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2021年12月19日(日)メルパルクホールOSAKAで開催されるプロ修斗公式戦のカードが発表された。
2021年度プロ修斗最終戦は、昨年に続き大阪・メルパルクホールでの開催が決定。現在までに修斗6カード、新空手提供試合2カードが決定している。
メインイベントは、環太平洋ライト級王者のキャプテン☆アフリカ(総合格闘技道場コブラ会)が、マックス・ザ・ボディ(カメルーン/挑戦者同級1位 BRAVE)を迎えて初防衛戦に臨む。
両者は2021年7月の大阪大会で対戦し、マックスが打撃とレスリングスキルを活かし、2Rに右フックでダウンを奪い、判定勝ち。キャプテンがまさかの黒星を喫している。ノンタイトル戦で勝利したマックスにとっては、再戦で環太平洋タイトルへの挑戦権をゲットしたことになる。
前戦ではフルタイムに及ぶ接戦で両者共に相手の力量は掌握済み。今回はどう裏を描くかが勝負の鍵となるだろう。極めの王者か、褐色の挑戦者がベルトを奪うのか。今年度プロフェッショナル修斗を締め括るチャンピオンシップの行方は?
フェザー級では、ZSTを中心に活躍してきた浜松ヤマト(T-grip Tokyo)と、同級2位の山本健斗デリカット(総合格闘技道場コブラ会)が対戦(※5分2Rに変更)。
8勝10敗1分の浜松は、2020年に修斗に殴り込みを掛けて大きな話題となった元DEEP2階級王者・大塚隆史と同じくT-grip TOKYO所属。勝ち星のほとんどが三角絞め、フロントチョークと絞め技を得意としており、特にギロチンチョークは大塚ゆずりの決定力を持つ。
近年では萩原一貴、小川将貴を連続ギロチン葬も、2019年8月に関鉄矢に判定負け、2020年11月の前戦では木下尚祐に1R TKO負けと2連敗中のため、初参戦の修斗ケージで再起なるか。
迎え撃つのは関西フェザー級の雄、山本健斗デリカットだ。10勝7敗1分け、世界ランク2位の山本はトップランカーと数多くの激闘を繰り広げてきており、2019年に阪本洋平、現世界王者のSASUKEに敗れるも、2020年7月にムテカツをTKO、同年12月に工藤諒司にTKO負け、2021年7月の前戦では高橋孝徳に判定勝ちしている。
修斗生え抜きのメンツにかけて他団体からの刺客に負けることは許されないだろう。“門番”山本健斗デリカットが生粋のシューターの意地を見せるか? 最終戦でZSTから殴り込みを掛ける浜松にとってはいきなり厳しいカードだが、爪跡を残せるか?
その他、ストロー級では5勝1敗の19歳、関西ストロー級“期待の星”田上こゆる(BLOWS/修斗世界ストロー級7位)とベテランのマッチョ・ザ・バタフライ(総合格闘技道場コブラ会)が初対決。
田上は、アマチュアシュートボクシングで日本一となり、全日本アマチュア修斗選手権優勝。プロでも5連勝をマークしたが、2021年7月の大阪大会で20歳の安芸柊斗にジャブ&ローでコントロールされ、初黒星を喫したばかり。今回が再起戦となる。
対するマッチョ・ザ・バタフライは、2018年6月に安芸柊斗にKO負けも、2019年6月に石原慎之介にギロチンで一本勝ち。しかし、2020年11月に黒澤亮平に判定負けすると、2021年7月には沖縄で旭那拳にも判定負け(※旭那は11月に木内崇雅にも判定勝ち)で2連敗中。37歳ベテランの意地を見せられるか。
また、バンタム級2回戦では、約2年半振りの戦線復帰となる平川智也(マスタージャパン東京)が、神戸の寝技師・青柳洸志(修斗GYM神戸)と対戦。
五味隆典の久我山ラスカルジム育ちで現マスタージャパン東京所属の平川は、2018年に佐藤将光に勝利したばかりの齊藤曜を1R KOに降すも、そこから根津優太、安藤達也、倉本一真と強豪相手に3連敗中。復活なるか。
修斗GYM神戸の青柳は、2017年12月から4連勝も2020年1月に奇天烈に、7月に鍵山onion雄介にいずれも判定負け。しかし、2021年7月にキシシに判定勝ちで再起を遂げている。
2019年3月の安藤戦でテイクダウンからRNC、2019年7月の前戦では倉本に組みの動きから右オーバーハンドと強豪レスラー相手に連敗した平川は、柔術家でもあり組みの強い青柳相手に、得意のカウンターを当てることが出来るか。前戦でグラップラーのキシシをコントロールして競り勝った青柳は、平川にも組み勝つか。
また、加熱する女子修斗戦線に今年度全日本女子王者・須恵樹季が早くも登場。2016年北斗旗全日本体力別選手権を制しているFukkyと激突する。
淡路島出身トリニティーサンズの須恵は柔道出身。ブラジリアン柔術にも取り組み、2021年アマチュア修斗全日本選手権女子フライ級を制している。
対するFukkyこと渡邊富紀恵も柔道出身。社会人になってから空道に出会い、2016年の全日本選手権女子-215で優勝。2020年度中国・四国アマチュア修斗選手権女子フライ級でも優勝を果たしている。須恵とFukkyは女子ストロー級・5分2Rで戦う。
そして、大阪大会ではお馴染みの全日本新空手道連盟提供のキックボクシングが2試合追加。
アクセルバンタム級王者・田渕神太とDEEP KICK&JAPAN CUP2016 -60kg王者の澤谷大樹が参戦。田淵は2021年7月4日に行われたCKC2021ワンディトーナメントに参戦し、優勝した寺山遼冴に敗れ準決勝で敗退。ただトーナメントの1週間前には空手の大会にも出場しており、そのタフさには驚くばかりだ。その田淵は小只直弥と澤谷は龍翔との対戦が決定している。
なお今大会は一部制での開催となり、日帰り観戦も可能。激動の2021年プロ修斗最終戦を締め括る大阪決戦に注目だ。
[決定対戦カード]
▼環太平洋ライト級王座戦 5分3R
キャプテン☆アフリカ(日本/王者・初防衛戦 総合格闘技道場コブラ会)
マックス・ザ・ボディ(カメルーン/挑戦者同級1位 BRAVE)
▼フェザー級 5分3R
山本健斗デリカット(総合格闘技道場コブラ会)
浜松ヤマト(T-grip Tokyo)
▼ストロー級 5分3R
田上こゆる(BLOWS)
マッチョ・ザ・バタフライ(総合格闘技道場コブラ会)
▼バンタム級 5分2R
平川智也(マスタージャパン東京)
青柳洸志(修斗GYM神戸)
▼全日本新空手道連盟提供試合 キックルール-57.5kg 3分3R延長1R
澤谷大樹(HAWK GYM)
龍翔(BLACK Jr)
▼全日本新空手道連盟提供試合 キックルール-55kg 3分3R延長1R
田渕神太(拳聖塾)
小只直弥(888GYM)
▼女子ストロー級 5分2R
Fukky(大道塾・修斗GYM神戸)
須恵樹季(TRINITY-SUNS)※2021年全日本選手権女子フライ級王者
▼2022年度新人王決定トーナメント一回戦 フェザー級 5分2R
神武羅☆ヒカル(NEW GROUND)
紀州(ASH)