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【ONE】若松佑弥、現王者モラエスとの王座戦が流れるも「一番強いのは俺だ、っていうところを見せたい」=12月3日(金)中国のフー・ヨンと対戦

2021/11/29 22:11
【ONE】若松佑弥、現王者モラエスとの王座戦が流れるも「一番強いのは俺だ、っていうところを見せたい」=12月3日(金)中国のフー・ヨンと対戦

(C)ONE Championship

 2021年12月3日(金)シンガポール・インドアスタジアムにて「ONE: WINTER WARRIORS」が開催される。

 日本時間の午後9時30分から、ONE SUPPER APPおよびABEMA格闘チャンネルで中継される同大会では、第1試合に日本から若松佑弥(TRIBE TOKYO M.M.A)が参戦。中国のフー・ヨンと対戦する。

 MMA14勝4敗、フライ級3位の若松は、現在4連勝中。2021年4月の前戦では、強豪リース・マクラーレンに判定勝ちで王座挑戦に近づいている中でのノーランカーとの戦いになる。

 対するフー・ヨンは7勝2敗。「ONE Hero Series」で4連勝後、2021年3月に本戦に初出場。ヨッカイカー・フェアテックスから再三テイクダウンを奪い判定勝ちしている。

 フー・ヨンの黒星は2つ。ONE FC時代にデーダムロンに敗れたジョマン・オマンと、ダナ・ホワイト コンテンダーシリーズに出場したシャン・ゼィーファに敗れている。若松としては、ライブ中継のメインカードの中で、これまでの練習の成果を試し、圧倒的な勝利で王座戦に向かいたいところだ。

今回は寝技で圧倒できるところを見せたい

──今回の試合に向け、所属のTRIBE TOKYO M.M.Aでは、どのようなトレーニングを積んできましたか。

「週6で、寝技と打撃を半々くらいで変わらずやってきました。練習相手は対戦相手によって変わりますが、オーソドック対策として、今回は石井逸人と練習しました」

──2021年5月末から、米国フロリダのメガジム、サンフォードMMAにて1カ月の武者修行を行いました。アウンラ・ンサン選手らが所属するサンフォードMMAでどんなことを学びましたか。

「練習して休んで、技術の動画を撮ってそれを振り返って……。毎日練習して休んでの繰り返し。試合のファイトウィークみたいなのが1カ月間続いた感じです。ディフェンス面だったり、戦いの姿勢。特にディフェンス面は指摘されて、直そうと思いました」

──ンサン選手とはどんな関係を築きましたか。

「何回かご飯に行って、練習の時も話しかけてくれました。英語を話せないので複雑なことは話していないですけど、仲良くなれました。 彼の階級はあまり詳しくないですけど、(岡見選手が戦いたいと言っているが)それは見たいですね」

──延期となった「ONE X」で、現フライ級王者のアドリアーノ・モラエス選手と対戦する可能性もあったようですが、今回は実現しませんでした。そのことについてどう考えていますか。

「別にしょうがないし、(タイトルマッチは)いずれ来ることだと思う。今回僕が負けたら無くなるだろうし。時代の流れというか、ここで組まれなかったのは運命だと思うし。そこにとやかく言ってもしょうがないし、“ああ、流れたか”くらいの気持ちでした」

──今回の対戦相手のフー・ヨン選手は、ONE本戦では2戦目ですが、ONE Hero Seriesから数えると5連勝中です。リスクがあると考えますか。

「リスクは全てリスク。相手が誰であろうが同じ。あんまり関係ないですね。とりあえず集中していますね」

──若松選手が対戦するフー・ヨン選手の強み、弱みをどう分析していますか。

「強みは散打の打撃。かといって、綺麗な打撃ではなくて、思いっきり力でぶん回すというような感じなので、そこが危険なのかなって。あとは前に出てくる選手なので、そこが強み。弱みは、ディフェンスですね。自分自身のことを“打たれ強い”と思っていると思うので。一個一個の精度がそんなに高くないのかなと思います」

──フー・ヨン選手のスキルセットで一番危険だと感じているのは?

「左右のフックですね。左右のパンチ、特に右フック、右ストレートは精度が良いんじゃないかなと思います」

──フライ級2位のダニー・キンガッド選手は、「ワカマツが王座挑戦権を掴むには、まだ長い道のりが必要だ」とコメントしていました。

「まあ、とりあえずカイラット倒してから言えやって感じですね。しかも試合していなかったじゃないですか(2019年8月と2020年12月にキャンセル)。時代は流れているんだよって思いますね。そう伝えてください!」

──キンガッド選手は、12月17日配信の「ONE: Winter Warriors 2」で、4位のカイラット・アクメトフ選手と対戦します。この試合はどんな試合になると思いますか。また、勝者はどちらになると思いますか。

「一番見たかったやつです。予想は超難しいです。僕的にはカイラットの方が強いと思う。テイクダウンもされなくて打撃になる。スクランブルな展開になって接戦になると思います。カイラットはテイクダウンディフェンスがめちゃくちゃ強いので。キンガッドには申し訳ないですけど、判定でカイラットが勝つと思いますね」

──この試合で何か証明したいことはありますか。そして、この試合はどんな結末になると思いますか。

「青木(真也)さんのクラスを1、2年受けています。寝技も出来るだぞってところを見せたい。今回は寝技で圧倒できるんだぞってところを見せたい」

──寝技にもトライすると。理想的な試合展開は?

「相手に何もさせず、相手と打ち合いとかにもならず、相手の光を消して試合が終わった、みたいな。それで僕も無傷みたいな。3ラウンド徹底的に塩漬けにしたいと思います。グラップラーみたいな一面も見せたいですね」


【写真】2021年4月の前戦で強豪マクラーレンをレスリングでがぶる若松。

──ところで同じ大会で、ONE女子アトム級WGPの決勝が行われます。リトゥ・フォガットとスタンプの試合をどう予想しますか。

「スタンプが普通に勝つと思います。(フォガットは)テイクダウンできないで、打撃でボコボコにされて終わりだと思います。あまり分からないですけど、フォガットの打撃とスタンプの打撃の質は見ている限り、違うと思います」

── 最後にファンにメッセージをお願いします。

「12月3日は集大成を見せたいです。“一番強いのは俺だ”っていうところを見せたいと思います」

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