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【ONE】元UFC&RIZINブルックスがアディワンに衝撃の一本勝ち! ラマザノフがポンシリを1R KO、シウバがカタランを腕十字に極める

2021/11/26 21:11
 2021年11月26日(金)「ONE Championship: NextGen 3」(シンガポール・インドアスタジアムで10月29日に事前収録された大会)が、ABEMA 格闘チャンネルとONE Super Appにて配信された。 ONE: NEXTGEN 3 2021年11月26日(金)午後9時30分から配信※10月29日シンガポール・インドアスタジアムにて事前収録 ▼ONEストロー級(※56.7kg)5分3R〇ジャレッド・ブルックス(米国)17勝2敗[2R 3分07秒 肩固め]×リト・アディワン(フィリピン)13勝4敗  日本のPANCRASE、RIZINで活躍し、UFCでもフライ級(56.7kg)で2勝2敗の戦績をマークしているジャレッド・ブルックス(米国)が参戦。ONEストロー級(※水抜き禁止の56.7kg)5位のリト・アディワン(フィリピン)とメインイベントで対戦する。 “モンキーゴッド”ブルックスはMMA16勝2敗。黒星は前UFC世界王者のデイブソン・フィゲイレードと元UFCで元TitanFCフライ&バンタム級王者のジョゼ・トーレスという強豪相手のみにしか敗れていない強豪だ。2019年12月の前戦「Bellaotor JAPAN」では越智晴雄に判定勝ちし、今回は約1年10カ月ぶりの試合となる。  アディワンとは当初、2021年4月の「ONE on TNT 2」で対戦が予定されていたが、アディワンが新型コロナウイルスに感染したため、試合が延期されていた。以降、ブルックスはSNSを通して、アディワンを挑発している。  対するアディワンは、2021年9月の前戦で「ONE: REVOLUTION」で、3連勝中だったハシガトゥ(中国)に判定勝ち。この勝利で、箕輪戦の敗戦から2連勝。再びトップ5入りした。  川原波輝、仙三を降すなど13勝3敗のアディワン。2020年11月に箕輪ひろばと対戦。スプリット判定で敗れたが、修斗王者を相手に接戦を繰り広げている。  1R、ともにオーソドックス構え。遠間からもアディワンの右の打ち終わりにダブルレッグテイクダウンはブルックス! ハイガードしようとするアディワンの左足を持ち上げスラム! 足を解いたアディワンは下からガード。ブルックスはインサイドから細かいパウンドを打ち込む。  金網まで這い背中を立てようとするアディワンを寝かせて左右ヒジを突くブルックス。立ち上がれないアディワンだが、左で小手に巻いて立ち上がると雄叫びを挙げる。ワンツーの右のブルックスにカウンターの右アッパーを見せるアディワン。  2R、右の蹴りのアディワンに、ワンツーを打ち込み、出入りから鋭いダブルレッグでてテイクダウンはブルックス!  背中を着かされるアディワンはフルガードから立ち上がり。しかしその際に首を捕え、ギロチンチョークはブルックス! 着地するとアディワンは首を抜くが、その蹴りがローブローに。再開。  首を抱えた状態から再開も首を抜くアディワンにすかさずダブルレッグはブルックス。尻下でクラッチし、持ち上げてテイクダウンを奪うと、右にパスして肩固めへ! 白目をむいたアディワンがタップした。  ONEデビュー戦で一本勝ちしたブルックスは、「11月6日に箕輪戦が流れて今回の試合になった。リトは素晴らしい選手だった。シンガポールに2日前に到着し、眠れない夜を過ごした」と涙まじりにコメント。敗れたアディワンは、「予想はしていたけど厳しかった」と唇を噛んだ。 [nextpage] ▼ムエタイ バンタム級 3分3R〇アラヴァディ・ラマザノフ(ロシア)[1R KO]×ポンシリ・PK・センチャイムエタイジム(タイ)  ラマザノフはONEで2連勝も、2021年1月の前戦でカピタンに2R KO負け。今回が再起戦となる。対するポンシリは、海人、ペットモラコット、ソーグロー相手に3連敗していたが、2020年9月の前戦でショーン・クランシーに判定勝ち。連敗を3でストップさせている。  1R、ともにオーソドックス構え。長身のラマザノフは左前蹴りから。サステップを踏み遠間からワンツーを打ち、スイッチする。右のバックフィストもかわすポンシリは右ローを当てる。  両足を上げ下げするフェイントをかけてからワンツーのラマザノフ! 右バックフィストは空振りも、サウスポー構えからのワンツーにポンシリが右を打ち返したところに、ラマザノフは近距離から右アッパー! ポンシリが後方に倒れ、立ち上がろうとするが、バランスを崩して再び倒れたことですぐにレフェリーが試合を止めた。  ラマザノフは試合後、「ベイビーフェイスキラーが帰ってきたよ!」とマイクで語った。 [nextpage] ▼ONEストロー級(※56.7kg)5分3R〇アレックス・シウバ(ブラジル)11勝6敗[1R 腕十字]×レネ・カタラン(フィリピン)6勝5敗  シウバは、ジョシュア・パシオ、箕輪ひろばにスプリット判定負け後、2021年8月の前戦でミアオ・リタオに判定勝ち。カタランはパシオ、・ボカン・マスンヤネに相手に連敗中。  1R、ともにサウスポー構え。シウバはシングルレッグテイクダウン。カタランはネルソンで右で脇差し上げスイープ狙い。その右脇に頭を突っ込み肩固めも狙うシウバがサイドに。  上四方からノースサウスチョークを狙うシウバ。脇を差すカタランはブリッジでリバーサル! 下のシウバは下から右手でカタランの足を手繰りスイープ狙い。さらに右腕を左脇に抱えて、腕十字へ! カタランがタップした。    シウバは2連勝。カラタンは3連敗に。 [nextpage] ▼キックボクシング フライ級 3分3R〇パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)[判定3-0]×ダニエル・プエルタス(スペイン)  パンパヤックは、キックルールで工藤政英に勝利後、ムエタイルールでスーパーレックに判定負け。しかし、2012年4月の前戦ではムエタイルールでチャムアトーンに判定勝ち。対するプエルタスは2018年のK-1で武尊に1R KO負けしている。  1R、オーソドックス構えのプエルタスの右ストレートにサウスポー構えのパンパヤックは下がりながらのワンツーの左でダウンを奪う!  左ミドルを当てるパンパヤック。プエルタスの詰めに右にかわす。ジャブに左ハイを合わせるパンパヤック。ブロックするプエルタスだが、左ミドルはわき腹に受ける。プエルタスの打撃は当たらず、パンパヤックの左の攻撃が当たる。  2R、金網に詰めるプエルタス。しかし右ジャブダブルから、左ミドル、さらに左前蹴りはパンパヤックは絶妙な距離感! プエルタスも右ローを返すが、そこに左ストレートを合わせるパンパヤック。  プエルタスは右前蹴り。パンパヤックも右前蹴りをジャブ代わりに使い、距離を取ると左ミドルを当てる。右前蹴り、左ストレートのパンパヤック。プエルタスも詰めての左ストレートを打ち込む。  3R、右ジャブ、左ミドルを当てるパンパヤック。左ミドルを当て、足を戻して左ストレートに繋げる。追うプエルタスは左ボディ。右に回るパンパヤック。  左フックで右回りを止めようとするプエルタスだが、それを潜りサークリングするパンパヤックは、プエルタスの追い足が止まるとすかさず左ミドルを当てる。最後はパンパヤックが流してゴング。  判定は3-0でパンパヤックが勝利。的確な打撃とディフェンスを披露する危なげない戦いで、ONE2連勝を飾った。 [nextpage] ▼ONEライト級(※77.1kg)5分3R〇ルスラン・エミベック・ウフール(キルギス)13勝2敗[判定3-0]×ピーター・バウシュト(オランダ)17勝6敗  1R、ともにオーソドックス構え。ニータップからボディロックテイクダウンはウフール。ハーフガードのバウシュトは背中を着く。  左で差すウフールに、バタフライガードに戻すバウシュト。金網で背中を立て、手首を後方に送り三角絞めを狙う。ウフールは上から細かくパウンドを狙うが、背中を見せたバウシュトのバックに。両足をかけるとフェイスロックで絞める。  2R、右ローから入るバウシュト。さらに右の踵落とし。避けるウフール。バウシュトの右ローの打ち終わりに組むとボディロックから前に引き出すが、切るバウシュトが前へ。190cmの長身から左ジャブ、左ハイを打つ。  さらに右カーフキックも。ウフールの右のロングフックをかわすバウシュト。ともにジャブの刺し合いから右ローを突く。右ハイのバウシュト。さらに右サイドキック。ウフールの右フックをスウェイでかわす。  3R、右ローを当てるバウシュト。ウフールはジャブの打ち終わりに詰めてボディロックから持ち上げてテイクダウン! フルガードのバウシュトは三角狙い。しかし、ウフールも右側に片足を越え、細かいパパウンド。背中を見せて立ち上がるバウシュトをボディロックし、後方に投げてテイクダウンはウフール! しかしすぐに立つバウシュト。四つに持ち込むと、首相撲に切り替え右ヒザ! ブロックしたウフールだが体を入れ替えるバウシュトが離れる。  右ハイを当てるバウシュト! さらに右ロー、ウフールはヒザ着きのシングルレッグへ。切るバウシュト。ゴング。判定はテイクダウン、バックを奪ったウフールが勝利。3月の中原由貴戦のTKO負けから再起を果たした。バウシュトは2020年11月のティモフィ・ナシューヒン戦の判定負けに続く連敗に。 [nextpage] ▼キックボクシング バンタム級 3分3R〇フィリップ・ロボ(ブラジル)[判定3-0]×ロドレック・PK・センチャイムエタイジム(タイ)  1R、ともにオーソドックス構え。タイでも戦うロボは、しっかりムエタイ式にガードの中に頭を入れて前蹴りを突く。  梅野源治に判定勝ちの戦績を持つロドレックも左ボディストレート。ロボの右ローをチェックする。ロボの左ジャブに左ローを返すロドレック。ロボは右サイドキックでロドレックを後方に飛ばす。手数はロボのラウンド。  2R、こつこつと右ローはロボ。跳びヒザも構わず詰めるロドレックは打ち終わりに右フックを狙う。ロボはロドレックが止まるとは左レバー打ち。ロドレックは左ミドルを当て、左右を振って詰める。  ジャブ、左ミドルを打つロボにフックを合わせるロドレック。右ストレートはロボ。しかしそこにロドレックはワンツ-とコンビネーション。ロドレックの左フックにロボは左フックを顔面に打ち抜くが、ロドレックは構わず前へ。  3R、ロボの左前蹴りを掴むロドレックに注意。再開。いきなり右ハイを打つロボ。ブロックするロドレックは詰めて左ヒザ、ボディ、テンカオと腹攻め。さらに右ミドルもそこにロボも右ストレートを返す。左ミドルを当てて前に出るロドレック。下がりながらも右ミドルを返すロボ。ロドレックは右ミドルをヒット。  しかし続くロボの蹴りを再度掴むロドレックにイエローカードが出される。ロドレックの打ち終わりに左右を返すロボが手数を増やしてゴング。  判定は3-0でONE初参戦のロボが勝利。ロドレックはノンオーとのムエタイ戦に続き、キックでも敗れ、ONE2連敗となった。
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