KNOCK OUTの2021年を締めくくる一戦、KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級タイトルマッチに臨む小笠原(左)と壱
2021年11月28日(日)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2021 vol.6』の前日計量&記者会見が、27日(土)都内にて正午より行われた。
メインイベントのKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級タイトルマッチ3分5Rで対戦する、王者・小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)は54.95kg、挑戦者の壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム)は54.9kgでそれぞれ計量をパス。
続いての会見で壱は「瑛ちゃんには1年前に秒殺でやられていて。でも1年間、勝ち続けてここまで来れた。一回負けてから勝ち取るベルトはまた景色が違うと思うので、応援してくれるみんなとその景色を見たい」と、1年前のリベンジと王座奪取を宣言。迎え撃つ小笠原は「明日は全7試合の中のラスト1試合で5Rあります。この5Rのどのラウンドで倒すのかを見てもらいたいと思います」と防衛するのは前提で、どこで倒すかに注目して欲しいとした。
両者が勝つためにここまでやってきたことは何か。壱は「今回自信が勝手に付いちゃうくらい練習量を重ねてきたので全局面において前回よりいい勝負ができると思うし、5Rあるので最終的には僕の自信があるここでは言えない武器で差をつけていけたらいいなと思います。最終的にKOで、KNOCK OUTの今年ファイナルを締めくくります」と、今までにない練習量を消化してきたとする。一方の小笠原は「この試合だからという事は特になくて、全てやって来ました。自分なりに出来ることを全てやって来ましたね」といつも通り全力で練習して来たと答えた。
一番見せたいものは何かとの質問に、壱は「日本にはあまり出ていないタイでのテクニックだったり…それは瑛ちゃんもタイで練習したことがあるので知っていると思いますが、瑛ちゃんの知らない“センチャイテクニック”を見せられればと思う」と、センチャイ会長直伝の技を見せたいという。それに対して小笠原は「キャリア重ねてきましたが、ここへ来てまた成長している姿が自信を持って明日の試合で見せられると思っています。キャリアを重ねて完成形となった小笠原瑛作を見て欲しいと思います」と、これまでのキャリアの集大成を見せたいとする。
壱はツーショット撮影の際、小笠原が肩から掛けていたベルトを見た。「思ったよりキラキラしていて俺の方が似合うなと思って。目の前であと手を伸ばせば届くので獲りたい。僕の中では瑛ちゃんに勝つのが一番、ベルトはタイトルマッチで付いてくるものだと思っていたんですが、見ると欲しくなって来たので、明日は僕の方が似合うので見てください」と、目の前で見てさらに欲しくなったという。
小笠原にとっては初防衛戦。「今までもベルトを獲ってきたんですが、防衛戦は初めてかな」と、これまで初代REBELS52.5㎏級王座、初代MuayThaiOpenスーパーフライ級王座、ISKA K-1ルール世界バンタム級王座、WPMF世界スーパーバンタム級王座を獲得しているが、防衛戦は実は初めてとのこと。「ベルトを守っていくのは意味があると思うので、初めての心境と言うか。このベルトが大切に思えます」と、ベルトは絶対に渡さないとした。
この試合が2021年のKNOCK OUT最終試合。壱は「軽量級でメイン、KOが必須だと思っています。僕になくて瑛ちゃんにあるのはKOなので、そこを越えるのが課題です」とKOで終わらせることがふさわしいとし、小笠原は「来年ビッグマッチをやって欲しいとずっと言っているし、KNOCK OUTを世界に通用する舞台まで持っていくと本気で思っているので、それを背負う意味で倒すところを見せたいし、今後につながるメインにふさわしい試合にしたいと思っています」と来年につながる締めくくりにしたいと意気込んだ。
そして、上の3試合でKNOCK OUTの王者が並ぶことについて小笠原は「僕よりテクニックがあって若い選手でいい選手が集まっているし、いい試合が続くと思いますが、その中でメインは一味違う試合を見せないといけない。いい倒し方が出来ると思うので、みんなで3つ続けてバッチリ倒して“神興行”になるような試合をしたいですね」と、王者3人で格の違いを見せつけたいと宣言した。
また、今回も漫画家の森恒二氏より「創世のタイガ賞」としてWINボーナス20万円が勝者に贈られることとなり、壱は「ジムが定休日の時も試合が決まってからジムを開けてくれた会長とコーチに渡したいです」、小笠原は「まだ考えてないので勝ってから考えたいと思います」と、それぞれ使い道を答えた。