キックボクシング
インタビュー

【新日本キック】馬渡亮太「4Rか5Rに倒したい」、今野顕彰「ベルトを獲りたいという執着心だけ」、政斗「2019年一発目で必ず勝って復活したい」vs笹谷淳「どこのリングに上がってもアウェーには感じません」=1月6日(日)「WINNERS 2019 1st」後楽園

2019/01/04 06:01
【新日本キック】馬渡亮太「4Rか5Rに倒したい」、今野顕彰「ベルトを獲りたいという執着心だけ」、政斗「2019年一発目で必ず勝って復活したい」vs笹谷淳「どこのリングに上がってもアウェーには感じません」=1月6日(日)「WINNERS 2019 1st」後楽園

2019年1月6日(日)新日本キックボクシング協会後楽園ホール大会に出場する馬渡亮太(治政館)、今野顕彰(市原)、政斗(治政館)、笹谷淳(TEAM COMRADE)の直前インタビューが主催者より届いた。

新日本キックボクシング協会「WINNERS 2019 1st」
2019年1月6日(日)後楽園ホール

▼セミファイナル 日泰国際戦 55kg契約 3分5R
馬渡亮太(日本バンタム級2位/治政館)
ヌンナコン・ペッタムナック(泰国スーパーバンタム級/タイ)

◆馬渡亮太(治政館)「ヒジは腕が細いから入るんですかね」

──まずは2018年を振り返っていただけますか

「1年を通して負けなかった。ただ、11月のダウサヤーム戦だけちょっとイヤな感じで終わってしまった(引き分け)。2Rは自分がとったけど、3Rをとられてしまった。結局、この一戦が一番印象に残っています」

──9月、チェンマイで現地のタイトルを奪取した一戦は?

「チェンマイのタイトルマッチは最後まで気を抜かず頑張ることができました。試合中はずっと心の中で『集中、集中』と呟いていました」

──そのチェンマイの一戦ですが、5Rになったらヒジで相手を流血させ、勝利をたぐり寄せたと聞きました。

「ハイ。最後は右ヒジで切ることができました。それまでにもヒジで切った試合は5回ほどあります。腕が細いから入るんですかね(苦笑)。チェンマイで奪取したチャンピオンベルトは自宅に置いてあります」

──今回闘うヌンナコンの情報は?

「(治政館のチーフトレーナーである)センデットに聞いてもわからない。強いとは言っていたけど、試合を見たことはない、とも言っていました。それでなぜ強いといえるのか? と首を傾げたくなる部分もありますけど(微笑)」

──不安もある?

「でも、 タイで試合をやる時も対戦相手については全くわからない。昔、タイでは対戦相手はタイ人だと思っていたら、実際にはインド系の選手と闘ったこともあります」

──今回はどんな勝ち方を望む?

「今回は日本での初めての5Rマッチ。4Rか5Rに倒したいですね」

(インタビュー スポーツライター 布施鋼治)

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▼日韓国際戦 73kg契約 3分3R
今野顕彰(日本ミドル級1位/市原)vs
李 至訓(リー ジホーン 韓国ミドル級/韓国)


◆今野顕彰(市原)「4度目の正直を目指す。ベルトストーカーと言われるのはまさにそれ」

――試合が近づいてますが、調整はいかがですか。

「何とか順調に仕上げています。練習では勝ちに徹したスタイルの構築を意識しています。今は勝ちにこだわった戦いをしようと、記録よりも記憶ではなく、記憶よりも記録に残る試合をしています」


――そういう戦いをすることで周りの知り合いからKOを見たいとか言われることはないですか?

「倒して欲しいとはみんな言われると思いますが、自分のことをずっと応援してくれる人たちは安心して見られるようになったと言われますね。僕が負ける時はほとんどKO負けでしたから」

――前戦となった10月の試合では、NKBのリングに乗り込んでNKBミドル級王者・西村清吾選手に僅差の判定負けでした。今振り返ってどうですか。

「相手はベルトホルダーで、完全にやられたというのは自分では感じず、自分はまだ成長しているなと思いました。負けたことで記録的には良くないですが自信になり、勝ちを拾う戦い方をしないといけないなと思いましたね。惜しかった、いい試合だったと言われても負けは負けなので、どんなにつまらない試合でも勝ちに返る試合をするように意識していきたいと思います」

――今回の相手、韓国の李至訓(リー・ジホーン)選手について、何か情報は掴んでますか?

「韓国の友達に聞いたところ、MAX FCのチャンピオンだそうです。動画を見ましたが、身体が頑丈で前に出てくる力が強いなと。素直な攻撃をしてくるので、そういう相手に対して自分のスタイルでどう対応出来るかが重要でやりがいがあるなと思ってます」

――来年はご自身のホームでベルトを狙う戦いになりますか?

「そうですね。3度やって3度負けて日本王座を逃したので、ベルトを獲りたいという執着心だけで今やってますから。4度目の正直を目指していきます。もうことわざよりも回数超えましたからね(苦笑)。僕がベルトストーカーと言われるのはまさにそれだからです」

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▼68kg契約 3分3R
政斗(日本ウェルター級1位/治政館)
笹谷 淳(元J-NETWORKウェルター級王者/TEAM COMRADE)


◆政斗(治政館)「KNOCK OUTのリングに立ってみたい。同門の石川直樹さんが出ているのを見て凄く羨ましいと思った」

――試合が近づいてますが、調整はいかがですか。

「バッチリです。練習では、自分は手足が長いのでそれを活かした攻撃や、距離を取っての戦いが得意なので左ストレートを強化しています」

――対戦相手の笹谷選手についてはどのような印象がありますか?

「かなり経験豊富な選手で、そこでは全然勝てない部分なので、スピード、勢いで勝つしかないなと」

――2018年はご自身にとってどういう1年でした?

「負け(1月7日憂也戦、5月13日リカルド・ブラボ戦)とドロー(8月5日西村清吾戦)しかなく、1度も勝てない年となり、このままで終わってしまうわけにはいかないので、2019年一発目で必ず勝って復活したいと思います」

――不調の要因は何でしょう?

「自分の相手がどんどん強くなっているのもそうですし、フィジカル面など自分のレベルの低さもそういう要因だと思います。そこを強くしていけば、この先勝てると思うので頑張ります」

――2019年はどういう1年にしたいですか?

「まずは、リカルド選手からウェルター級のベルトを取ることを目標にしていて、その後にKNOCK OUTのリングに立ってみたいですね。同門の石川(直樹)さんがKNOCK OUTに出ているのを見て凄く羨ましいと思ってました」

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◆笹谷淳(TEAM COMRADE)「明日からの自分の人生のプラスになるような試合を見せたい」

――2012年4月の緑川創戦以来、約6年ぶりの新日本キック参戦が決まりました。

「自分は3連敗中の身なのに出させてもらえて感謝の気持ちです。僕にとってはその緑川戦が大きなターニングポイントとなった試合になったので、また新日本キックのリングで呼ばれたからには期待に背かないようないい試合をしたいと思います」

――アウェーのリングの方が戦いやすかったりしますか?

「僕は元々MA日本キックでずっとやってきましたけど、J-NETWORK、RISE、レベルス、Krush、ビッグバン……と色んな団体で試合をしているのでどこのリングに上がってもアウェーには感じません(笑)。試合が決まれば、いつもと変わらない応援団が来てくれるのでホーム、アウェーの感覚はないですね」

――対戦相手の政斗選手についてはどのような印象がありますか?


「自分の周りの人に次の相手の名前をいうと、“あの魔裟斗!?”と言われます(苦笑)。政斗選手とは運命的なものを感じるんです。前回10月の平塚洋二郎戦で負けて、スピード、スタミナを落とさないで身体を大きくしてスーパーウェルター級でやっていくことよりも、今なら減量して本来のウェルター級でやっていけるなと。その前に一回ぐらいは契約体重でやりたいと思っていたところ、僕の練習仲間のNKBチャンピオン・西山清吾と8月に政斗選手とやってドローでした。そこで政斗選手に対してひっかかるところがあり、NKBの広報に政斗選手とやりたいと伝えていたところ今回決まりました。政斗選手は三連敗中の僕にとってはもったいないぐらいのいい選手だと思います。キックで上を目指していく 中で、絶対にクリアーしなければいけない大きな壁だと思いますね」

――打ち合い上等の政斗選手ですが、どういう試合をイメージしてますか?

「アグレッシブな選手ですが、怖さはそんなに感じません。今までこだわってきた自分のスタイルがあるのですが、新しい自分を出したいと思いますね。彼より勝っている部分は経験なのでしっかり彼の戦い方を見てやっていくことも出来ますし、正面衝突でも問題ないと思います」

――2002年にプロデビューして50戦近い戦績がある中、現在44歳でいまだにトップ戦線でいられる秘訣は何でしょう。

「まずは身体が丈夫なので親に感謝ですね。あとは頭の中が若いんだと思います。戦っている時の意識がデビューした時と変わらないので老けてないんです。まだまだ反省と発展の繰り返しで、キックボクシングを探り探りの中でやっていて未だに自分に満足していません。辞める理由もありませんし、僕はこの生き方しか出来ないんです。病院に行けばケガも治りますし、今でも強くなれると思いながらやってます。もしきつい練習が出来なくなったら、辞め時なんでしょうね」

――会場に来てくれるファンにメッセージをお願いします。

「僕は25勝24敗の戦績で今3連敗中なんです。絶対に勝ちますという権利はありません。もちろん絶対に勝ちたいという気持ちでリングに上がり全力で一生懸命にやります。もし負けてもチケット代の元が取れたと感じるような試合をしたいと思います。あの年でやっていてみっともないと思ったら悪い見本にしてほしいし、明日からの自分の人生のプラスになるような試合を見せたいと思います」

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