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【Krush】第3代ウェルター級王者・牧平圭太が引退エキシビションで“因縁”の野杁正明と拳を交える「世界一を肌でシンプルに感じたいです」

2021/11/29 22:11
【Krush】第3代ウェルター級王者・牧平圭太が引退エキシビションで“因縁”の野杁正明と拳を交える「世界一を肌でシンプルに感じたいです」

野杁と引退エキシビションマッチで最後に拳を交えることになった牧平

 2022年1月28日(金)東京・後楽園ホール『Krush.133』の対戦カード発表記者会見が、11月29日(月)都内にて行われた。

 今大会で、第3代Krushウェルター級王者・牧平圭太(HALEO TOP TEAM)の引退エキシビションマッチが行われることが決定。


 牧平は1988年12月14日、広島県出身。サウスポーから繰り出す蹴りを武器に、2009年5月からKrushで活躍。2014年4月に山本優弥とのKrushウェルター級王座決定戦に勝利し、第3代同王者に就いた。2015年7月の初代K-1スーパー・ウェルター級王座決定トーナメントでは1回戦で強豪ディラン・サルバドールを撃破。準決勝でマラット・グレゴリアンに敗れたが日本人として唯一のベスト4進出を決めた。2019年12月の加藤虎於奈戦を最後にリングから離れていたが、今回の引退を決意。生涯戦績は20勝(7KO)15敗2分。

 会見に出席した牧平は「この1月の興行をもって牧平は引退します。まず始めに引退セレモニーの舞台を用意してくださったK-1 JAPAN GROUPには感謝です。もう一度試合をしようと過ごしてきましたがダメージも溜まりに溜まったので引退を決めました。自分の格闘技人生はほぼKrushとK-1で試合をやらせていただき、Krushで王者になるることができ、まだまだ全然ですが人として成長することができました。最後の1月のリング、大好きなKrushで現役生活に関わってくださった方に感謝を持ちリングに上がらせていただきます」と挨拶。


(写真)最後の公式戦となった2019年12月の加藤虎於奈戦

 引退を決めた理由は「試合終わって意識が曖昧になったり、一番の決め手は試合が終わった後に自分の子供が誰だこれって分からなかった時にもう引退しようと決めました。松岡選手の時(2019年4月)と平山選手(2017年12月)の時(2017年12月)にありましたね」と、ダメージの深さを感じたからと説明。

「僕はクズみたいな人間だったんですけれど、Krushで王者になり、防衛することで結婚もしてくれたと思いますし、ありがたいことに子供も4人できて格闘技にまさに人生を助けられて成長でき、感謝しかないです」と引退に悔いはないという。


 引退エキシビションマッチ2分2Rの相手は現K-1 WORLD GPウェルター級王者の野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)に決定し、「まずこの場で言わせてください。自分みたいな者のために一肌脱いでいただくK-1王者・野杁選手には感謝しかないです。本当にありがとうございます」と頭を下げ、「強い、しかないですね(笑)。あと2カ月、僕も身体を作りたいと思います。世界一を肌でシンプルに感じたいです」と意気込んだ。

 牧平と野杁は2012年8月に対戦し、野杁が判定勝ちしている。この試合では気合いの入りすぎた牧平が、スリップした野杁の顔面を蹴ってしまい、減点1が与えられたということがある。

 37戦で最も印象に残っている試合はと聞かれると、牧平はこの野杁戦をあげ「野杁選手の時は減量もきつかったんですけれど、凄く若くて勢いがあって、そういうヤツに(自分の)キャッチフレーズの反骨の暴れ馬じゃないですけれど反骨精神が凄くて。絶対勝っちゃろうと凄く気持ちを作って。その試合が終わったら格闘技なんかもういいやって思っていました」と振り返り、「反則をしてしまったので、最後に反則されないようにしたいと思います」と仕返しをされないように気を付けると笑った。


 最も印象に残っている対戦相手はとの質問には、「2回ベルトを争った渡部選手が凄く印象的な2試合だったし、命を懸けてお互い本当に殺してやろうと思うくらい命を懸けた青春でしたね。今や子供が同い年くらいで、一緒にクワガタを獲りに行ったり、遊んだりしている仲なので格闘技って素晴らしいなって思います」と、渡部太基の名をあげた。

 引退してからは「地元の広島に戻り、そっちでジムをやりたいと思います」とジム経営をする予定。

 後進の選手たちに伝えたいことはとの質問には「今や誰もが出たいKrushとK-1のリングですが、ここまでこんなにも最後まで面倒を見てくれる素晴らしい興行です。一人でも多くの人がKrush、K-1に出て王者になりたいと目指す人が一人でも増えればと願っています。本当に温かい興行です」との想いを伝える。

 そして「最後に大好きなリングに上がれるのは感謝しかないです。最後のリング、本当に楽しく上がらせてもらいたいと思います」と語った。

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