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インタビュー

【RIZIN】“神様”ジーコと手にしたベルト、サトシ「これからの日本とブラジルの懸け橋に」=大晦日参戦

2021/12/01 19:12
「これからの日本とブラジルの懸け橋」に──“サッカーの神様”ジーコから、RIZINライト級王者ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)へ、大晦日防衛戦へのエールが送られた。  2021年11月19日、約1万人のブラジル人が暮らす静岡県浜松市にて、サッカー日本代表の元監督ジーコ(本名アルトゥール・アントゥネス・コインブラ)に、日本とブラジルの懸け橋となった功績を讃え、在浜松ブラジル総領事館などから盾が贈られた。  その会に、日本スポーツ界で活躍しているブラジルコミュニティのアスリートとして、サトシが招待を受け、ジーコと対面した。  大きなRIZINのベルトをサトシとともに手にしたジーコは、次世代の日本とブラジルを繋ぐファイターを前に、自身がそうしてきたように、「これからの日本とブラジルを繋ぐ懸け橋になってほしい」と伝えた。 「ジーコは私がチャンピオンになったことを祝福してくれて、私の活躍で、『日本のファンのみならず、ブラジルコミュニティのみんなも力づけられている。この仕事をしっかりと続けて交流を深めてほしい』とエールを送ってくれました。ジーコは、多くの人々から写真撮影を求められたり、話を望まれていたから、あまり多くのお話ができませんでしたけど、その言葉は強く私の胸に残りました」  ジーコは、フラメンゴやセリエAのウディネーゼで活躍しブラジル代表としてワールドカップに3度出場。一度引退したが、1991年に鹿島の前身である住友金属に加入し、1993年、Jリーグ元年の第1ステージで優勝に貢献。2002年には日本代表監督にも就任している。 「彼が来日したとき、私はまだ2歳でしたので、彼が日本でこんなにも有名だということは知りませんでした。あとで、Jリーグの創生期に活躍したことで、日本サッカーの発展に寄与したこと、ブラジルと日本の架け橋として、2つの国の絆を深めたことなどを知りました」  特に、フラメンゴ時代に第2回トヨタカップでリバプールと対戦し、全3ゴールの起点となり、2アシストの活躍でMVPとなった際に、副賞として贈呈されたトヨタ・セリカ(※1年半越しに納車が可能となり「セリカST」から「セリカ2.0 GT」にグレードアップされて贈られた)を、“偉大なトロフィー”として、40年以上ブラジルで大事に運転し続けているエピソードに感銘を受けたという。 私がたまたま王者になった訳ではないという事を証明する  2021年6月の東京ドーム大会で、トフィック・ムサエフを1R1分12秒、三角絞めに極めて、初代RIZIN世界ライト級王座に就いたサトシは、大晦日に海外強豪を相手に、同王座の初防衛戦に臨む予定だが、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の急拡大を受け、外国人の新規入国が困難となり、まだ対戦相手が決まらない状況にある。  11月30日の会見でサトシは「3年間RIZINにいて、初めて日本の大事な日である大晦日に試合をやれることが本当に嬉しい。試合プランを練るのと体重を落とすために2週間だけもらえれば、誰が来ても戦う。絶対にRIZINのベルトは日本にそのまま」と、コメントしている。 “ジーコ”と同じように少年時代は“やせっぽち”だったサトシは、いま偉大なベルトを腰に巻き続ける、強い意志を持っている。  本誌の取材に、サトシは「私がたまたま王者になった訳ではないという事を証明し、私の名前が、私の階級で絶対王者として、皆が尊敬し、恐れる畏怖の存在となれるように頑張ります」と語っている。
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