕の背中を見て少しでも何かを感じ取ってくれたり、刺激を貰ったり、勇気を貰った選手がいたなら、ファイターとして凄い幸せですね。ファンに勇気を与えるのももちろん嬉しいですし、同業者のファイターに刺激や勇気を与えられるのも凄い幸せなことなので、それが出来たファイターであったら凄い幸せですね」とした。
また、先に会見に出席した安保瑠輝也(CLUB es/team ALL-WIN)が「木村選手も負けて終わるのも違うだろう。スペシャルマッチとして戦いたい。イケてる返事を待っています」と呼びかけたことには、「率直に今は何とも言えないですけれど、そうやって言ってもらえるのファイターとしては嬉しいことですし、負けた僕にラブコールを送ってくれるのは何よりありがたいことですね。安保選手との試合はやったら絶対盛り上がると思うし、K-1的にもストーリーがあるし、リベンジをして終わらないといけないと思うので、それはなくはないかなとは思います。考えてみたいですね、そうしたら」と、もしかしたらもう1試合、K-1で行うかもしれないとの可能性を示唆した。
そして最後に「K-1での試合は昨日でファイナルだったんですけれど、K-1ファイターとしてこれから見せることは変わらないですし、よりもっともっとK-1らしさ、リベンジ精神の大切さをK-1もそうですけれど、K-1以外の場所、舞台でもドンドン見せられたらなと思いますね。こういう選手はなかなかいないと思うので、格闘家の中でもアスリートの中でも。自分にしかないこの良さをどんどん広めていけたらなと思います。まだまだチャレンジは始まったばかりだし、まだ第二章のスタートですね。今後も応援よろしくお願いします。引き続きご期待を持って応援してもらえたら嬉しいです。注目してもらえたらって感じですね」と、ファンにメッセージを送った。